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【不登校だからこそできる】自分の生態系探し

今日は「不登校と生きる場所=生態系」というテーマでnoteを書きたいと思います。


どこで学び、どこで働き、どこで生きるか

みなさんは、どこで学び、働き、どこで生きていきたいですか?

私は、子どもの不登校をきっかけに、親もどう学ぶのか、どう働くか、どう生きるのかを大いに考えるきっかけになりました。

「働く=生きる」ことが楽しくなりそうな仕事って?

お父さん、お母さんはお仕事楽しそうですか?

疲れちゃうばっかりのお仕事じゃなくて、やりがい・働きがい、生きがいが復活するお仕事ってないのかな? 

先日から、花巻市図書館でこちらの本を借りてきて読んでいました。パン屋のオーナーが書いた本です。環境と人をよくする究極のパン作りと、究極の子育て環境を求めて試行錯誤した家族の物語。

自分の生きる場づくりが、環境生態系をよくすることに繋がったお話です♪

タルマーリーオーナーの渡邉格(わたなべ・いたる)さん、麻里子(まりこ)さん夫妻
引用 マイナビ農業

天然菌のパン&地ビールで地域内循環を創る鳥取県智頭町(ちづちょう)の「タルマーリー」。天然の菌だけで焼くパン屋さんをやるために、野生酵母だけでつくるクラフトビール製造所にもなったちょっと変わった、こだわりとクセの強?パン屋さんの話です。

パン屋になって考えた。劣悪な労働環境のおかしさ、腐らないパンのおかしさ。ならば自分は人と違うことをしようと、渡邉さんが以前に出された本『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』は、ベストセラーになり、海外でも翻訳出版されています。

大量生産、大量消費システムで「みんな同じがいい」という社会の雰囲気は、私にはとても息苦しくて、私の人生はこの雰囲気との戦いだった。そうして私はちょっと変なものを作る職人になった。

「菌の声を聴け タルマーリーのクレイジーで豊かな実践と提案」より引用

菌の環境と教育環境を求めて土地探し

私たちが普段口にするパンの多くが、イーストを使って生地を発酵し作られますが、タルマーリーは野生の菌(天然菌=酵母菌、麴菌、乳酸菌)を大気中から採取して培養し、バター・砂糖・牛乳・卵を使わずにパンをつくっています。菌やその他の材料も地元で調達。家族は、「菌」にとってより良い環境を求め、千葉、岡山へと移り住むみます。

菌の撮れる場所を!そして環境と人をよくする究極の仕事と、子どものより良い教育環境を探して2015年にまた移転することとなった際たどり着いたのは人口7000人ほど、町の9割以上が山林の鳥取県の過疎地。

廃校校舎をリノベーションして、パン屋をオープン。またパン作りから得た技術を活かし、野生の菌だけで発酵させるクラフトビールを醸造。ジビエなども出すカフェの営業に加え、2022年からは一棟貸しホテルもスタート。

パン屋が移転することになったとき、町役場や、議会、自治会まで動いてパン屋を片田舎の廃校校舎に誘致した地域の人の勇気と市民力もすごい。教育と、環境を求めてここまでするか!?って思う方もいるかもしれませんが!そんなこだわりのパン屋さんができたことで、まちの自然環境や周りの人々の意識も変化してゆきます。

一つのパン屋から地域経済の何が変わるのか?

一つのパン屋から地域の農業や林業が変わってゆく様子の取材記事がありました。
https://goodbusiness.jp/talmary-1/

パンとビールを作れば作るほど、地域が良くなっていく


タルマーリーの渡邉さんが目指すのは「おいしいパン屋」ではなく、地域の自然や農家とつながる「地域内循環」だと言います。パンとビールを作れば作るほど、地域が地域社会と自然環境が良くなっていく仕事。

パン屋という仕事を通して、地域循環の可能性や経済を読み解く。どう働き、子育ての環境をどう作っていくか、大人にとっても興味深い本でした。

働くことの背景にある暮らしと経済のはなし

働くことの背景にある、暮らしと経済について知るきっかけとなった本があります。

高校生向けの岩波ジュニア新書から発売されている「食べものから学ぶ世界史」と「食べものから学ぶ現代社会-私たちを動かす資本主義のカラクリ」がオススメです。毎日自分たちが食べている食べ物から、資本主義経済、産業革命、世界恐慌、戦争、そしてグローバリゼーションと金融化まで学べます。

(北上市図書館、奥州市図書館、平泉町立図書館にこちらの本置いてありますよ〜!)

未来のお仕事を選ぶ前に、経済や仕事を取り巻く世界を知ると、もっと社会科の勉強が面白くなるかも!?


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