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◇ 先日、大事な友人の結婚式で地元へ帰った。 なんと東京駅に着いて間も無く、わたしのお気に入りのクッキーが クリスマスパッケージの可愛らしい缶で売られていている。 荷物も増えるし買うなら帰りに…… いや、この商品いつも夕方頃にはないんだよな そう頭をよぎったのはものの数秒、 わたしは最後尾に並んだ。 移動開始早々、紙袋が1つ増えるだけで 都会をあちらこちらと移動するのはハードモード。 無かったら少しは楽だったなぁ!なんて自分に文句をかけたけれど、 自宅で小さなクリスマスツ
昨日の夜はなんとなく、心がモヤモヤした。 特別何か嫌なことがあったわけじゃない。 それでも、トゲトゲとした言葉を言ってしまいそうだった。 そんな日は帰ってきた同居人に開口一番、 「今日、を。さんはトゲトゲです!」 そうやって自己申告をする。 「イライラしてます」って伝えたこともあったけど、 なんかそういう、型にはまった言い方じゃなくて、 「トゲトゲです」とか 「心がゴワゴワしてます」とか 自分の心のままの表現にすると 何だか可愛くて自分で笑っちゃう。 口にしてそのままトゲ
…..趣味、ですか。 初めて会った人から聞かれたら、 恐らくわたしはたじろいでしまうだろう。 好きなものや好きなことすらあれど、 「無趣味」であることを気にしている人は多いと思う。 かく言うわたしも、その一人である。 ゲーム…と言えるほど頻繁にゲームしてないし、 音楽聴くこと…と言えるほど幅広くも深くも知らないし ポケモン…は好きなものであって趣味ではない….. 一人の時間に、何もしていない訳ではないのだ。 漫画だって読むし、動画も見る。 ただ、人に堂々と「趣味です!
「今日、何もしていない。でも、なんだか疲れた」 そういう日がふらっとやってくる。 「いや、何もしてないんだから疲れるわけない」 「ずっと休んでいるのだから、元気なはずだ」 なんて、頭の中のわたしは話しかけてくる。 「何はなくとも疲れた」をどうも許したくないらしい。 なんで許したくないんだろう、それってダメなこと? 「何か」を成した人じゃないと、 疲れているっておかしいことなの? そう考えたとき、出てきたのは 学生時代に父に怒られた時のこと。 祖父家にご飯を食べに行った
スマホを持ち始めた、高校生の頃。 わたしはとある疑問を解決すべく、 ひたすら検索をかけていました。 それは「本音を話そうとすると涙が出てくる」ことについて。 とは言ってもわたしは、すぐ泣くタイプではないのです。 おそらく、どちらかといえば気を強く張っている方。 でも、一定の条件下だとどうもダメなのです。 例えば、先生との面談の時とか。 「あなたはどう考えているの?」 と私自身についての意見を求められ、 心の奥底にある本心を伝えようとすると 喉がつかえて、涙が出てきます
時計の針が止まった。 時計は1時20分を指している。 寝る前は動いていたから、今日の昼に止まったのだろう。 時計を見なくても、今が夜だということだけはわかる。 ◇ 時計の針が止まった。 電池を入れ替えれば針はまた動きだす。 ただそれだけのことなのだけれど、 ずっとこの部屋にいるわたしには なんだかいつもと違う空気が流れている気がした。 「今8時だから、ご飯を食べなきゃ」 「あと2時間で同居人が帰ってくるからご飯を炊かなきゃ」 何も予定のない、引きこもりの生活でも
わたしが職場に通ったり通えなかったり、を繰り返していた頃。 胃の不調から始まったことは以前の記事にも書きましたが、 それ以外に職場で困った症状がありました。 それが、目が滑って活字が読めないこと。 抑うつ状態による、思考力や集中力の低下が原因です。 せっかく職場までがんばって足を運んだのに、 メールのチェックをしようとしても 何が何だかわからん。頭に全く入ってこない。 小さい声で音読しながら、必死に数通のメールを読んだあの日… ◇ そんなわたしに似た誰かへおすす
