EP.15 社長という生き物!意思決定のプロセスとは⁉
いつもお読み頂きありがとうございます。
気が付けば、15本目の記事。20周年リブランドとしての取組ですので、20年弱の歴史には思い出がいっぱいです。改めて、過去の積重ねが今を創り、今の積み重ねが未来を創ることを実感しています。まだまだ、難局や珍エピソードはたくさんあります。開示できる範囲ギリギリまで攻めて(?)いきますね。お楽しみに。
15本目は、過去のエピソードではなく私が起業から社内外でお付き合いさせて頂いてたくさん見てきた社長と言う生き物についての考察です。
◆社長の仕事は何⁉
日本国内には法人で約280万社、個人事業主などその他も含めると400万社以上あると言われています。それぞれに社長や代表、TOPが存在しますので世の中に社長はたくさんいることになりますね。
さて、その社長の仕事ってそもそも何なのでしょう?中小零細企業になれば、現場から営業、企画、財務経理、人事、総務など人がいなければ何でもやらなければなりません。
私も一応、社長の肩書で活動していますが、気になることは、自分でやらないと気が済まない質なので社内では何でも屋感は否めません。
企業は理念の実現に向けて活動し続けることが求められます。極論、世の中のステークホルダーの為には倒産しないことが目標となります。では、その企業のTOPが行うべき仕事は本来1つしかないのです。
それは⁉
意思決定、つまり、決めること。
えっ⁉、それだけ?
と思われるかもしれませんが、社長の仕事=社長にしかできないことは「決めること」なのです。言い換えると決めること以外はすべて他の人が代わりに行うことができると言うことです。
決めることには、責任が付いてまわります。企業の中で起こったことの責任はすべて社長の責任になるのです。
決めること以外の仕事を社長が行っているとしたら、それは周囲のメンバーが奪い取ってあげることが必要です。そして、企業の未来を考え、情報収集や方針を検討したり、企画や計画を創る時間が何より重要になります。
私の場合、これすらメンバーと作ることの方が多いですが、最終的に決める時は一人で決定しています。
◆そもそも責任って何?
ちょっと話はそれますが、よく不祥事を起こして「責任を取って辞めます」と言う人を見かけます。この行動は果たして、責任を取ったことになるのでしょうか?
私の考えでは「否」です。
潔いどころか、ただの「逃げ」だと思います。
不祥事を起こし、顧客、同僚、上司多くの方に迷惑をかけ、その問題を放置しいなくなるのですから質が悪い。発生しているトラブルに関して、残った人、残された人が全て後始末をしなければならないのです。問題を全て解決し、元の状態に戻してから辞めるべきです。世の中的には辞めさせることが責任の取り方のように思われることには違和感しかありません。
起きてしまったこと、起こしてしまったことは仕方がありません。大事なのは、そのことに対して真摯に向き合い、振り返り、反省をして事に当たることではないでしょうか?自身が起した問題を、自身の手で解決する!これが本当の責任をとったという行動だと思います。もちろん、処遇や待遇がそのままではいけまんせん。そこも甘んじで受け入れることが大事です。
ちょっと視点を変えますが、企業で問題が起こった時、真の意味で社会に対して社員は誰も責任はとれないのです。少し考えてみてください。損失を出したとして、社員個人のペナルティはかなり限定的です。減給というペナルティは給与の10%×3カ月が最大です。もちろん懲戒解雇で辞めさせられることはあるでしょうが、これも相当悪質なケースに限られます。
では、損失の補填は、最終的に金銭的穴埋めとなり、金融機関からの借入や社長個人の資産から補填することがほとんどです。そうしないと、企業は倒産してしまうからです。金融機関からの借入には、代表者個人の連帯保証が求められることがほとんどですので、社長自身の首に縄をかけておくことと近い意味を持ちます。
これらの背景のもと、社長という立場の人は意思決定を行うのです。プレッシャーやストレスも半端なく責任重大ですよね。皆さん働いている企業の社長さんからこういった感じを受けないのであれば、気づかれないように振舞っているので気遣いのある素晴らしい社長さんだと思います。少し見方が変わったなら幸いです。
◆意思決定のプロセス
社長という生き物は、同じ場所に留まっていることが嫌いです。事業が動いていないことを良しとしません。決めたことが実行されないとイライラします。つまり、問題や課題は即座に解決したいという指向を持っています。
こと、No.2の立場で長く活動し、現在も他社の社長と交流していると見えてくることです。多くの社長は、例えば
①会議や打ち合わせの場で、部下に不明点を質問した時に回答がすぐ出ないと時間を無駄にしていると感じます。問題の解決の糸口が見つからず、放置されてしまうからです。
②商談の場で、相手方からの提案や提出データに疑問が出た場合、社内担当者に電話をかけて、その場で確認する場面をよく見ます。「ちょっと確認する、(電話して)この件ってうちではどうなってる?」これも、その場で話を進めて行くために必要なプロセスです。多くのサラリーマンは、「では、次回打合せまでに調べておきます」もしくは、「この後調べて連絡します」と言って、1週間~1カ月くらい時間が経ちます。
③経営者交流会などで、他社の経営者が新しい情報を持っていると、自社と比較したくなります。話がひと段落したら、メールやSNSを使って、調べるように指示だします。主には忘れないように先に連絡する行為です。
とにかく、情報収集にアンテナを立ていつでも問題を解決する糸口を見つける姿勢があり、時間をかけないという点が大きな違いです。
いや~、でも、うちの社長は、取引先の社長はそんなことないぞ。いつもはぐらかされたり、返答もらえなかったりするよ。と言う声が聞こえてきそうです。
もちろん、そんば場面は山ほどあります。この時の社長の頭の中では、
・そのことに興味がない
・買う気がない、使う気がない
・必要性を感じない
・やる気がない
状態です。特に質問がでない時は、ほぼこの状態です。内容を如何に説明しても、入り口が開いていないので進めることは難しいです。社長に質問して率直な意見や興味の程を聞いてから、問題を解決する提案をするように話の組み立て方を工夫してみてください。
社長という生き物の特性や性質が分かってくると、何を欲しているかわかるようになります。今、社長は何に興味を持っているのか探ってみましょう。その周辺にある情報を提供すると、メチャクチャテンションが上がるでしょう。
皆さんが社長(もしくは上司)に決裁が欲しい時行うべき行動は、意思決定できるだけの材料(情報)を必ず提供することです。多くの場合、材料が足りず判断できない為、決裁が下りないのです。仮に、却下された場合、理由を確認してください。理由がはっきりしない場合、提案内容に判断できるだけの材料が揃っていないことになります。明確な理由がある場合、それを改善すれば決裁が下りるはずです。
そして、社長の思考の癖を見つけてください。それは、思いや熱意の場合もあれば、顧客志向かもしれません。数値やデータによって判断される癖かもしれないし、お金かもしれません。これが分かれば、材料を先回りして用意しておくことができます。
実は、これは商談における意思決定プロセスと何ら変わりがないのです。新規開拓営業などでも同じです。
孫氏の兵法「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」!
これは、いろんな場面で使えます。本質的な意味を理解し実践あるのみです。
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