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余談的小売文化論

「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手が自分なりの正解を見出すための一助になる…
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2019年5月の記事一覧

今月の #あさみのまなび ベストセレクション

今月の #あさみのまなび ベストセレクション

あれもしかして私先月#あさみのまなび ベストセレクションやらなかったんじゃないか…!と今になって気づきました…!いちいちうっかりしている…!

ということで今月は忘れず(!)Slackコミュニティで日々つぶやいている内容を一部抜粋してご紹介します。

私以外のメンバーもそれぞれまなびをSlack内でつぶやいているので、興味がある方はコミュニティマガジンの購読をどうぞ!

[マガジン限定]今週のおへんじ。

[マガジン限定]今週のおへんじ。

今週もマガジン限定・おへんじnoteの時間がやってまいりました!

質問や感想、書いてほしいテーマなどは下記のましゅまろからお気軽にどうぞ!

今週も2件のましゅまろをいただいたのでそれぞれに回答していきたいと思います!

すごい関係ないことにつっこんじゃうんですけど、

Twitterの投稿全部みてるんですか…!?わたし、タイムラインを全然ちゃんと見てないのでそこが気になりすぎました、すみません

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「疲れさせない」ことの価値

「疲れさせない」ことの価値

『パンとスープとネコ日和』というドラマの中に、こんなセリフがでてくる。

住職:昔からの植木職人の方が見てくれているんですけど、その人面白い人で。いつも相談しながら、『楽な庭にしましょう』って話してるんです。
アキコ:楽な、庭?
住職:ええ。見惚れるより、見て楽な気分になれる庭っていうか。
アキコ:ああ、なるほど
住職:庭を見惚れるくらい完璧にしてしまうと、植物とか、土とか、本来自然で楽にしてくれ

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語りたくなる体験と語るための余白 #お店の未来

語りたくなる体験と語るための余白 #お店の未来

 いたるところで『体験』の重要性が語られているけれど、本当に人を魅了するブランド体験とは何なのだろう──。

そんな疑問を個人的に持ちながらのぞんだ先週金曜日のイベントでは、Takramの渡邊さんとインサイトフォースの山口さんのお二人にお話を伺いました。

モデレーターをしながら、『これは大事なフレーズですよ!』と会場に向けてツイートを強要(?)したのが下記の2つのポイントでした。

①経済合理性

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地獄への道を舗装しているもの

地獄への道を舗装しているもの

『地獄への道は善意で舗装されている(The road to hell is paved with good intentions)』というイギリスのことわざがある。

初めて耳にした時はよくわからなかったけれど、経験を重ねるごとにこの言葉の重みを感じるようになってきた。

私たちは普段、よかれと思って行動を起こす。

だからこそ自己評価として自分は常に『善である』と思いがちなものだし、まさか自分の

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[マガジン限定]今週のおへんじ。

今週もマガジン限定・おへんじnoteの時間です!

質問やご意見、書いてほしいテーマなどあれば下記のリンクからお気軽に投げてくださいね〜!

今週は2件の質問にお答えします!

露出や寄稿については過去noteでも書いてきたように、自分の中で細かいルールがあります。笑

なのですが、

サブスクリプションの限界と展望

サブスクリプションの限界と展望

昨年、モノのサブスクリプションモデルについて下記のようなnoteを書いた。

基本的な考え方は大きくは変わっていないのだけど、サブスクリプションのスケールを阻むものについて、以前より明確に言語化できるようになってきた。

それが下記の3つだ。

①商品受け取りの不便さ
②最適な商品量の予測不可能性
③同一商品への飽き

この3つのポイントに加えて、過去のnoteで書いた『モノのサブスクリプションは

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なぜ今「リアル店舗」が注目されるのか #お店の未来

なぜ今「リアル店舗」が注目されるのか #お店の未来

今、リアル店舗が面白い。

アメリカを中心に生まれたネット発のD2Cブランドが、この1、2年で次々と常設店舗をオープンさせている。

ブランド立ち上げ当初から実店舗は持たないと公言してきたEverlaneすらも、CEO自身が『やはり実店舗が必要だと考え直した』と語り、現在ではNYとSFに直営店を構えている。

D2Cブームの先駆けとなったWarbry Parkerや元祖インフルエンサーブランドのG

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「人柄」の価値が高まる時代に #EC夜会

「人柄」の価値が高まる時代に #EC夜会

5/15(水)の夜、「これからのブランドの『伝え方』」と題したイベントでモデレーターをしてきました。

私自身まなびがいっぱいのイベントだったのですが、特に印象的だったのはゲストの3名全員がとても自然体でSNSをやっていらっしゃるのだなと感じたこと。

SNSにまつわるイベントはどうしても『いかにフォロワーを増やすか』『どうすればバズるのか』といった話になりがちなのですが、お三方とも作り手と受け手

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感情の再生産としてのコンテンツ消費

感情の再生産としてのコンテンツ消費

コンテンツの量が爆発的に増えた今、私たちは『確実に楽しめるもの』を選びとるためにより注意深くなった。

本であれ映画であれ音楽であれ、友人や信頼を寄せる相手からのレコメンドによって行動を決定するのは、考えるコストを最小限にしつつ失敗しないコンテンツを選びたい気持ちが働いているためだろう。

ここでひとつ疑問が浮かぶ。

私たちにとっていいコンテンツとは何なのだろうか。
私たちが『楽しい』と感じるコ

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[マガジン限定]今週のおへんじ。

[マガジン限定]今週のおへんじ。

今週もマガジン限定・おへんじnoteの時間です!

質問やご意見、書いてほしいテーマなどあれば下記のリンクからお気軽に投げてくださいね〜!

今週の質問はこちら!テーマがめっちゃ壮大で難しかった…!笑

伊佐知美すごいこと言うな…?笑いやでも言いそう、伊佐さんめっちゃ言いそうです、それ。たしか何かのnoteでそんなようなこと書いてた気がする。

発信欲の有無について私が思うのは、

「生産的な趣味」の時代

「生産的な趣味」の時代

GWにSNSをチェックしていると、初めは10連休にウキウキしていた人たちが後半になるにつれて『十分休んだからそろそろ働きたい』とつぶやく姿を見かけるようになった。

10日間もの連休は夏休みや年末年始の休暇でもなかなかあるものではなく、社会人になってから一週間以上連続した休みをとったのは初めてだという人も少なくなかったのではないかと思う。

日本人はバケーションが短いとよく言われるけれども、いざ長

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「年齢不詳系雑誌」が増えている理由

「年齢不詳系雑誌」が増えている理由

先週書いた『紙とWebにおける決定的な違い』に続き、またもや雑誌の話。

最近雑誌を見ていると、対象年齢が広くなり、年齢という境界が曖昧になってきたように感じる。

この傾向は『"ワンテーマ"の時代』を書いた3年前から感じていたことではあるけれど、雑誌を読んだ感想を毎月言語化するようになってさらに確信を深めたことでもある。

中でも、変化をもっとも強く感じたのがminaだ。

minaはもともとカ

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20代にやっておいてよかったこと

20代にやっておいてよかったこと

大学を卒業して、社会人として自分の力で生活費を稼ぐようになってから早くも10年近くが経とうとしている。

このnoteにも書いた通り、必ずしも順風満帆な若手時代を過ごしてきたわけではないし、常に三歩進んで二歩下がりながらなんとかここまでやってきた、というのが私の実感だ。

自分の目指すところを考えてみればまだまだ一合目にも到達していないレベルではあるけれど、その先の道を考えたとき、20代でやってお

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