#73 同じものが3回出たら要注意
例えば、仕事で「新しい商品・サービスの性能をPRする文章を考えてほしい」と言われて、考えたとします。
言いたい事を書いてみると、例えば、こんな文章ができました。
この文章を読んで、どう思われましたか?
ちょっと長めの文ですが、パッと読んだだけでは、それほど書いている内容にも違和感を感じなかったと思います。でも、これを声に出して読むと、ちょっとくどく、読むのに疲れる感じがするはずです。
それはなぜか?
目で見ると漢字とひらがな、カタカナで81文字の文章が、声に出して「あたらしくこうちくされた・・」と読むとひらがな112文字分、声に出すことになり、約1.4倍長くなるからです。
そして、文字数を多くしている原因の1つが「画像」や「解析」という言葉が何度も登場しているのがわかるかと思います。
文章を書く時、知らず知らずのうちに、同じ言葉を繰り返し使って文が冗長になるというのはよくある事です。目で見るとそうでもないのに、声に出して読むと長くなってるのは一目瞭然です。
そんな時、どのように文章を直すのがいいのか?
おすすめは、
3つ以上重複している言葉を1つを残してあとは削除
です。
先ほどの文章で、3つ以上重複している言葉をマークすると
このように「画像」と「解析」という言葉が何度も出てきているのがわかります。
次に、最初の「画像」「解析」だけ残して、残りの赤字部分を消してみましょう。
いかがですか?
もともとの文章で言いたかった事は伝わっているかと思います。
これはわかりやすいようにする為の例文なので、消した後も違和感ない文章になっていますが、皆さんも文章が長いなと感じた時は、何度も重複する言葉を消してみてチェックするのをおすすめします。
そして、慣れてくると3つではなく、2つ重複している言葉も気になってきます。先ほどの文章にも2つ重複している言葉がありますね。
「エンジン」と「事」の2つです。
この場合はそのまま消すと変な文章になるので少し表現を変える必要がありますが、変えてみると、こんな感じになりました。
これでも通じますよね?
もちろんこれでバッチリ!ではありませんので、ここから先は、言葉の順番を入れ替えたり等、更に文字数を少なくする工夫が必要になりますが、最終的には、ここまですっきりした文章になります。
(最終形)
(もともとの文章)
元々の文章から比べると、かなりのダイエットになったのではないでしょうか?
いかがでしたか?
最初から洗練された文章を書くのは難易度が高く、最後の文字の入れ替えまでを一気にやろうとすると無理があります。
文章を書いてみたものの、「なんか長いな?」「声に出すと読みにくいな」と思った時はぜひ「3つ以上重複している言葉を1つを残してあとは削除」を、まずは試してみてください。