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被害妄想が激しい人ほど自己否定感が強い

「私がやっておきますよー」
と言った時に

「いいよいいよ、これ難しい作業だから」

と言われた時
何も思わない人もいれば

「私にはできっこないと思われてる!?」
「私には信用がないのかな…」
「他の人にお願いするのかな…」

と被害的に
捉えてしまう人もいます。


ややメンヘラ感があると
思うかもしれませんが
誰にでも起こりうる感情で
あまり否定的になっては
いけないと思うんです。

こういう感情は
特に自己否定感が強い時に
沸き起こりやすいから
気をつけた方が良いですよ?

という話をします。


◯自己否定感が被害妄想を強める


あえての何気ない気遣いも
信頼されてない
必要とされてない

と捉えてしまう時
周りがどうこうというより

自分で自分を否定的に
見ているから
そのように捉えるわけです。


「自分は不当に扱われている」
という認知の歪み
生じるわけなんですが

自己否定感が強いと
「他人は自分を正当に評価してくれない」
「自分は不当に扱われている」
と考えやすくなります。

こうした思考の背景には
承認欲求に近い欲があって

「もっと任せてよ!」
「必要として欲しい!」
「できれば褒めて欲しい!」

常に自分にベクトルが向いているから
他人の発言の意図を
歪んで捉えてしまうのです。


◯防衛機制としての「投影」


自分の中にある不安や
劣等感を認めるのがつらいため
それを外部に投影し 

「周囲の人が自分を攻撃している」

と感じることで
自分の内面の不安を
合理化しようとする
ことがあるんです。

自分が不安に弱いわけじゃなく
相手が攻撃しているから
不安を感じざるを得ない

的な発想です。

自分の要領が悪いのを
仕事が忙しいことにしたい
的なことなんですけど

そういう思考って
根本的な自己否定感を
解決するものではなく
無意識に自己否定感を
強めることもあります。


◯いろんな可能性を考えて対処する


他人の声を被害的に捉えるという場合
そもそも

自分で自分の価値がない
どうせ認められっこない

と自分で思っているのが
ベースにあるわけです。

自分の頭の中で繰り広げられている
内なる会話って
強力なんですよね。

それが思考であり
行動や人間関係も
影響させてしまう。


そこで認知の歪み
自分で整えるためには
無理にポジティブに考えるというより
様々な可能性を考えてみる


たとえば
恋人や友人と遊んだあと
駅のホームに見送りに来たとして

相手が改札を通って
そのままこちらを振り向かずに
電車に乗り込んだとします。

被害的に捉える人は
さっと行ってしまった相手に対して

「あんまり楽しいと思われなかったのかな…」

と捉えてしまう。

ですが

電車の時間がギリギリだったかもしれないし
照れていたかもしれないし
そもそも
お別れした後に
振り返って手を振ってくれる
という期待が強すぎただけじゃないか?

とか
いろんな可能性が
考えられるわけですよね。

相手に直接聞くまで
真意はわからないわけです。

勝手にネガティブな
想像力を働かせて
自分で勝手に
ストレスを作り出している可能性も
高いわけです。


そういうネガティブな
可能性を否定しなくて良いので

他にも色々考えられる可能性って
あるよね?

と常に考える癖をつけてみましょう😌

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玲/精神科ナース
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