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テーブルトークRPGに関係する話題の記事です。
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#武侠

てんぐのドラマ感想:唐朝詭事録~被疑者殺しのパラディンが名探偵のひとりになるまで

てんぐのドラマ感想:唐朝詭事録~被疑者殺しのパラディンが名探偵のひとりになるまで

 二月からチャンネル銀河で帯放送してた唐朝詭事録ですが、本日最終回を視聴しました。
 盛唐の時代が舞台ってことは判事ディーシリーズや長安二十四時とほぼ同じですし、「まあ面白くなれば良いかな」くらいの気持ちで見始めました。もともとサスペンス史劇は好きなジャンルでしたし。

 結果は、それどころではなく、めっっっちゃ面白かった。遭遇する捜査の進展に一緒に頭を悩ませ、遭遇する事件の数々に一喜一憂する、楽

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てんぐのD&D日記:竜への道はスリリングでエキサイティングだった

てんぐのD&D日記:竜への道はスリリングでエキサイティングだった

 ドラゴン金貨キャンペーンの各PCにスポットを当ててきたEXシナリオシリーズですが、今回は我がPC、東方世界は竜の国からきた剣聖門モンクのリャン・カイシンと、黄金竜の魂を宿した少年ウィザードのリョウ・ブランダスの番でした。
 ちなみにタイトルは、「竜への道」。なので、本日のサムネイルはこちらの偉大なるドラゴンでございます。

 まあ、シナリオの内容とは関係ないんですが。

壮麗なる都に迫る危機(あ

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てんぐの三体感想:えらいもの見ちゃったなあ

てんぐの三体感想:えらいもの見ちゃったなあ

 昨年の12月までWOWOWで放送されていたドラマ版三体ですが、ひと月遅れでてんぐも最終回を録画視聴しました。
 最初は「これ、最後までついていけるかな?」と心配してましたが、話の骨子が「これ、人間の話だ」ってわかってきてからは、俄然のめり込んでいきましました。
 その「人間の話」の中心軸にして最大のヴィラン、もしかしたら真の主人公かもしれないキャラクターこそが葉文潔でした。

葉文潔について

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最近見たもの、見てるもの、これから始まるものをD&Dに当てはめちゃう

最近見たもの、見てるもの、これから始まるものをD&Dに当てはめちゃう

 TRPGユーザーの気質のひとつに、「最近見た作品、いま見てる作品、これから始まるものを、自分の好きなシステムに当てはめちゃう」というものがあります。御多分に漏れず、てんぐもその気質があります。というか、過去にもそれで記事書いてますし。

 そして、最近は妙にBSやCSで面白い作品が多いです。それも、世代を越えて愛される傑作のリピート放送の比率が高い。
 そんなわけで、今日はそういった作品と、それ

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てんぐの武侠ドラマ語り:有翡(10月13日からBS12で放送スタート)

てんぐの武侠ドラマ語り:有翡(10月13日からBS12で放送スタート)

 昨日の記事でもちょっと紹介しました武侠ドラマの有翡、昨日チャンネル銀河での放送が終了いたしました。
 いやあ、映画D&Dの触れ込みじゃないですが、「意外と面白いな」で最後まで自然と完走できる、そんな武侠ドラマでした。
 そして、チャンネル銀河と入れ替わりのように、10月13日から無料放送のBS12でレギュラー放送スタートです。

有翡は良いぞ:武侠クラスタとしての視線

 ヒーローにせよヴィラン

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てんぐのNetflixのオススメ作品

てんぐのNetflixのオススメ作品

 少し前になりますが、Netflixで配信中の実写ワンピースS1視聴終了しましたが、これが滅法面白かったです。
 よく知ってるつもりのはずなのに、全く新しい世界が広がってる。そんな刺激的な気分を味わえました。

 個人的にはルフィ役にイニャキの笑みを見た瞬間に、この実写版の世界観にハートを掴まれました。あれは、一言で言えば“狂気”。カリスマ性すら生む狂気が実写版ルフィの本質であり力の源泉なんだなと

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武侠をGURPS的に解釈してみよう

武侠をGURPS的に解釈してみよう

 天龍八部を再読していて、改めて思うのが、「江湖で達人見たら性格アレだと思え!」ということでして。
 もうね、武功と引き換えに人間としての常識かなぐり捨ててそうな面々ばかり出てきます。そして、そういうのに限ってクソ強いから始末に悪いんだ。会話が成立するだけでも御の字ですからね。

