それがそこにあるということ 「川」 ⅰ

透明なそれは空を写し出している
色を持たず―光を受けても静かに

両手ですくえば
湛えるのは ひんやりとした感覚

零れ―流れる
心のよう

川に沿って歩いていく

木々の間から光が射し込む

川は光と流れていく

時に連れられて
どこに辿り着くだろう




詩人です。出版もしております。マガジンで書籍のご案内もいたしております。頂いたサポートは出版の費用にさせていただきます。