吃音って実際どういうもの?
こんにちは!明蓬館高等学校の言語聴覚士です。
今回は吃音について紹介していきます。
吃音のある人は100人に1人。
決して珍しいものではないため、知っている方も多いかもしれません。
しかし、その一方で
「吃音って○○でしょ?」という様々な誤解や
「実際どうやって接したらいいんだろう?」という疑問もあると思います。
吃音の誤解と疑問
①吃音は「おおおおはよう」と繰り返すもの?
吃音の症状は様々。
はじめの音を繰り返す症状のほかにも、
「おーーーーはよう」と音が伸びるもの、
「…っおはよう」とはじめの声が出ないなどがあります。
②吃音は治らない?
吃音は6〜7割の人は吃音が始まってから数年で自然に消えていきます。
③吃音のある人と関わるとき、どのように接するのがいい?
最も大切なのは『聞き手が工夫して話しやすい環境を作ること』です。
実は、「ゆっくり話そう」「落ち着いて」「深呼吸」のような
話し方のアドバイスはプレッシャーになります。
時間がかかっても、話し終えるまで待ちましょう。
④どこに相談すればいい?
言語聴覚士がいる施設、ことばの教室、かかりつけ医、地域の児童発達支援センターや保健センターなど、または「○○(お住まいの都道府県)小児吃音外来」と検索するのも良い方法です。
動画紹介
中・高校の先生向けですが、分かりやすい吃音の動画です。
吃音のある若者のカフェ「注文に時間がかかるカフェ」
二年前の動画ですが、現在も全国各地を移動しながら開店しているそうです。
明蓬館高等学校は、すべての人が“自分らしさ”を軸に自由に学べる場をつくり、さまざまなハードルを共に乗り越える伴走者が集まった通信制高校です。