読書感想「火狩りの王〈一〉春ノ火」
最初の読書感想noteのネタになったのは、
こちらの最高に面白い児童書です!!
高校生なのに児童書?
と思われた方もいるでしょうが、私はこれを児童書とは思いません(笑)
子供向けにしては、ちょっと話が重すぎる気がしますし、話の内容もまあまあな難易度です。
高校生や大人が読んでも十分に楽しめる作品だと思います。
あらすじ
〈設定〉
時代は、今から先の話「人類最終戦争」の後
世界は黒い森に覆われ、
人々は結界に守られた土地で細々と暮らしていた
人類は「人体発火病原体」に侵され、
自然発火した火に近づけば、
内側から発火して燃え上がってしまう体になった
そんな人類が安心して使うことのできる〈火〉は
森に棲む「炎魔」から採れる
そして火を狩ることを生業とする「火狩り」たちが存在する
紙漉(かみすき)の村に生まれた、
灯子(とうこ)が森で出会ったのは一人の火狩りと一匹の犬。
その火狩りは炎魔に襲われた灯子を助け、目の前で死んでしまう。
犬を残して逝ってしまった火狩りのために
彼の家族に犬を返すことにした灯子。
森を越えてその家族がいるという「首都」へ行くことに。
首都に生まれた、
煌四(こうし)は「工場毒」で母親を失い、妹とともに”ある条件”のもと燠火(おきび)の家に身を寄せることに。
煌四が出会ったのは、新しい家族と〈火〉の謎。
”ある条件”を達成するために明かになる真実とは。
二人の物語が交差するとき、
この世界の”真実”が明らかに、”運命”が動き出す―――
一巻のあらすじとしてはこのような感じです。
公式のページにも書いてありましたよ。
〈感想〉
全体
このあらすじの書き方で読みたくなったかどうかはわかりませんが、とにかくワクワクする内容じゃないですか!?
正真正銘のファンタジー小説なので苦手な方にはお勧めできませんが、
骨太な設定に加えて、ストーリーもバチバチです(笑)
読み進めていく感想としては、なんだか漫画を読んでいるような気分にさせられ、書かれている情景がそのまま自分の頭の中で思い浮かべられて、とってもワクワクしました!
そのおかげでページをめくる手が止まりませんでした(笑)
ストーリーは灯子と煌四の二人の視点それぞれで進められていきます
全く別の状況に置かれている二人のストーリーがうまく交わって、読者を飽きさせません
ただ、最初にも述べたように、割と話が重くて、最初の方は救いようがない感じです。
ちょっとつらいなあと思うところがたくさんありました。
その点ではこの巻のラストはかなり面白くなってくると思います。
物語
まず時代設定と背景がとても魅力的だと思います
時代は人類最終戦争後、つまり今から考えれば未来のお話ですね。
なのにもかかわらず、雰囲気はどこか明治時代を思わせるような人々の暮らしで、灯子の村は言ってしまえば江戸時代を生きています(笑)
舞台は私が思うに、日本だと思います。
少しネタバレになってしまいますが、この物語には度々、神族だとか守り神とかが出てきます。
登場人物の服装も着物を着ていたり、学生服を着ていたり、
ファンタジー小説には少ない、舞台が日本、というのはものすごく魅力的だと思います。
また、ファンタジーストーリーにつきものなのは、主人公がめちゃくちゃ強い!とか不思議な力がある!とかそんな”特別感”ですが、
この物語の主人公二人はごく普通の少年少女です
そこも読みどころだと私は思います
灯子は、地味で特に特技もなく、唯一言われるとすればその犬に異様に好かれている事です(笑)
煌四は、ちょっと頭がいいだけです(笑)
ほんとにそれだけです、
物語を進めると二人ともいろんなことができるようになるのですが、もともとのスペックは平凡です。
平凡な二人はどんな冒険をして、どのように成長していくのか、そこも注目ポイントだと思います!
おわりに
ネタバレを最後に書こうかと思いましたが、
いろいろ私が書きなぐっても仕方ないなと思ったので、今回はここでやめにしときます。
というのも、この物語は続編があります。
現在は第三巻まで出版されていますが、第4巻も出る予定です。
(ちなみに私は二巻まで読破しました、、、)
あまり書きすぎるのもよくないですからね。
ちょっと読みたいなあと思った方は、ここで立ち読みができるみたいですのでぜひ読んでみてください!(もちろん公式です)
早く続きを読みたいです、、、!
ではでは