朝目覚め、根拠のない不安が襲う時 この先、今の状況がどんどん悪くなっていくように思えて震える時 私は大きく息を吸う 息を大きく吸うという意識が働き その意識が脳に…
かつて私の台所には一枚の絵があった。 この絵を飾って10年間、るるるんと息子のお弁当を作る時も、姑女の小言に苛きながら野菜を切る時も、息子と二人になった夕食の支度…
yumi
2022年5月17日 07:57
朝目覚め、根拠のない不安が襲う時この先、今の状況がどんどん悪くなっていくように思えて震える時私は大きく息を吸う息を大きく吸うという意識が働きその意識が脳に伝わる脳は鼻に空気を吸うよう命じ吸った息は肺へと取り込まれ再び気道を通り鼻から吐き出すこれらの全ての器管は、人間が作り出せるものではない吸ったら吐くというシステムも管理できるものではないこの世で楽しむために必要な完璧な
2022年4月29日 08:38
かつて私の台所には一枚の絵があった。この絵を飾って10年間、るるるんと息子のお弁当を作る時も、姑女の小言に苛きながら野菜を切る時も、息子と二人になった夕食の支度の時も、その絵はそこにあった。絵のコテージの窓には、頬杖をした女の子。彼女は、「あら、ゆみさんも大変だわね。早くこっちにいらっしゃいよ。」と毎回言うのだった。コテージの前庭にはニワトコ、ピンクのつるバラ、ニオイアヤメ、ラヴェ