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満足のいく文章を書くためには

満足のいく文章を書くためには焦らないことがなにより重要だと思う。

僕は、作業をするときにはかならずカレンダーのアプリケーションをつかって、一日のスケジューリングをする。スケジューリングというか、もっと感覚的に言えば「時間割」をつくるみたいにして。例えば、この90分間はエッセーをする。次の90分間は創作をする。そうしたら30分間外国語の勉強をしたのちに、30分間を昼食の時間にしよう、というふうに。

時間割には具体的なことは明記しないようにしている。例えば創作であれば、どこのシーンに手をつけるだとかそういうことは書かないようにしている。僕の性格上、やらなければならないことを事前に決めてしまうとぎこちなくなってしまうから。

しかし、なにを間違ったか、昨日は時間割に「エッセイ2本」と書いてしまった。時間割を組む際に、90分間でエッセイを2本書きたいなぁ、と思った。思ったことをそのまま時間割に書いてしまった。それが失敗の始まりだった。

実際、時間割にそのように書きこんだときには、これくらい漠然とした目標(やりたいこと)であれば事前に決めてもぎこちなさを感じることはないだろう、とたかをくくっていた。

確かに、ぎこちなさを感じることはなかった。けれど、僕の頭はエッセイを2本書くということだけでいっぱいになってしまって、気づけばテーマや文体という品質の部分はいつの間にか優先事項からはずされてしまっていた。

品質の保持、は僕が文章を書くにあたって最も大切にしていることです。それはもちろん読み手のためでもあるし、書き手である自分自身のためでもある。僕が文章を書くことにこんなに没頭しているのは、日々自分が納得のいく作品を恒常的につくれる唯一の方法だからです。演劇は、日々つくれるものではありません。それなりにお金も必要だし、集団創作をするには明確な目的パーパスも設定しないといけない。情熱だけでは人は動かない。僕個人としては情熱が好きだし、情熱こそつねに慈しまれるべきものだと思うのだが、僕とは反対に情熱をいぶかしむ人もいる。それはしかるべきことだ。

とにかく、ひとりで机に向かって文章を書くときにはそういった手続きの一切を省いてしまうことも可能ではあるわけです。文章を書くにあたっては、他人と約束を交わす必要は(特別な場合を除いては)ないはずだからです。

だからこそ、自分との約束に忠実になる、ということが不可欠なのだと思います。僕が、書き手として僕自身と交わしている約束は、品質の保持です。そして、できるだけ品質を向上させられるように試行錯誤を繰り返し、なにが「成功」で、なにが「失敗」だったのかを書き留めて未来の自分のために記録しておく。それがこのnoteの役目だと思っています。

未来の自分のために書いた、現在(あるいは過去)の僕の記録が、もしも読み手のみなさまの生活や創作の役に立ったらいいな、と思いながらこれからも書いていきます。よろしくお願いします。


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宮澤大和
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。 これからもていねいに書きますので、 またあそびに来てくださいね。