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最近読んだ本の感想

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記事一覧

さぶ 山本周五郎 感想

容姿端麗で仕事ができる栄二。この自己肯定感の高さにも頷ける要素が揃ってる。
一方、ずんぐりしてて糊の仕立てくらいしかできないさぶ。葛西の実家でも実の親から酷い目にあわされた過去があり、さぶの自己肯定感は低い。だがなんでも背負いこんでしまうタイプで、人にとことん尽くす優しい心持ち。
この2人はお互いが持っていない光るものを持っていて、尊敬しあってる関係。
本のタイトルは『さぶ』だけど、主人公は栄二だ

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赤ひげ診療譚 山本周五郎 感想

・あらすじ長崎で蘭学を学んできたエリート青年医師の保本登は、その医術でもって名をあげ、出世街道まっしぐらを夢見ていた。そんな登が、汚くて臭い貧乏人ばかりを相手にするうえに最低給料の小石川養生所に送り込まれる。そこには人々から「赤ひげ」と呼ばれる粗暴な医長がいた。その赤ひげの熱い人間性に触れ、そこで出会うさまざまな人間や出来事を通じて精神的に成長していく人情物語。

・赤ひげは怒らない「徒労に賭ける

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舟を編む 三浦しをん 感想

好きなシーンを抜粋。※ネタバレあり。

・夢中になること 熱中すること

主人公の馬締は、冴えない見た目で人とのコミュニケーションもあまり得意ではないが、言葉ひとつひとつに対する思考の巡らせ方は常人の域を超える。そんな馬締は『大渡海』という辞書づくりに熱中していく。
一方の西岡は、なんでもそつなくこなすタイプ。でも何かに夢中になったり熱中したりしたことがない。そして馬締みたいな何かに熱中するタイプ

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博士の愛した数式 小川洋子 感想

記憶が80分しかもたない老数学者「博士」、家政婦の「わたし」、10歳の息子「ルート」の3人の物語。

登場人物・博士→老数学者。交通事故に遭い、それ以降記憶が80分しかもたなくなった。子どもと阪神タイガースの江夏が大好き。
・わたし→29歳。10歳の息子がいる。女手一つで家政婦として働いている。博士の家に家政婦として派遣される。
・ルート→わたしの10歳の息子。頭のてっぺんがルート記号のように平ら

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かたちだけの愛 平野啓一郎 感想

交通事故で片足を失った女優と、その義足を作ることになったプロダクト・デザイナーの相良が心を通わせていくなかで、生き甲斐や愛とは何か?を見出していく物語。

おもろかった。特にグッときたところを抜粋。(※ネタバレあり)

久美にとっての愛自分のことより人のことを気にかける、みんなの幸せが自分の幸せ!って考えてそうな人って身の回りにいるよね?そういう人に親切にされた時、「いい人だ」と思うけど、なんかそ

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罪と罰 感想

ドストエフスキーの長編小説。めちゃめちゃ面白かった。個人的に好きな場面をいくつか抜粋してまとめた。※ネタバレあり

・あらすじ一つの微細な罪悪は百の善行に償われる、一部の特別な人間にはそれが許される、おれはその特別な人間だ、という理論で、貧乏な元大学生のラスコーリニコフは高利貸し老婆を斧で殺す。そこに居合わせた全然悪くない老婆の妹も斧で殺してしまう。ラスコーリニコフはその罪の意識や犯罪がバレてしま

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「別にこのままでいいんじゃね!」・・[横道世之介]を読んで。

「別にこのままでいいんじゃね!」・・[横道世之介]を読んで。

[この本との出会い]
つい最近、吉田修一作品「パークライフ」を読んだ。作品から滲み出る著者の時間感覚やゆとりに対する愛みたいなものにグッときて、「この著者の本をもっと読みたい!」と本屋に行き手に取ったのが「横道世之介」だった。

[あらすじ]
主人公「横道世之介」は長崎から大学進学のために上京してきた18歳の青年。彼の上京してからの1年間を描いた小説。
「横道世之介」がどんな人物かというと、まっす

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