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不安について


不安とは


“不安”ときいて、まず何を思い浮かべますか。

  • こわいもの

  • 大きな仕事や、受験の時に感じてしまう

  • 汗をかいてしまう

  • 心臓がばくばくしてしまう

このように、ネガティブなイメージをもつ人が多いのではないでしょうか。


●人の心の守り方


我々は無意識のうちに、自分の心(自我)を守ろうとする働きをもっています。
これを“防衛機制”と呼びます。
これによって、様々な危険から身を守るため、まずは心の調子を整えようとしたり、事前に危機を察知するといった、多くの役割を果たしてくれています。

この働きがうまくいかないと、いつの間にか危険にさらされてしまったり、知らず知らずのうちに心をすり減らしてしまう、調子を崩してしまうことにも繋がってしまいます。


●不安は“身を守る働き”のひとつ

実は、不安は“我々の身を守ってくれるもの”なのです。ひとつ例をあげますので、想像してみましょう。

あなたはつり橋の前にいます。
それはとても高いところにあり、つり橋から落ちてしまうと助からないでしょう。
しかし、これを渡る必要があります。
このような時、あなたはどんな気持ちになりますか。
また、実際にどのように解決しますか。

多くの人は、とても不安になり、一歩を踏み出すこともままならないと思います。
渡ろうとする際も、慎重に、揺らさずに、落ちないように、と考えられるでしょう。
それでよいのです。
“不安”があることで、より慎重に、危険を少なくしようと考えながら、安全な行動を目指すことができるのです。

もし、不安を全く感じなければどうでしょう。
つり橋が危なっかしくとも、何も心配せず悠々と渡ろうとして、実際に危険が伴うかもしれません。
ある人は勢いをつけて走っていき、結果大けがをしてしまう・命が危険にさらされてしまうかもしれません。
それよりも、不安に悩みながらも慎重に、危険を避けようとする方が、自分の身を守る・心を守るためには、大切なことなのではないでしょうか。


●不安とうまく付き合うには

このように、不安は“身を守ってくれる味方”と考えることができます。
ただ、不安によって行動がうまくできず、生活に支障があることを経験された人も多いのではと思います。
では、不安とどのように付き合っていくのがよいのでしょう。

①不安を正しく知り、自信をもって行動する

“不安は身を守ってくれるもの・味方である”ことを、正しく認識しましょう。
これにより、不安の原因がすぐにわからなくとも、“今は身を守る必要があるのだ”と考えることができたり、自信をもって慎重な選択をすることができるでしょう。

②不安な気持ちと、しっかり向き合う
不安の背景は様々であり、これが原因であるというのは、すぐにわからないものです。
何かしらの困難によるものか、人生や仕事(勉強)で壁にあたっておられるか、人によっても様々な理由があると思います。
もしこれらに対して“いったん足を止めて、向き合う必要がある”としたら、不安はそれを教えてくれるチャンスなのではないでしょうか。


心理カウンセリングは、このような不安に向き合う場所として、とても有効であると考えます。
日常生活から少し離れた空間で、普段は打ち明けにくい想いを話して、荷物をおろしてみませんか。



心理カウンセリングraccoonは、オンラインでのご相談も受け付けております。
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