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#99 一喜一憂するなかれ

かつての僕は、SNSにとても不向きな人間だった。
今も向いているかと聞かれれば、あまり自信はない。
けれど、noteがSNSの一つとするならば、3か月以上毎日続けられているのだから、ある程度適応することはできているのだろう。

なぜ向いていなかったのだろう。
それは、他人の反応に一喜一憂してしまっていたからである。

一喜一憂すると疲れ果てる

一喜一憂とは
状況の変化などちょっとしたことで、喜んだり不安になったりすること。また、まわりの状況にふりまわされること。

三省堂 新明解四字熟語辞典より

かつての記事に書いたが、僕はHSP気質の傾向がある。
他人の顔色やその場の雰囲気にとても敏感で、疲れやすい。
もちろん全員ではないけれど、HSP気質を持っている人は、もしかしたら一喜一憂しやすいのではないだろうか。

もちろん喜びを持ちやすいというポジティブな側面もある。
とはいえ、やはりネガティブな側面の方が反芻しやすいだろう。

リアルでさえ他人の反応に敏感なのだ。
使い方次第で他人の反応を浴びまくれるSNSを使えば、当然ながら疲れやすくもなってしまう。

Xではいえば、いいねとかリポスト
noteでいえば、スキコメント
そしてもちろんフォローされること。

これらをもらえると、自分を認められたようでとても嬉しく感じる。
一方で、それらがされないと、心の底から落ち込んでしまう
メンタル状態が悪いときには、「自分なんて存在意義がないんだ」と思ってしまう。

X(Twitter)もnoteも、僕は一度放棄した人間である。
その理由は、まさしく他人の反応に敏感になりすぎて、一喜一憂(というかほぼ憂い)しすぎて、心が疲れ果ててしまったのである。

Xだって、noteだって、顔こそ見えないが人のいる場所である。
他人の反応に一喜一憂し、思ったような反応がもらえないと落ち込む。
そこで、スキやいいねの数などで比較してしまえば、自己肯定感の低い人はドツボにハマッていく。
どんどん自分はダメだと否定し、惨めに感じられてしまう。
それがSNS疲れの原因の一つだと、僕は経験上思う。

ダイエットから学んだ一喜一憂の虚しさ

ダイエットにおいても、一喜一憂すると続かなくなる。
ダイエット中、体重の変化があったときはとても嬉しいものだ。
目標に近づけば、「よし、頑張ろう!」と思える。

しかし、逆にあまり変化がなくなってしまったとき。
「こんなに運動を頑張っているのに!?」
「こんなに辛い食事制限をしているのに!?」

そんな焦りが生まれてきてしまう。

思ったような変化がないと、それがストレスになる。
「全然等価交換じゃない」と思い、ダイエットを放棄してしまうのだ。

だが、ダイエットほど一喜一憂するのが無駄なこともない。
なぜなら、停滞期というのが大概つきものだからだ。

実際、僕もダイエット挑戦中、停滞期があった。
運動に食事制限を頑張っても、なかなか減らないときが続いた。
もちろん焦った。
最初は投げ出したいと思ったし、自分の体に怒りを覚えたこともあった。

しかし、そこで一憂し、放棄すれば全てが水の泡だ。
停滞期はむしろ、ダイエットにおいては通過儀礼のようなもの。

それを学んでからは、停滞期にも動じることはなくなった。
「ああ、もうそういう時期か」とまるで年末に向かうかのような気持ちで低定期を受け入れることができている。

いかに一喜一憂することが虚しいかを、ダイエットから学んだのである。

泰然自若を目指したい

そうは言っても、今だって一喜一憂してしまうこともある。
noteだってそう。
数字を追わないことを目標にしつつも、どうしてもスキの数を気にしてしまうことだってある。
納得して上げた記事があまりスキをもらえなかったとき、落ち込んでしまうときだってもちろんある。

とはいえ、ダイエットに停滞期があるように、
どんなことでもそういった時期があるのだと思う。

noteで活動するにあたっても、一喜一憂するだけ無駄。
そう肝に銘じて、こうして今まで記事を書き続けている。

この記事を書くにあたり、恥ずかしながら一喜一憂の対義語を知らなかったので調べた。
出てきた言葉は、泰然自若たいぜんじじゃく
これこそまさに、僕が目指したい境地だ。

泰然自若とは
落ち着いていてどんなことにも動じないさま。▽「泰然」は落ち着いて物事に動じないさま。「自若」は何に対してもあわてず、驚かず、落ち着いているさま。

三省堂 新明解四字熟語辞典

僕は相撲が大好きなのだが、力士の人たちはまさに泰然自若としている。
他のスポーツ選手もそう。
心の中はどうかわからないが、見た目からは動揺は一切見えない。

泰然自若をモットーに、いつでも冷静に日々を生き、自分を磨く。
それが未来の理想像だ。




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