「そのままでいい」のか?
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コテツゼミの母体は、ブランディングと商売を学び、チャレンジしていくコミュニティです。コミュニティの学びを効果的にするための基礎講座として、コテツゼミを受講いただいています。(募集は終了しました)
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「そのままでいい」のか。
Voicy No.0261 2023年1月6日放送
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ
思うような結果が出ていないのに、現状のぬくぬくとした状態にいながら結果を変えようとする人がいます。やり方を変えて、得たい未来に近づいていきましょう。
ブランドはファンづくり
クライアントさんのビジネスやご本人を世の中に向けて伝えて、ファンをつくるのがオレの仕事です。ブランドづくりはファンづくりなので、ファンをつくるにはどうしたらいいかをやっています。
ブランディングの一段下にはマーケティングがあります。
マーケティングとは、見込みあるお客様に行動していただいて、その商品に興味を持つように動いていただくことなので、普段からものを見る視点は、多くの人が納得するとか人が動くものに目がいきます。それをずっと学んで実践してきているのです。
オレはBtoBのビジネスが1つ目の会社でした。
BtoBビジネスで年商何十億にして、
その途中からBtoCのビジネスで消費者向けに参入します。
消費者を惹きつけて行動させることを、ずっとやってきているわけです。
情弱丸め込みビジネスとは
何が言いたいのかというと、オレはあまり好きじゃないですが、多くの人にうまく興味を持たせて丸め込むようなビジネスのやり方が存在するということ。
もっとひどい言い方をすると、「情弱丸め込みビジネス」は間違いなく儲かります。
一部、そういうからくりを口にしている人もいて、
X(Twitter)でも、ZOZOの前澤さんとかがお金配りをやっています。
「現金を配ります」と言ったら動く人が世の中では最も腰が軽いから、「目先の利益に反応する人」というリストがつくれます。
「10万円配ります」で行動する人は判断が甘い。
判断軸が目先の得で動く人を集めておけば、
目先の得になりそうなものをいっぱい売りつけられるのです。
オレには、それが情弱ビジネスに見えます。
売る側は意図していても、売られている側は意図していないでしょう。
すごく言葉が難しいのですが、
大衆は、ものを調べたり深く考えて動かないから「大衆」なのです。
シミが消えるのは、うそではないが
例えば肌のシミ取りは、レーザーが一番いい。
塗り薬とか飲み薬もいろいろあるけれど、写真の加工で肌のシミが、あるクリームですっきり消えているようなマーケティング策をつかって、シミ取りクリームを売るとします。
仮にレーザーが数万円だとすると、クリームが3000円と初回登録で1000円なら、クリームが安いように見えるけれども、結局シミはほぼ消えません。
うそではないんです。
論文で「肌の色素の黒いところが薄くなった」という証明が成されているから。
目に見えてシミがなくなるところまで行かなかったとしても、論文で証明されているからといって、それを出していいのでしょうか。
率直に言うと、そのやり方は、オレは好きじゃない。
あおって誇張すると動く「大衆」
自己啓発とかVoicyのような人に聞いていただく情報発信では、「あなたは、あなたのままでいい」とか「そのままで何も変えなくていい」というのは、大衆をつかむには一番受けがいいです。
もう考えたくない、努力したくないという大衆には、「そのままでいいんだ」ということが最も受けます。
自己啓発の領域には、効果や結果がどうあれ、気持ちよくして勇気づけていれば成立する層がいます。でも「そのままでいいわけないじゃん」ということも、いっぱいあるでしょう?
プロセスは変えずに結果だけ変えたい。
地方自治体からお話をいただいて、これは無理だなと思うときのポイントがあります。
地方で若者が流出するのを変えようとして若者が来るようにしたいという話は、「変えたい」という話に聞こえても、企画も予算も年配者の方が判断します。
すると変わらないわけ。
変わりたいようで、変わりたくない。
こういうときの心理は「プロセスは変えたくないけど、結果は変えたい」です。
年始に考えたほうがいいと思っていることがあります。
結果という今の状況が、求めているようになっていれば変えなくていいですが、求めている結果と違う結果とか状況にいると思うならば、そのままではダメだということでしょう?
そのときは小手先のテクニックとか手法の問題ではなく、ガラッと大きく何かを変えないといけません。でも、これはすごく勇気が要る自己認識です。
人は、できればぬくぬくとコンフォートゾーン(心地いい状態)にいながら、得られる結果だけ変えてしまいたいもの。
個別の話は聞いている方の状況にもよるし、他の人が決めることではありません。あくまでも「あなた自身」が決めることですから、求めている結果が手にしたいものになっていないなら根本的に変えると思ったほうがいい。
年始に当たって、オレ自身が自問自答することがあったというお話でした。
(2022年年頭のVoicyから)
久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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