自己有用感で生きてきた私とあなたへ

自己肯定感、という言葉を数年前から本当によく耳にするようになりました。そして、最近私は「自己有用感」という言葉に出会いました。

「自己有用感」　他人の役に立った、他人に喜んでもらえた、…等、相手の存在なし には生まれてこない点で、「自尊感情」や「自己肯定感」等の語とは異なります。 最終的には自己評価であるとしても、他者からの評価やまなざしを強く感じた上でなされると いう点がポイントです。

（文部科学省　国立教育政策研究所ページから引用）

、、、なるほど。　私、ほんの少し前まで、これだけで生きてきました。

”社会性”において、とても大切な感情だそうです。私は「相手に喜んでもらいたい」「誰かの役に立ちたい」その気持ちで行ったことが功を成して、相手から「ありがとう」と伝えられると、相手が笑顔になると、満たされるのです。満たされるというか、そうだな、、私がしたことで誰かが少しでも幸せになったなら、今日も私が生きていて良かった！と思うんです。そうやって、自分のことを認められるんです。

人と関わってこそ、生きていられる。周りにいてくれる人がいてこそ、私の毎日は造られる。これが正しいのかどうかは分からないけれど、今だって、本気でそう思っています。

でもね、私って、見返りを求めているんです。プレゼントとか、お金とか、そういうものではなくて。

私が相手に求めているのは、私がしたことで相手が喜んでくれること。若しくは、私がしたことで相手が救われること。

そして、それを示して欲しいんです。言葉で、仕草で、表情で、声のトーンで。だって私は、相手の反応を気にして、生きているから。あなたの反応がないと、自己有用感を得られないから。

相手の反応がいまいち分からなかったら、勝手にへこむんです。私は何をすれば良かったんだろう？何が正解だった？どこを間違えた？って。

相手の反応によっては、「これだけしたのに」ってエゴの気持ちが出てきちゃう。勝手に自分がしたことなのに、雑に扱われた気がして、そんな風に思うんです。勝手に、相手に、期待しているんです。お仕事でも。「ありがとう」って、言ってくれても、いいのに、、なんて風に、寂しくなる。

のに、のに、思っているんです。

そして、そんな見返りを求める自分が、凄くみっともない人間だなと思う。私の奥にあるそんな気持ちを知らない人に、「いつも優しいね。」なんて言われると、心の中で顔を真っ赤にしています。恥ずかしくて、情けなくて。

あぁ、昨日、あんなこと思わなければ良かった。見返りを求める優しさなんて、優しさじゃないのに。私も、優しい人に、なりたいな。そうやって、モヤモヤ。ぐるぐる。

反対に、私が誰かから優しさを受け取った場合は、もちろん、感謝の気持ちを伝えます。自分の為に何かしてもらえることって、本当に本当に嬉しいです。例えば、誕生日プレゼントを頂いたら、プレゼントを考えてくれた時間、プレゼントを準備してくれた時間などが、そのプレゼントにくっついていると思うんです。そうして、時間をかけてくれたことが何よりも嬉しいなぁと思う。

でも、負けず嫌いが発生するんです。自己有用感の。私も、何か！何かしなくちゃ！そして自己有用感を得たい！って。

相手に、何かをすることで、自分を確立してきたから、私だけ優しくしてもらうのって、何かを受け取るのって、慣れてなくて。落ち着かなくて。

私も、あなたに同じだけの、あなたにもらった以上の優しさを、お返しさせて。お返ししなきゃ。と、思うんです。若しくは、私は同じくらいのお返しが出来そうにないから、とても受け取れません。申し訳ない。という気持ちになってしまいます。

でも、ある人が言ってくれたんです。

おめでとうを贈られるだけの日があっても良いんじゃないかな

ここだけ切り取ったら、なんだかエッセイのタイトルみたいだ。こんな表紙見つけたら、買っちゃう。

私がnoteを今日まで続けてきていられるのって、あなたのおかげだと思います。ともきちさん！始めた頃からずっと、書くことの支えになっています。

昨日、ひとつの記事を注目記事に選んでいただけました。（恐縮です）それを、お祝いしましょう！と、ともきちさんが言ってくださったんです。案の定、私は「いやいや、お祝いだなんて、、」と伝えたのですが、こうして記事にまとめて取り上げてくださいました。そしてその記事の最後にこんな一文を書いてくださっていました。本当に、本当に、ありがとうございます。　

本当はね、ほんの少し前（ワーホリ前）の私は、ずっとこんな風に言って欲しかったんだと思います。誰かの為に何かをしなくちゃ。と過ごしていて、自己有用感で生きていることに自分ですら気付いていない私に、「何もしなくてもいいよ。」って。きっと、私のこの性格をお見通しした上で、そう伝えてくださる気持ちが、優しさが、嬉しかった。

私も、自分はまだまだ受け取りベタなくせに、相手には、遠慮も何もしないで、ただ、受けとってください。と思うんです。（反応によっては返してと思う時もあります）

きっと、ともきちさんも、自分に言い聞かせる意味も込めて、私にそう言ってくださったのかなぁ。と、ちょっぴり思っています。違ったら、ごめんなさい。

私も、自分に言い聞かせる意味も込めて、きっと同じような感覚や気持ちを持っている方には伝えたくなるんです。自分にかけてあげたい言葉を、伝えたくなる。現在は、過去の自分にかけてあげたかった言葉。という表現が、正しいかもしれません。

もしかしたら、ともきちさんだけではなくて、noteには他にも同じ気持ちを抱えた方がいるのではないかなと、みなさんの記事や、みなさんからの反応を通じて、思っています。

大丈夫。そのままで。

ゆっくり、のんびり、ゆるっと。

ひとやすみ、ふたやすみ。

ひとまず、おやつ でも 食べて。

二度寝も、どうぞ。二度寝、最高。

遠慮しないで、受けとって。

すごい！すてき！

ありがとう。

自己有用感で生きてきた私へ。そして、そうかもしれない、あなたへ。