見出し画像

こども達にイライラしない方法!「3つの行動仕分けワーク」と「ギリギリセーフの視点」

こんにちは!こどもたちの可能性を広げる知育ゲーム「パズランド」公式アカウントです✨


忙しい現代は時間に追われることも多く、「毎日穏やかに子育てを」というのもなかなか難しいですよね。
「もうすぐ遅刻…!」という時間にのんびり準備していたり、まだ宿題もしていないのにゲームに没頭していたり。
子どもたちに毎日イライラしたくないのに「もっと急いで!!」「やることやったの?!」と同じことを何度も何度も注意し続けるのは、大人にとってもしんどいもの。

そこで日々のイライラにお困りの皆さんにおすすめしたいのが、子どもたちのことを「行動で考える/見る」という考え方!

この考え方は、発達障害やその傾向のあるお子さんを育てる保護者向けの「ペアトレ」や子育てにさまざまな悩みを持つ保護者向けの「ペアプロ」でも実践されているものです。

実際の「ペアトレ」や「ペアプロ」は複数回のワークショップ形式で行われていますが、今回はご家庭でも取り入れやすい「行動を3つに分けるワーク」「ギリギリセーフ!の考え方」についてご紹介します♪

「ペアトレ」と「ペアプロ」

ペアレントトレーニング(ペアトレ)は、応用行動分析を基本とし、保護者が環境の調整やこどもに対する肯定的な働きかけを学ぶプログラムを指します。1960年代にアメリカで開発され、現在ではASDやADHDなどこどもの障害種別に応じたプログラムが展開されています。講義やグループワーク、ホームワークを中心とした構成になっており、少人数で開催されるのが一般的です。

一方、ペアレントプログラム(ペアプロ)は、発達障害やその傾向を持ったお子さんがいる家庭だけでなく、子育てについてさまざまな悩みを持つ保護者を対象としたプログラムを指します。
「行動で考える、行動で観る」ことに特化しており、基本的には保護者がこどもの「行動」そのものをきちんと捉えられるようになることを目標にしています。こどもに向けてしまいがちな否定的な視点を肯定的な視点に変えることを重視しており、自治体や民間団体などが主体となってさまざまなスタイルで実施されています。

ペアプロは「ペアトレの基礎」として位置づけられており、ペアトレに参加する前段階として開発されました。大きな違いはその目的にあり、ペアトレは「こどもの行動変容」を目指すものですが、ペアプロは「保護者の思考変容」を意図して作られているという特徴を持っています。


「出来ること」に目を向ける「行動を3つに分けるワーク」

大人の私たちであっても得意なことと苦手なことはありますよね。
でも、苦手だからといって「まったく出来ないわけではないこと」ももちろんあります。

「できていないことを叱り、できていることは言わない」という日本の古くからの価値観がありますが、やっぱり苦手なことを克服するためには「小さくてもできたこと」に目を向けていく必要があります。(お子さんの場合は特に)

そこでまず試してほしいのが、「行動を3つに分けるワーク」です。

このワークはこどもたちの行動を具体的に分類していきながら、「困ったことだけをみつけて叱る」状態から「できていることにも目を向ける」土台をつくることを目的にしています。

では、さっそくワークをやってみましょう。
まず普段のお子さんの行動を、次のような3つのタイプに分類します。

①いいところ=得意なこと、日常でできていること
②努力していること=工夫したりコツをつかんだりすればできること
③困ったところ=苦手なこと、すぐには解決できないところ

ポイントは「具体的な行動で書く」こと!

「明るい」→「明るく挨拶ができる」
「頑固」→「自分の意見を通そうとする」

このように具体的に、行動に落とし込んで書くことが大切です。

どんどん書き出していくと①や②の多さに気がついたり、②をサポートする方法に意識が向いたり、これまでとは違う視点でお子さんの行動を捉えることができます。

慌ただしく過ぎていく日々のなか、小さな変化や成長はどうしても見逃しがちです。

「最近怒ってばっかりだな…」と思ったときはぜひこのワークに取り組んでみましょう。
お子さんが「小さくてもできていること」、「苦手だけどがんばっていること」にもきっと目を向けられるようになりますよ。


こども達のがんばりポイントを見つける「ギリギリセーフ!」の考え方

「ワークをやってみたけど困った行動ばっかり出てきてしまう…」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、「ギリギリセーフ!行動」の考え方がおすすめです。

これはこどもたちだけでなく、自分やパートナーの行動も前向きに考えられるようになるような、とってもオススメの考え方です。

毎日一緒に過ごしているとどうしてもこどもたちの「困った行動」に目が行きがちになります。
でも、この「困った行動」をもっと細かくみていくと、「お子さんが努力しているポイント」を見つけるヒントになるって知っていましたか?

私たち大人でも
「昔からドラマが大好きで、見始まったら止まらない…!」とか、
「ダイエット中だけどチョコレートだけはやめられない…」とか、
そういう「ちょっと困っている行動」はたくさんありますよね。

しかし、
「朝までドラマを見てしまうことはない。多くても1日2~3話まで」
「他のお菓子は食べていない。チョコレートも1日3粒に制限中」
というように「ちょっと困っていること」ではあるけれど、自分なりに何とかやりくりして対応していることがあるはずです。
この行動を「対処行動」といいます。

こどもたちの行動も同じです。

自分でさじ加減することはまだ難しく、100%できる回数は少ないかもしれません。
それでもできる範囲で「困った行動」を減らせるようにがんばっていて、実は一歩手前の惜しいところまでできている可能性もあります。

たとえば「おもちゃの取り合い」。

毎日毎日ケンカになっていると親もうんざりしてしまいますが、この「おもちゃの取り合いでケンカする」という行動をより丁寧に見ていくと、

■ケンカになる前に何度か「貸して」と言葉で伝えている
■お気に入りのおもちゃ以外は相手に譲っている

のように、「昔だったらできなかったこと」が、「少しだけでもできる」ようになっているかもしれません。
この行動がこどもたちの「ギリギリセーフ!」行動、つまり大人の場合の「対処行動」なのです。

先述した「行動を3つに分けるワーク」を振り返ってみると、「おもちゃの取り合いでケンカする」は③の「困ったこと」かもしれませんが、「手を出す前に相手に口で伝えられる」は②の「努力していること」にあてはまります。

「困ったこと」を減らしていくためにも、こどもたちの「ギリギリセーフ!」をたくさん見つけながら、どうしたらより良くサポートできるかという視点に切り替えていきましょう。


日々のがんばりを認めて無理なく「見守る」練習を

誰だってできていないことだけを注意され続けたら、イヤになって投げ出したくなってしまいます。

今はできていないことの中に「できている部分」を見つけていく。
「ケンカしちゃダメでしょ!」だけではなく「口で伝えることはできるようになったね」にも気づいてあげる。

大人がこの視点で接していくことで、こどもたちの小さな成長や日々のがんばりを認めることができ、親子それぞれの自己肯定感にも繋がっていきます。

まずは大きな視野を持って、そして無理なくできる範囲で、お子さんの行動をしっかり見てあげるところから始めてみてくださいね^^

パズランドは2024年大幅リニューアル予定!
リニューアル前も楽しめますアプリダウンロードはこちらから

App Store

Google Play

#仕事について話そう #子どもの成長記録 #アプリ #パズランド #パズル #学習 #知育 #子供 #教育 #家庭学習 #小学生 #親子 #思考力 #判断力 #想像力 #語彙力 #空間認知力 #論理的 #健康的 #ビジネス #教育格差 #AI #育児 #自己肯定感


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?