【ギフトにぴったり!】今年のクリスマスにおススメしたい児童書5選🎄✨
今年もあっという間に12月。1年が過ぎるのは本当に早いですね!
今回は5人の児童書編集者が、この季節のギフト選びにおススメの本をご紹介します。クリスマスプレゼントに迷っている方も、「これだ!」と思える1冊がきっと見つかるはずです!
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「雪」と「氷」がこんな姿になっちゃうの?
『おかしなゆき ふしぎなこおり』
(写真・文 片平孝)
クリスマスといえば、しんしんと降り積もる雪のイメージ。
寒いのは苦手ですが、雪が降って街じゅうが白く覆われ、景色がいつもと違って見える様子は、何とも言えないワクワク感がありますよね!
今回は、みんながよく知っている「雪」や「氷」が、こんな姿になっちゃうの? とびっくりするような珍しい光景を収めた、『おかしなゆき ふしぎなこおり』という写真絵本をご紹介します。
車の上に積もったパンケーキのような雪!
冷たいはずの雪なのに、なんだかふんわり温かくて美味しそう。
坂を転がった雪は、くるくると丸まって、まるでタイヤみたいです。
ちょっとロールケーキにも見えますね。笑
これは、雪と氷で出来たモンスターみたい!
これは「樹氷」と呼ばれる、冷たい水の粒が風で木にぶつかって凍りつき成長したもので、とっても珍しい光景なんだそうです。
この本の中には、他にも見たことの無い絶景がいっぱい!
「雪」と「氷」の神秘的な姿が楽しめる、オススメの1冊です!
さて、今年はホワイトクリスマスになるでしょうか?
(文・齋藤侑太)
クリスマスの日は、うれしいなー!
でも、おばけのこどもはどうかしら?
『クリスマスのおばけ』
(作・せなけいこ)
クリスマスの日。こどもにとってはお楽しみがいっぱい!
おゆうぎ会をしたり、ごちそうを食べたり、プレゼントをもらったり……。
でも、主人公の子はあることに気が付きます。
「おばけのこどもはどうかしら?」
夜中におばけがやってきても、ケーキもごちそうも、のこっていません。
プレゼントだってもらえなくて、くらくて、さむくて、ふるえているかもしれません。
そこで、女の子が考えたのは……?
あとがきでは、作者のせなけいこさんはこのように書かれています。
こどもたちのやさしい気持ちを、ユーモラスに描いた1冊。
プレゼントにもおすすめです!
(文・富山なつき)
ねずみくんのチョッキの作者が贈る、
もうひとつの物語。
『ヤングさんのオーケストラ』
(作・なかえよしを 絵・小池敏彦)
クリスマスシーズンにはバレエ音楽「くるみ割り人形」、年末にはベートーヴェンの「第九」……と、クラシック音楽が華やぐ季節がやってまいりました。そんな中、音楽好きの人におススメしたい絵本がこちら。『ヤングさんのオーケストラ』です。
世界的に有名な指揮者のヤングさんは、今日もコンサートで大活躍。ある記者から「指揮者になったきっかけは?」と尋ねられ、自分の記憶を遡っていきます。
そしてヤングさんは、とあるおばあさんの存在を思い出し……。感動のラストは、胸が熱くなること間違いなしです。
日頃の感謝を伝えたい、大切な人への贈り物にもぴったりの作品です。ぜひチェックしてみてください!
★帯にはピアニスト・反田恭平さんからのコメントも! 『ヤングさんのオーケストラ』については、こちらのnote記事でもご紹介中です↓
(文・長谷川舞)
すべての人に届けたい、
豪華仕様で贈る名作ファンタジー
『特装版 車のいろは空のいろ』
(作・あまんきみこ 絵・北田卓史)
子どものころ、クリスマスの朝の楽しみといえば、やっぱりプレゼントですよね。わたしももちろん、幼いころはおもちゃやビーズのプレゼントに喜ぶ子どもでしたが、少し大きくなったころ、格別にときめいたのは図書館にあるような立派な箱に入った本のプレゼントでした。未知の世界がつまった特別な箱をもらったような、どこへいけるかわからないワクワク感を今でも思い出します。
ご紹介する『特装版 車のいろは空のいろ』は、まさにそんな「特別感」満載の、化粧箱入り・豪華仕様の本です。
「車のいろは空のいろ」シリーズは、1968年の第1作目の刊行以来、半世紀以上多くの読者に愛されてきた、あまんきみこさんのロングセラー作品。
短編集として構成され、各話で空いろのタクシーの運転手・松井さんと、不思議なお客さんとの出会いが、やさしくあたたかく描かれます。
教科書にも掲載されたお話が多く、根強い人気を誇るこの作品が、今年、部数限定生産の豪華仕様で再登場しました。
収録作は、1・2巻合わせて全15編。タクシー運転手の松井さんは、人間にばけたきつねの兄弟や、人間社会に馴染んで暮らすくまの一家と出会ったり…魚の群れの中を運転したり、人形たちの集まりに参加したり、さらには自分が小さくなってしまったり…不思議な体験を繰り返します。
すべての作品に、作者・あまんきみこさんの、生きとし生けるものへの深い愛情が込められており、読むと心にぽっとあかりが灯る、温かさで満ちています。
お子さんはもちろん、大人の方も、今年のクリスマスはこの名作ファンタジーを読んで、心をほっと温めるのはいかがでしょうか。
(文・上野萌)
2つの赤いそりにのった、
くまの子ウーフの特別なクリスマス!
『あかいそりにのったウーフ』
(作・神沢利子/絵・井上洋介)
みなさん、こどものころにもらった、記憶に残るクリスマスプレゼントはありますか。
私は、72色のクレヨンセットです。
今まで知らなかった色の名前に出会い、何の絵を描こうかと
ワクワクした気持ちを今も覚えています。
さて、くまの子ウーフは、おとうさんから
ぴかぴかの赤いそりをもらい、すべってすべって
なんと北極まで? たどりついてしまうのです。
さてさて、どうやっておうちまで帰るんでしょう。
そうです! 今日はクリスマス!
本物の赤いそりに乗った、あのお方に連れて帰ってもらうんです!
赤いそりにのったウーフというタイトルは、
2つのそりをあらわしていたんですね。
こどものころのワクワクした気持ちを思い出せるこの絵本、ぜひ今年のクリスマスに読んでみてはいかがですか? 贈り物にもピッタリです。
(文・小堺加奈子)
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いかがでしたか? 今回は「クリスマスにおススメしたい児童書5選」を紹介させていただきました。プレゼントをお選びの際には、ぜひKodo-mallもご活用くださいね🎁
今年のクリスマス、みなさんに素敵な本との出会いがおとずれますように✨