あくまでアマチュア書評集 “ワケあって未購入です” #9 『きのうの影踏み』 辻村深月 (2015年、角川書店)
初めて読む作家なので、図書館で借りてお試し。著者についてはなんとなく期待感があって、書評やインタビューの印象から、自分好みの作家ではないかと予想していたのだが、本書は全体にがっかりで残念。図書館に予約した『かがみの孤城』がかなりの人気で順番待ちが随分先なので、その間に著者の他の作品をと思って借りた本だが、ファーストチョイスとしては変化球すぎたのかもしれない。
青春ミステリの分野で有名な作家だが、本書はホラー系の短篇集で、怪談でもモダンホラーでもなく、ざっくり「怖い話」という