見出し画像

5) 卒業率から分かること⇒入学が全て? グロービス英語MBAへの挑戦 (Part-time, Online)

前回の続きです↓


卒業が本当にできるのか?MBAのリアルを検証!

「よし、MBAに挑戦するぞ!」と決めたものの、頭をよぎるのはこんな不安ではないでしょうか?

「本当に卒業できるの…?」

特に英語MBAとなると、日本人にとってハードルが高そうに感じますよね。私も帰国子女でもなく、英語は得意な方ではないので、なおさら不安でした(私もでした)。

そんな不安を抱えつつも、「卒業率」を調べてみることで少し気持ちが楽になった経験があります。今回はその数字をもとに感じたことを共有したいと思います!

グロービスの英語MBAの卒業率を計算してみた

まずは、グロービス経営大学院の公式データを使って「ストレートで卒業した割合」をざっくり計算してみました。

計算の方法

  • ストレート卒業率:前年のFull-timeコースと2年前のPart-timeコースの入学者数を合計をして、それを卒業生の人数で割った値

  • 結果:2022年~2024年の平均卒業率は、なんと 93%

この数字を見てどう感じますか?
「意外と高い!」と思った方もいるのではないでしょうか?

もちろん、家族や健康、仕事などの事情で2年で卒業できない方もいるでしょう。でも3年以内にはほとんどの人が卒業していることを考えると、**「入学さえしてしまえば卒業できる可能性は高い」**と言えるのではないでしょうか?

グロービスの英語MBAの入学者、卒業人数
出典:https://mba.globis.ac.jp/を元にデータを抽出し、筆者が加工修正

グロービスの日本語MBAの卒業率を計算してみた

上記同様に、グロービス経営大学院の公式データを使って「ストレートで卒業した割合」をざっくり計算してみました。

結果:2018年~2023年の平均卒業率は、なんと 101%

グロービス日本語MBAのストレート卒業率
出典:https://mba.globis.ac.jp/を元にデータを抽出し、筆者が加工修正

グロービス経営大学院の日本語MBAプログラムの平均卒業率が101%という数字、驚きましたよね?まず、「101%ってどういうこと?」と思う方も多いはず。しかし、この現象は意外とシンプルな理由から生じています。

卒業率が100%を超える理由は、2年以上の在籍期間を経て卒業される方が含まれている可能性が高いということです。

この場合、ある年度の入学者以外の卒業生も統計に反映されるため、結果として卒業率が100%を超えるという数字になるのです。

計算方法を簡単に解説

「ストレート卒業率」として計算されているのは、2年前の入学者が全て2年後に卒業する割合です。たとえば、2018年に入学した学生が2020年に卒業する率を算出し、それを平均化しています。

ただし、実際には学びのペースや個々の事情で卒業時期がずれる学生も多いでしょう。これが100%以上の結果につながるわけです。

現状分析と感じたこと

この101%という数字は、卒業までのフォロー体制や学生支援がしっかりしている証とも言えそうです。

ただ、近年入学者数が減少している点は気になります。コロナ禍ではリスキリングやスキルアップを目指す人が増えましたが、その需要が一旦落ち着いた影響もあるかもしれません。

それでも、日本語版MBAと英語版MBAのどちらにおいても、非常に高い卒業率を誇るというのは、質の高いプログラム運営や学生サポートが成り立っているからこそと言えるでしょう。

では日本の他の大学はどうでしょうか?

日本国内のMBAの卒業率

日本国内の有名なMBAプログラム、特に慶應義塾大学や早稲田大学のデータを参考にすると、卒業率の高さが明らかです。以下に簡単にまとめてみました。

MBAは基本的に、大学同様ほぼ100%に近い確率で卒業できることが多いです。

例えば慶應義塾大学は1年次から2年次に進級する際、一定の得点に達しない方は退学になるのですが、2017年の退学者は2.1%、 2018は0%と、ほぼ全員が進級していることがわかります。

