それがそこにあるということ「海の底」


―水の底―空の彼方―

覗き込んだ果てに闇を見る

生きるのが辛い時
自分で自分を守れない時
黙って目を瞑っている

―それは海の中…

心の中で木霊する
響き 波となり しかしどこにも届かない

海の底に引っ張り込むような真っ暗な
死にたいという声に ただ耐えるだけ

生きているだけで精一杯で
息をすること以外に
何もできなくなる

まるでそういう場所に
囚われている



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