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だいじなだいじなてんしさま
貴方は何処からともなく舞い降りてきた。
貴方の瞳はくもっていた。
貴方はぼくの希望の象徴をいとも容易く、真黒に塗りつぶしていった。
貴方のそれを、ぼくに否定することはできなかった。
二重で、奥目で、三白眼な瞳
さみしい。
からっぽで、そんな感情だけが、ぼくを支配している。本当は、もっと色々なことをして、それで、そんな感情さえ忘れられるくらいにも熱中して。
そういう生き方を、ぼくはしてみたかった。
地頭の良さだとか、顔の良さだとか、そんなものは、別に要らないとまでは言えないのが、ぼくの強欲なところだとは思うのだけれど。だけど、もっと、もう少しだけ、他のものが欲しかった。
ぼくを見てほしかった。愛さ
モルタルで固められた心
一体全体、ぼくの心はまるでモルタルにでも固められたようだ。
最初はまだ抜け出しようがあったのに、いつの間にやら固まってしまって、もう心を許すことなど、気の置けない人などできないのではないかと倒錯している。
そんな心のモルタルを、ぼくは風化してぼろぼろになってゆくのを待つことしかできないのだ。
からっぽなのにズキズキ痛い
ふと、自分の中に虚無がある。
心の幻視痛がぼくを蝕み浸食する。
ぼくに誰だって信じることなど出来ないのだと知る。
ぼくに誰だって助けられ得ないのだと三度自覚する。
ぼくを誰だって助けられ得ないのだと三度自覚する。
痛い。痛い。いたい。いたいよ