「それ、いいね♪」ポジティブ・フィードバック
生徒は毎日様々な「事件」を起こしてくれます笑Chromebookを落として画面が割れて修理に出したり(3年保障があるので無料で交換)、連日遅刻してきて注意を受けたり。中には授業に来ていないとの報告を受けて学年団の先生総出で校舎内を探していると腹痛のため1時間トイレにこもっていたなど例を挙げればキリがありません。どうしても私たち教師は生徒の「悪い面」、「ネガティブな部分」ばかりに目がいってしまいますが生徒たちの成長を促すためには生徒1人1人の「良い面」、「ポジティブな部分」に目を向ける必要があります。またさらにそれについて承認をすることで生徒のモチベーションやパフォーマンスは格段に上がります。これを心理学では
ポジティブ・フィードバック
と言います。そもそもフィードバックとは「相手の行動に関して自分の意見を言葉で伝達する方法」です。それは相手を大切に思い、成功するように援助したいという気持ちの表れでもあります。特に「良い面」や「努力している部分」について触れ、伝えることがこの心理学の効果の重要な所です。そこでまずフィードバックについて詳しく4つのポイントで理解しましょう。
フィードバック4つのポイント
①フィードバックは「褒める」ことや「叱る」こととは違う
フィードバックで行うのは、リスペクト(respect)です。これは尊敬と訳されますが、ここで言うリスペクトは「大事だと思う人を大切にすること」、つまり、相手を「尊重」するということです。
②フィードバックは相手の行動に対して行うもの
フィードバックは、あくまでも相手の行動に対して行います。つまり、相手の能力、意図、人格、性格に対して行うものではなく、さらに結果に対して行うものでもありません。具体的な行動と結びつけてフィードバックを行わないと、言われた本人も「何が、どういいのか」がわからない場合があります。
③フィードバックでは「自分の意見」を伝える
フィードバックで相手に伝えるのは、自分の意見です。業務の指示やアドバイスではなく、さらに非難、叱責、罵倒といった否定的な感情が絡んだものではないということです。フィードバックに感情は不要なのです。そのため相手に対する深い洞察が求められます。
④フィードバックは言葉で相手に伝えるもの
当たり前のようで難しいのが、「言葉で伝える」ということです。生徒に対して自分の意見を言葉で伝えることは意外と難しいものです。高校生ならなおさらです。「言わなくてもわかってくれているはず」という期待は捨て、しっかりと言葉で伝えましょう。
小テストを頑張った生徒へのフィードバック
これらのフィードバックの考え方を元にポジティブ・フィードバックとネガティブ・フィードバックの例を考え、紹介してみようと思います。ここでは普段漢字の小テストに能動的に取り組めていなかった生徒が少し頑張ろうとしていた様子が見られたという場面を思い浮かべて下さい。
ポジティブ・フィードバックの例文
「全校漢字テストよく頑張ってたね。この前は2割くらいしか記入できていなかったのに今回は全部埋められてすごい!その姿勢はクラスの手本になるもので本当に素晴らしい。継続は力なり。これからは全問正解目指して一緒に頑張っていこう」などのように声掛けをします。ネガティブな言葉を避け、前向きになることができる言葉で伝えることを意識しましょう。
ネガティブ・フィードバックの例文
「全校漢字テスト解答欄を埋めるだけで勉強した気分になっているようだけど、大丈夫?自分の勉強のやり方のどこが足りなかったのか考えて改善してほしい。次回改善されていなければ、居残りして漢字プリント100枚やってもらうぞ」などと伝えた場合は自分のネガティブな部分だけに注目されていて、頑張った部分を見てもらえていないと感じてしまいます。
声掛け1つで生徒のやる気は大きく変わります。ポジティブな声掛けができるよう日頃から生徒の一挙手一投足にアンテナを張っておきましょう!
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