 で、そこまで考えて頭に浮かんだのが、TRPGのGURPSでした。

 GURPSには“特徴”といって、キャラクターの

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リアルモンクの祭典:てんぐの全日本武術太極拳選手権観戦記

リアルモンクの祭典:てんぐの全日本武術太極拳選手権観戦記

 コロナ禍でここ数年は中止になったり無観客開催になっていた全日本武術太極拳選手権大会ですが、本年はめでたく一般公開もされての通常開催と相成りました。
 このリアルモンクの祭典は、武侠クラスタにしてモンク推しのてんぐとしては見逃すわけにはいきません。
 というわけで、「本日はお日柄もよろしく」という領域を飛び越えた酷暑の中、東京体育館まで足を運びました。

百聞は一見に如かず、伝統器械の妙技を見た

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武侠TRPGへの道:D&D2024年版での「武侠ネタ」の可能性について

武侠TRPGへの道:D&D2024年版での「武侠ネタ」の可能性について

 2024年に予定されているD&D新バージョン、通称D&D2024リリースへ向けて、プレイテスト資料が公表されています。
 そして、直近の公表データの中にてんぐ最推しクラスのモンクが入っていたとのことで、昨夜は炯遊えいりさんの動画を拝見していました。

 カンフー映画寄りの武侠クラスタとしては、このお題は見逃せません。
 もともと、てんぐがD&Dに興味を持ちだした理由も、「武侠TRPGがやりたい!

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てんぐのD&D日記:ドラゴン金貨を追いかけた日々の思い出

てんぐのD&D日記:ドラゴン金貨を追いかけた日々の思い出

 今までに色々なnote記事を書くくらい「D&Dをやりたいな」と言ってきたてんぐですが、今年は本当にその機会を得られました。それも単発でなく、ソードコースト地方随一の国際都市“壮麗なる都”ウォーターディープの先代公開領主ダガルト・ネヴァレンバーが着服したまま所在不明となった公金、ドラゴン金貨に換算して50万枚の争奪戦に挑む、シティアドベンチャーの傑作キャンペーンとして名高い「ドラゴン金貨を追え」。

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ダンジョンズ&ドラゴンズ二次創作「我的人生、開心!」

ダンジョンズ&ドラゴンズ二次創作「我的人生、開心!」

「……ニワトリじゃあるまいし、なんでこんな時間に目が覚めてんだい」
 ウォーターディープ北区の料理店<ホース&タイガー&リフ>の女用心棒、<石拳>ヤグローの覚醒時の第一声がそれだった。
 彼女のボヤきを嘲笑うかのように、店の裏手で飼っているニワトリが高らかに鳴いていた。うち何羽は、悲鳴のように耳障りな叫びをあげている。
「やかましいねえ、まったく!」
 ヤグローは忌々しそうに、鋼糸のように固い長髪

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読書感想:2020年に読んだ本を振り返る

読書感想:2020年に読んだ本を振り返る

コロナ禍で散々なことになった2020年ですが、自宅にいる機会が増えた事で本を読む機会が増えました。

今日は、今年読んでいた本のうち、特に印象に残ったものを並べてみます。

中国遊侠史四月に立ち上がった #読書感想文 というハッシュタグ企画に合わせて紹介したのが、中国史においてロマンをかきたてつつも、その実態がよくわからない存在である「遊侠」を専門的に取り上げてくれた「中国遊侠史」。以前に持っては

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武侠TRPGへの道:オリエンタルD&Dからクトゥルフ武侠へ方針転換

武侠TRPGへの道:オリエンタルD&Dからクトゥルフ武侠へ方針転換

「D&Dで武侠やオリエンタルファンタジーをやろう!」と意気込んできたてんぐですが、最近ふと「D&Dでなくクトゥルフ神話TRPG(略称:CoC)でやるって手もあるんじゃないか」って考えが頭に浮かびました。

どうも最近のTRPG界隈はCoCが、しかもコズミックホラーとしてでなく汎用アドベンチャーものとしてのニーズが高いようです。確かに、それほど多くはないですが自分自身のプレイ体験からもCoCは汎用性

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