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「モノを見る角度を変えてみる」リソース

いよいよ高校生の就職活動が本格化していく時期です。今週末から実際に企業に出掛けていき面接本番を迎えます。昨日本校の講堂で就職直前指導が行われ、就職試験本番の諸注意などを行いました。1年生の頃に比べると受け持つ3年生の成長した姿に感心しました。その後「まだまだ練習がしたい」という写真部の生徒に面接指導をしました。以前紹介しましたが大学3年生の夏から大卒対象の一般企業の入社試験で多くの面接を経験してきました。しかし高校生の面接試験を経験したことがないのでどの程度のことを聞かれるのか不明確な所も多いですがいつも難易度を上げて質問するようにしています。「志望動機」や「長所と短所」、「好きな言葉」など自分なりに対策してきた質問についてはスラスラと答えることができますが少し突っ込んだ質問になると言葉に詰まる様子が見られました。また「高校時代に頑張ったこと」などもありきたりな答えになりアピール要素が少ないと感じました。そんな時に活用できる心理学の考え方が

リソース

です。目標を達成するために自分の内外にあるものを活用していく必要があります。これをリソース(資源)とブリーフセラピーでは言うそうです。語源としては、「re(再び)+source(源)」で源にあるものに再び価値を見出すという意味で、問題解決のためにありとあらゆるもの活用することが大切です。自分の中の大変だった経験も改めて角度を変えて見てみるとかけがえのない経験として捉えることができることもあります。

上で挙げた質問「高校時代に頑張ったこと」についての実際の生徒の答えが
「はい、私は写真部とeスポーツ部とを兼部しています。特に写真部では部長として頑張ってきました。前に立って部員を引っ張ることは苦手ですが副部長と一緒にやり切ることができました」


このことを生徒の経験を元にリソースした答えが
「はい、私が高校時代に頑張ったことは写真部とeスポーツ部とを兼部して活動したことです。特に写真部では入部した時には上級生がおらず1年生数名でのスタートでした。上級生がいないため1年生から部長として努力してきました。副部長をはじめ部員と協力して自分たちの作品を校内に展示したり、TikTokで動画を配信したりと自分たちの活動をアピールすることで現在では20名を超える部員数になりました。この経験から積極的に何事においても自ら行動することの大切さを学びました」

自分の経験の中にある宝もの

廃部の危機を自分たちの努力で乗り越え、さらにそこから学びを見つけたことを盛り込むことでさらに説得力が増すと伝えました。自分の経験の中にはまだまだ「話のネタ」になる「経験の宝もの」もあると思います。なかなか高校生でここまで言葉をまとめることは難しいかもしれません。教師のリソース力の腕の見せ所ですね。試験対策は大変ですが一緒に乗り越えていきましょう😁


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倉敷翠松高校①学年主任 前良治/MetaMoJi/Chromebook/ICT/年齢41歳
学校ICT化のために有意義に使わせていただきます😁