刺激的な唐辛子とししとうの意外な関係!?
いつもお読み頂きありがとうございます。前回は「夏の醍醐味 枝豆のヒミツ」として土の中の根粒菌の役割について紹介しました。
今回は主役にはなりませんが、あらゆる料理で刺激をくれる唐辛子について書いていこうと思います。最近は、激辛料理がネットやTVで紹介されちょっと行き過ぎな感じもしています。辛ければいいってもんじゃないなぁ、と思いますが適度な辛さが食欲増進させてくれるスパイスの王道。
簡単に栽培できるんですよ。そして、ししとう との意外な関係性についてもご紹介します。
唐辛子栽培のきっかけ
私の唐辛子栽培は、全く意図しない形でスタートしました。唐辛子なんて普通余程の辛いもの好きでない限り、たくさん食べないので栽培しようなんて発想しませんよね。
小さな小さな家庭菜園ですので、場所に限りがあります。家族に人気がある子供たちが食べる野菜を普段つくるので、誰も食べない唐辛子をチョイスすることがないのです。
しかし、畑の土から、見たことの無い芽が出ていたのでそれを別の場所に移して育ててみることにしたのです。
育った葉っぱは、ピーマンにそっくりなんですよ。ですので、肥料として埋めた野菜クズの中にピーマンの種があって、芽吹いてきたのだと思いました。
そして白い小さな花が咲きました。これもピーマンそっくりの花。花が落ちて実が大きくなってきて・・・、
あれ? ふくらまない!?
細長い?
ししとうだったのかな?
いや、これは唐辛子だ!!!
青い細長い実から熟して赤唐辛子へ。
判明したところで、家で唐辛子は食べないので振返ってみると。
義母から鷹の爪(唐辛子)をもらったはいいが、食べることもなく5年以上冷蔵庫に眠っていたものを野菜クズとして庭に廃棄したのを思い出しました。
でも、5年以上前のもの、まさか芽吹くとは!!
植物の生命力はすごいですね。乾燥、低温環境で種子は長期眠っていたようです。
で、この唐辛子、めちゃくちゃたくさん採れるんです。
誰も食べないのに・・・。
この唐辛子の使い途はあとでご紹介します。
ししとうと唐辛子は親戚
さて、葉っぱで見分けがつかなかった、ピーマンと唐辛子ですが、実はししとうもほぼ同じで、みんな「ナス科トウガラシ属」なので親戚です。
ピーマンは甘味が強く苦みが弱め 辛みなし
ししとうはピーマンより苦みが強め 辛みなし
唐辛子は辛みあり
みたいな違いですかね。
ここでししとうと唐辛子は種類によって見た目がそっくりな場合があります。それもそのはず、唐辛子を品種改良して辛みをなくしたのが「ししとう」らしいです。
ししとうは辛みがない、はずなのですがスーパーで買ってくるとたまに激辛ししとうにあたったことがありませんか?
実は、ししとうの栽培中に極度の乾燥状態であったり、酷暑で暑すぎたりすると・・・、辛み成分を生成してしまうらしいです。
つまり、酷な栽培環境でストレスがかかると、本能というかDNAなのか子孫を残すのに原初の状態になることがあるらしいです。これがスーパーで買ってきたししとうの中に激辛が混じる理由みたいです。
実は私も最近これをやらかしまして・・・。
野菜クズとして埋めたししとうから芽吹いたので、ししとうとして栽培したのです。
見た目がししとうなので、疑いもなく収穫し食卓へ!
出汁醤油と鰹節をかけて、丸ごと1つ口の中へ・・・。
!?
!!!!
辛っ~~~~~~~~~~い!!!!
家族全員に被害、食卓は大惨事(笑)
まさしく、シシトウモドキトウガラシ です。みなさんも栽培するときはお気を付けください。
ストレスがかかって生存本能が目覚める。スーパーサイヤ人のようです。仕事する上でもそうであったらみんなストレスを歓迎するのではないでしょうか?(笑)
因みに仕事の上でストレス値が80%程度が一番パフォーマンスが高いという研究結果があります。低すぎても高すぎてもダメだということです。適度なストレスが成果につながるみたいなので、覚えておくと心持が違いますね。
唐辛子の成分は強烈!
