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ひとつ手放し、またひとつ
不思議なもんだ。
ひとつ終わると、ちゃんとまたひとつ始まってゆくらしい。
ひとつの別れが、またひとつの出会いを連れてくるみたいだ。
この3月、2年半の片思いに終止符をうち、3年にわたる名前のつけられない関係を終わらせた。
それは、これからも大事に思いつづけるであろう相手のことも、わたし自身のことも、これまでの思い出も、傷つけずに守るための選択だった。
とても勇気が必要だったし、後悔が全くないわけではないし、わたしがもっと大人であれば他の選択ももしかしたらあったかもしれない。
だが、これを「最善の選択」にしてゆくしかないのだ。
わたしはこれを選んだのだし、なんど考えてみても、間違いではなかった。
やっぱりこれが、わたしにとっての正解だった。
あれから、この曲を繰り返し聴いている。
街も人も思い出だって
全てが移ろっていく
誰かに出会って
そして別れて
もう一度歩いていく
足跡はどこまでも伸びていく
物語の先は見えないけど
曖昧で 純粋で
私が自分で決めた
幸せの姿
心の中に残る後悔へ
大切に何度でも呼びかける
ここから始まる
新しい朝に向けて
夢はもう醒めた
見えないけど覚えている
言えないけど伝えている
波が満ちて潮が引く
楽しい悲しい
その先へ
『Presence Ⅰ feat. KID FRESINO』
もう、応援歌。
今この曲に、ものすごく救われている。
さて。
そんなどうしようもなく切ない3月は、これだけでは終わらない。
冒頭に書いた、手放したその後の急展開を書かせてほしい。
年末に出会った、とある人がいる。
初めて会ったときは、
「やわらかい空気をまとう人だなあ」
というのが第一印象だった。
その方と、3月の後半にたまたま話す機会があった。
そしたら、もう、すごいの。
ちょっと聞いておくれよ。
全然ちがう人生を歩んできたのに、
今まで見てきた景色、
その中で感動した場所、
好きな音楽、
苦手なもの、
大事にしたいもの、
旅や人生に対する価値観、
これからやりたいこと。
共鳴するものの、多いことといったら……!
一番グッときたのは、相手のやさしみのある聴く姿勢だろうか。
話すテンポや温度感が近くて、何より話の聴き方がものすごく素敵なのだ。
この時期だからこう感じたのかもしれないが、春の15時くらいのやわらかな日差しのような人だ、そう思った。
その方と話して、くり返し話題にあがったのが「足るを知る」だった。
それが、まさにこの↓記事を書いた翌日だった。
このタイミングも相まって、その感動もひとしお。
いかんいかん。
特に驚いたのが、相手の今いちばん好きな曲が、まさかのこちらだというのだ。
おいおいまじかよ。
だってわたし、2月のプレイリスト↓でちょうどくり返し聴いてましたけど?!
これをはじめ、音楽の趣味の合うこと、合うこと。
おいおい待ってくれよ。
わたしの2年半の片思いが、ありゃあ一体何だったんだ?!?!とかすんでしまうくらいの衝撃。
正直に書こう。
あたしゃあの日から、あの人のことが頭から離れないのだ。
次に会ったら聞きたいことも話したいこともたくさんある。
夜ひとりで眠るのが怖くない。
朝はやくに起きるのがおっくうじゃない。
髪を乾かすのがたのしくて、肌がつるつるどころかピカピカしている。
……恋。
これは……こ、恋ですか?
……でしょうね。
いや展開早すぎだろ……。
まじかよ。
どうなってんだよ3月……。
そんな、別れから出会いへ、夜から朝へ、冬から春へと向かうわたしの今を記録したプレイリストを記録しておこう。
考えてみたら、3年ぶりの新しい恋だ。
くはー。
こんなに景色がキラキラするかね。
こんなに重力を忘れるかね。
こんなにあたたかい気持ちになるかね。
世界はこんなに光に満ちていただろうか?
こんなにもまぶしかっただろうか……?
まだ目が慣れていなくて、困惑している。
や、まあ、でも、
盛り上がるのは好きにしたらいいけれど、
ちゃんと冷静でいられるよう努めたいよね、どんなときも……ね……。
だが、わたしはもう決めている。
恋に臆病な自分とはサヨナラをして、
相手のことも自分のことも大事に、
この恋とまっすぐ向き合うぞ、と。
前を向いて、新しい恋・新しい季節、たのしんでやろうじゃないの。
ひとつ手放すことで、
やっと出会える。
急にやってきたあたらしい季節に、
これでもかと胸をおどらせている。
今日は、やわらかな春の日差しを浴びて、次なる季節の気配をすぐ近くに感じた1日だった。