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詩の作成日記

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2021年9月の記事一覧

それがそこにあるということ「明日」その2(before/after)

(after)

たとえ昨日も今日も変わらない日々だとしても

昨日を超えて 今日に辿り着くように

歩き続けている

昨日とは違う 今日へと進んでいく

前を向いていれば どこかに出会える

今日とは違う 明日を信じている

(before)

同じ日は二度とない

昨日も今日も明日も変わらないと思っても
それは気のせいかもしれなくて

昨日は二度とこない

昨日できていたことが今日できない

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それがそこにあるということ「明日」その1

同じ日は二度とない

昨日と今日が違うなら
今日と明日もまた違う

昨日できていたことが今日できないなら
今日できないことは明日できるかもしれない

同じ日は二度とない
同じ状況も二度とない

昨日も今日も明日も変わらないなら
前を向いていれば―歩き続けていれば
きっと―どこかに出逢うだろう

続けることができる
信じることができる
――明日に

それがそこにあるということ「歩くこと」

「歩くこと」



息が切れて
倒れそう

でも

自分に言い聞かせて
歩き続ける

止まってしまったら
信じられるものさえ 信じられなくなってしまいそうで
きっと――挫けてしまう



もしも彼方の地平線のような
見渡す限り何もない場所に立てたなら

きっと好きなように歩いていける

過去なんて関係がないかのように
今が全てであるかのように

――歩き続けている
歩く地点が移ろいなが

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それがそこにあるということ「欠ける心」「変われない―でも―変わりたい」

「欠ける心」

心の欠けている部分に気づいたのは
心の欠片を持つ誰かに出会ったから

その人のようになれたらいいのに

どうして

劣等感と自己嫌悪が紙一重
羨望と嫉妬の背中合わせ

垣間見えた綺麗な心に触れたいと思ったのは
自分の中にそんなものが見当たらなかったから

こんなにも眩しいのに

自分の影に怯えてしまう

「変われない―でも―変わりたい」

誰かに変わってなんて言えなかった

自分

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それがそこにあるとうこと「幸せ」「見失う光」

「幸せ」

幸せを求めても

何に手を伸ばせばいいのか
自分でも分からなくなる

手にしたとしても
本当に欲しかったものを見失う

何かを探し続けている
拾っては捨ててを繰り返して

心の中の空っぽが大きくなっていく
自分で大きくしたその暗闇に飲み込まれていく

苦しいのに抜け出し方が分からない

そんなものは最初からなくて
手に入らないのかもしれない

「見失う光」

歩いているうちに

崖から

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それがそこにあるということ「檻」~「一本の木 ⅰ」

「一本の木 Ⅰ」

海を臨む 一本の木がある
痩せこけてもなお 立ち尽くしている

辺りの空気は空しく
空のよう

音もなく 風が吹いて
かさかさと葉が揺れる

葉は落ちそうで落ちず
必死にしがみつくかのよう

大自然の前では砂一粒と等しいかのように
大海原の前では蟻一匹と等しいかのように

まるで存在しないのと等しいかのようで 確かにそこにあり
存在するというのに 誰も気づかない

何のために生

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それがそこにあるということ「海の底」

―水の底―空の彼方―

覗き込んだ果てに闇を見る

生きるのが辛い時
自分で自分を守れない時
黙って目を瞑っている

―それは海の中…

心の中で木霊する
響き 波となり しかしどこにも届かない

海の底に引っ張り込むような真っ暗な
死にたいという声に ただ耐えるだけ

生きているだけで精一杯で
息をすること以外に
何もできなくなる

まるでそういう場所に
囚われている

それがそこにあるということ「情景」

いつの間にか光が雲に遮られ
風が吹いて 滴が落ちてきた

――雨……

それでも見える半分くらいは青空で
草木に当たる柔らかな音が包んでいた

――雨上がり……

空から光が射す 水溜まりを踏んだ
輝く水が 弾けて揺れる

震えが止まった 水面を覗き込む
雲と―青空と―光を―映し出していた

足元の風景が描く空は
海よりも深く そこにある

日記詩集 09

09

時々
あの繋いだ手を思い出す
女々しいかな 少し弱気になってる

だから希望に縋ってる

強くなんかないけど
せめて顔を上げて明日を見つめよう

だからこの手にあるものは失くさない

もうだめかも 少し立ち止まる
何がというわけじゃない でも振り返ればいつそうなってもおかしくなかった

未来を願うことと いつ終わってもいいかもしれない今と
嗚呼、暗い場所はなくなったわけじゃなくて ずっとそ

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それがそこにあるということ 川 ⅰ~ⅱ その2



透明なそれは空を写し出している
色を持たず―光を受けても静かに

両手ですくえば
湛えるのは ひんやりとした感覚

零れ―流れる
心のよう

川に沿って歩いていく

木々の間から光が射し込む

川は光と流れていく

時に連れられて
どこに辿り着くだろう



空中に放れる―滝

滝は流れるものなのか 地面に向かって
重力という流れに沿って それとも堕ちているのか

飛沫は 雨のように降

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それがそこにあるということ 「川」 ⅰ

透明なそれは空を写し出している
色を持たず―光を受けても静かに

両手ですくえば
湛えるのは ひんやりとした感覚

零れ―流れる
心のよう

川に沿って歩いていく

木々の間から光が射し込む

川は光と流れていく

時に連れられて
どこに辿り着くだろう

光と闇

闇 

渦巻く闇が 夜明けのように
霧が晴れるように 遠くから光が射し込む

世界が広がっていく

出会うものが一つでも欠けていたら
きっとここには辿り着けはしなかった

それでも傷痕は 消えたわけではなくて
はっきりと刻まれている

触れれば自分を見失うかもしれない

死んでしまいたいと願うかも
消えてしまいたいと苦しむかも

こんな自分でも 差し伸べてくれる手を
やっと握り返してみようと思えた

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「光と闇」

立っている場所が違っても 見つめる空は同じ
出会ってきたものが違っても 辿り着いた場所は同じ

光の彼方に闇が広がって
闇が導く先に光が瞬いて

分かり合えない隔たりを超えて
これまでの全てが 間を埋めた

どこまで行っても独りだから
出逢っても また独りになっても

今なら抱きしめられるかもしれない

触れたものすべて

胸の中で道を照らす

かけがいのないものたち