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キャベツにはファイトケミカルの一種『スルフォラファン』が含まれていて、抗酸化作用があります!

‟体にとって必要なものとは何か?”を食から探求していますが、今日は‟キャベツ”を取り上げます。

そもそも野菜などの植物には有害なものから身を守るために作り出す、9大栄養素にも含まれる‟ファイトケミカル”が豊富に含まれていることが多いです。

キャベツにはファイトケミカルの一種の『スルフォラファン』が含まれており、強力な抗酸化作用があると言われております。

人の体は食品や空気中に微量に含まれる「有害物質」や、「活性酸素」によって、知らず知らずのうちにダメージを受けています。結果、老化の進行や体の不調を引き起こしていますが、人はその有害物質を無毒化し排出する「解毒力」や、活性酸素を消去する「抗酸化力」を持っています。

スルフォラファンには、この「解毒力」や「抗酸化力」を高める「酵素」の生成を促す作用があります。これらの酵素は100種類以上あると言われ、「解毒酵素」「抗酸化酵素」と呼ばれています。

ファイトケミカルの一種「スルフォラファン」を有するキャベツですが、中医学ではどのような位置づけの食材なのでしょうか?

キャベツは中医学に基づく薬膳においては、平性で甘味の食材で、帰経は五臓六腑の中の胃、腎、肝に入ります(胃、腎、肝に効くと解釈する)。虚弱な胃に効くと言うと、市販されている‟キャベジン”を思い出しますが、まさにキャベツが胃に作用すると解釈できるかと思います。

ちなみにキャベジンはビタミンUのことで、胃粘膜の修復に必要なたんぱく質の合成を助ける働きをします。

スルフォラファンの作用だけがキャベジンや薬膳の薬効と完全に合致するとは言えないのですが、キャベツにはビタミンCも豊富に含まれており、人の健康にはとても有益な食材と言えます。

明日はキャベツよりも抗酸化作用の強い食材を取り上げます!