また早稲田大学もほぼ全員が2年間で卒業しているため、私立大学はそれほど入学後の単位取得や卒業の難易度は高くないと言えます。

https://mba-jobs.jp/blog/mba/?utm_source=chatgpt.com
  • 慶應義塾大学

    • 2017年度退学率: 2.1%

    • 2018年度退学率: 0%

慶應では、1年次から2年次に進級する際に一定の得点基準を満たさない場合、退学となります。しかし、データを見る限り、この基準を満たせなかった学生は非常に少数であり、ほとんどの学生が順調に進級・卒業していることがわかります。


早稲田大学

  • 卒業率: ほぼ100%

早稲田大学でも2年間でほとんどの学生が卒業しており、グロービスと同様に高い卒業率を維持しています。特に私立大学のMBAプログラムでは、単位取得や卒業の難易度はそれほど高く設定されていないようです。

米国MBAの卒業率

上記のHPよりアメリカのオンラインMBAプログラムの卒業率について調査を行った結果、 平均79.95% という数字が算出されました。

これは意外と高いと感じた方も多いのではないでしょうか?「もっと難しくて挫折者が多いのでは?」という印象が先行しがちですし。

アメリカMBAの現実

アメリカのMBAでは日本のMBAとは少し違う傾向が見られます。

卒業率

  • トップ校(ハーバード、スタンフォードなど): 90%以上

  • 中堅校以下: 70〜80%

トップスクールでは卒業率が高いものの、これは優秀な学生を選抜しているためとも言えます。一方で、中堅校以下では学業のプレッシャーや経済的負担により途中で辞める学生が一定数いることが特徴のようです。

心理的なハードルを乗り越えて:MBAへの挑戦

「MBAを受けることが正しい選択かどうか」と悩む人は少なくないと思います。特に、学費や英語力、家族や仕事との両立など、様々なハードルが心理的負担としてのしかかりますよね。

しかし、今回調べた卒業率のデータを知ることで、そのハードルが少しだけ低く感じられるかもしれません。


卒業率の高さは安心材料になる

私自身、MBAプログラムの卒業率を調べてみて、「思ったより高いじゃん!」と驚きました。これが、自分の中で大きな励みになったのを覚えています。

たとえば、グロービスの日本語MBAの卒業率は 101%、英語MBAでも 93% という結果でした。この数字を見ると、「ちゃんと取り組めば卒業できる可能性が高いんだ」と、肩の力が少し抜ける感じがしました。


それでも「なんとかする」努力が必要

もちろん、入学さえすれば楽に卒業できるわけではありません。以下のような課題に直面しましたが、逆にこれらを乗り越えることで、自分自身が成長できたと実感しています。

  • 発言のプレッシャー
    MBAでは積極的な発言が求められるため、議論に参加する勇気が必要です。ましてや英語です。私の英語力では胃が痛かったです(涙。

  • 限られた時間内での課題提出
    仕事や家庭との両立の中で、締め切りを守るのは簡単ではありません。

  • 英語でのGMAPの合格
    グロービス独自のテストにも合格する必要があり、これも大きな挑戦でした。

  • 学費を払っている責任感
    高額な投資をした以上、それを無駄にしたくないというプレッシャーがありました。

色んな課題はありましたが卒業率を見ると『人間なんとかする』のだと思います。だからもし検討されている方がいればこういいます。大丈夫ですよ!私ではなく、データがそういっていると(笑)


最大のハードルは「入学を決めること」

これらの経験と上記のデータを通じて感じたのは、 大変なことはありますが実は「卒業への最大の壁は、実は『大学院を決めて入学すること』ではないか」 ということです。

入学前に抱える不安や葛藤は大きいですが、それを超えて挑戦することで、大きな成長のチャンスをつかめるのではないかと思います。


次回予告:MBA入学準備のポイント

次回は、グロービス英語MBA入学を目指す人に向けて、「準備すべきこと」「心構え」「具体的なステップ」についてお話しします。

最後まで読んでいただきありがとうございました!この記事が少しでも、何かに挑戦をする後押しするきっかけになれば幸いです!

いいなと思ったら応援しよう!

ポートリー / Portlee
何か得るものがあったのであれば、応援よろしくお願いします!