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脂質の種類と特徴のまとめ
今回は脂質の種類と機能、それぞれの特徴をまとめます。
脂質は4種類ある
脂質とは水には溶けずに、有機溶媒に溶ける物質の総称のこと。
脂質には①中性脂肪➁コレステロール③リン脂質④脂肪酸の4種類がある。
①中性脂肪
中性脂肪とはグリセロールに脂肪酸が結合したもの。
体脂肪を構成している脂質の大部分はトリアシルグリセロールと呼ばれ、貯蔵エネルギーとしての役割を持つ。
➁コレステロール
コレステロールとはステロイド化合物の中でも動物にみられるもののことを指す。
コレステロールはエネルギーにならず、※ステロイドホルモンや胆汁酸に変換される。
※ステロイドホルモンとは、副腎皮質ホルモンや性ホルモンのこと
③リン脂質
リン脂質とは、リン酸を含む複合脂質のこと。
体内では、生体膜や神経組織を構成している。
また、ヒトの血しょう中のリン脂質の95%は※レシチンで構成されている。
※レシチンは卵黄や大豆などにも含まれる脂質の種類。特に、大豆に含まれるレシチンは大豆レシチンと呼ばれ、区別されることが多い。
④脂肪酸
脂肪酸は生体のエネルギーとして重要な役割を持つ。
中性脂肪、コレステロール、リン脂質の構成成分で炭素鎖の長さによって分類され※1、また、炭素間の二重結合の有無によって、二重結合を含まない飽和脂肪酸と、二重結合を含む不飽和脂肪酸に分けられる。
→二重結合を含む方が不飽和脂肪酸 であることに注意
※1 (炭素数6以下は「短鎖脂肪酸」、炭素数8,10は「中鎖脂肪酸」、炭素数12以上は「長鎖脂肪酸」という。)
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考になれば幸いです。
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