青唐辛子にはビタミンCやビタミンE、βカロテンといった栄養素が含まれています。ご存じの辛み成分のカプサイシンが血行をよくしますので体を温めたり冷え症の改善の効果があります。夏場は汗ダラダラになりますね。
また、カプサイシンは脂肪燃焼の効果もあるため食される方も多いと思いますが体への負担も大きいことから大量摂取は気をつけましょう。
さて、たくさん採れ過ぎてしまった唐辛子。使い途に困って、辛い物好きの人たちにおすそ分け、と言うかほとんどあげました。
しかし、自分で育てたので自分でも食べないと、と思っていろいろレシピ検索。うちでは、辛い物を食べるのは私だけなので適当アレンジ。
1)一味唐辛子(プレーン)
2)青唐辛子の醬油漬け
3)唐辛子の麹漬け
1)の一味は、種を取り除いて赤唐辛子を擂粉木でゴリゴリと粉末に。単純ですが長期保存が可能なので重宝します。
しかし、この作業、必ず手袋を着用下さい。
私は素手で行ってしまいました。作業後しっかり手を洗い、何時間も後に風呂に入りここでも入念に洗ったにもかかわらず、入浴後に目を触ったら激痛でした。唐辛子成分、強烈です。防犯スプレーに使用されるわけです!
2)、3)はほぼ変わりません。
青唐辛子はあまりスーパーなどに並ばないので、栽培ならでは楽しみになります。もちろん辛みがありますが赤唐辛子と違って少し甘味もあって独特の旨味があるのでおススメです。
〈材料〉
・青唐辛子 数本(好みで赤唐辛子追加)
・しょう油
・はちみつ(もしくは砂糖)・・・お好みで。
※米麹もしくは乾燥昆布があるとマイルドになります。
〈作り方〉注)痛い目にあいたくなければ手袋しましょう。
①青唐辛子洗ってペーパータオルで水分をとります。
②ヘタをとります。青唐辛子の種は柔らかいのでそのままでOK。
※種が一番辛いです。面倒ですが苦手であれば取り除きましょう。
②青唐辛子を適当に輪切りにします。
③瓶に青唐辛子を入れ、2/3位が浸るところまでしょう油を入れます。
④お好み材料を入れるだけ。
⑤蓋をして冷蔵庫で保存。2週間くらいで美味しくなります。
冷や奴の薬味の他、結構どんな料理に入れても美味しい万能調味料となる優れもの。辛いですので入れすぎ注意です。
因みに青唐辛子のヘタを子供に渡したら、ペロッと舐めて悶絶してました(笑)。そしてそれをまた下の子へ・・・。はしゃいで大騒ぎでしたが、ヨーグルトを渡して沈静化。やっぱり唐辛子、強烈です。
天然防虫剤の材料に!
食べる以外にも唐辛子は使い途があります。
家庭菜園は虫との格闘。
これまで何度も収穫前に美味しいところを持っていかれています・・・。まぁ、虫が食べてくれる野菜なので新鮮かつ無農薬の証ですけど。
とは言え、せっかく育てた野菜を虫の餌にしたくはありません。かと言って農薬を使うには抵抗があります。
そこで登場唐辛子を使った”天然素材の防虫剤”!!
材料はお手がる簡単3つだけ。
・赤唐辛子 2~3本
・ニンニク 1~2かけ
・お酢(米酢がいいらしいです) 100mlくらい
唐辛子のカプサイシンは脂溶性で水に溶けにくい性質を持っています。成分が溶け出しやすくなるようにするには、お酢かアルコール類を使います。私は手軽にキッチンにあるお酢で作りますが、焼酎なんかでもいいみたいですよ。ニンニクは抗菌効果のある食材として効果を発揮します。冷蔵庫に入れていて芽が出てしまったニンニクなんか捨てずに使いましょう。
なければ、チューブニンニクでもいいんじゃないかと思います。
赤唐辛子を輪切りにして、種は取り除きます。ニンニクは適当に刻むかつぶしていれます。あとはお酢を入れてできあがり。2週間ぐらいおくとお酢の色が変わってきて完成です。
原液だと強すぎるので、使う時は水で200倍程度に薄めてスプレーボトルで散布。散布の際は、周囲に人がいないことの確認と自分にかからないように風上を確認しましょう。簡単ですね。
ひょんなことから栽培してみた唐辛子。調べていくといろんなことがわかりました。興味を持つことは私にとって人生のスパイスです!!
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