ふっと目が覚めた。 うん、体もそろそろ準備ができたようだ。 わたしの「今日」を始めよう。 電気をつけて、ケトルのスイッチをONにする。 お湯を沸かしている間にトーストを焼き、顔を洗いに洗面台に向かう。 そうしているとケトルがコポコポ、と音を立てる。 よし、コーヒードリップの用意を。 ◇ 100均で買ったドリッパーをマグカップの上にセットし、 ドリッパーにペーパーフィルターをセット。 本来はきちんと計ってコーヒー粉を入れるべきなのだが、 寝起きからそこまで丁寧に生き
初めて彼女から紙ヒコーキをもらったのは たぶん、中学二年生の春。 わたしは新しいクラスに気持ちがうまく馴染まず、 学校に行くのを嫌がっていた。 モヤモヤする気持ちを消化できないまま、 重い重い気持ちで登校すると、 下駄箱に紙ヒコーキが入っていた。 わたしを励ます、優しい言葉をのせて。 それは漫画の真似事だった。 『君と紙ヒコーキと。』 この作品の主人公は、内気な性格で、 何か意思疎通を図るときには 手紙を書いて紙ヒコーキにして送るというキャラ。 その主人公のように彼女は
私の文章には、学のなさが出ていると思う。 シンプルな知識不足もそうだし、 小説をほとんど読まないがゆえ、 語彙力も表現方法も引き出しが少ない。 その上、物事への思慮も浅いから 何かに対して深く考えた言葉も出てこない。 何かについてたくさんの筋道を立てて 色んな角度からひとつの「何か」について 考え抜かれた文章を読むと かっこいい、という感想と共に 自分の浅さに悔しくなったりもする。 それは今まで上っ面だけで生きてきた わたしの人生が如実に出ている。 とはいえ、わたしはわ
好きなものは何? 「わたしが好きなもの。」 嫌いなものは何? 「わたしが嫌いなもの。」 ◇ わたしのお父さんがたまに言ってた言葉。 「俺の好きなものは、俺の好きなものだ」 小さい頃は、 何を当たり前なことを言っているんだろう そう思ってた。 でもこれがどうして、 簡単ではないということに気づく。 好きなものを嫌いだと言ったり、 嫌いなものを好きだと言ったり、 1度くらい誰でも経験があるんじゃないだろうか。 ◇ わたしは昔からずっと、 ポケモンが好きなのだけれど
家を出ると、玄関の階段に数センチの雪が積もっていた。 一歩一歩足を進めると、 ぼふぼふ と雪の音が鳴る。 少し進むと、前には街灯の灯りで てらてら と光る地面。 勇気を持って踏み出すと つるつる と足裏がすべる。 そんなわたしの頭に ふわふわ と雪が降ってくる。 今晩も積もるのかなぁと、白いため息が出る。 すると足裏の感触が変わって、ざくざく と わたししかいないこの夜に鳴り響く。 ぼふぼふ、てらてら、つるつる、ふわふわ、ざくざく 頭の中で音を反芻しながら、 うーん
長い髪を頭の高い位置でまとめ髪にし靡かせ、 耳元に心ときめく宝物をつけている女性。 肌にも目元にも唇にも、何も乗せていない私の目に そんな女性がキラキラして見えたのはいつだっただろうか。 ◇ 大人になった今でも注射すら怖い私が ピアスを開けよう、と決めたのは19歳の秋。 「うん、よし。開けよう。」 そう決めた夜の次の日の朝、妙に行動力のあった私は、 授業前の時間に皮膚科に駆け込んだ。 バチン、と大きな音が鳴る。 耳たぶを保冷剤で冷やしていたのが功を奏したのだろうか
こんにちは、こんばんは。 そしてメリークリスマス! 皆さんいかがお過ごしでしょうか。 大体の人が学校や仕事で、今晩からが楽しい時間でしょうか。 我が家には慌てん坊のサンタクロースならぬ、 待ちきれずのサンタクロースがふたり。 仕事で眼精疲労を起こし、10日間も頭痛を患っていた同居人に 1ヶ月も早くアイマッサージャーを贈るわたしサンタと、 わたしが買えなかった一目惚れのワンピースを1ヶ月前に、 そしてわたしの大好きな、新作のミュウのぬいぐるみを昨日贈る同居人サンタ。 結