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好き嫌いを大事にしたい
好き嫌いなくなんでもよく食べる自分のことについて、書いてみようと思います。
好き嫌いのはじまり
今も昔も、できるだけ好き嫌いなく何でも食べることが良いことだと思いますが、初めからなんでも食べられる人というのはどのくらいいるんでしょうか。
離乳食の時点で食の好みは出てくるし、何なら銘柄によってミルクを飲んだり飲まなかったりする子もいます。
(小児科医に言わせると、ミルクをメーカーによって選り好みするほど味覚も嗅覚も育ってるはずないそうですが…)
離乳食で言えば、わけわからん子ほどなんでも食べるんじゃないかと思っています。
味というより、食に対しての欲求レベルの高さでしょうか。
離乳食の時点で、○○を食べなくて…とよく相談を受けていましたが、この世でこの食材からしか得られない絶対的に必要な栄養素って、そんなに多くないと思っているので、あまり気にしないように言っていました。
でも、「なんでもよく食べる」は正義なんですよね、できればそうなってほしいと思うものなんですね。
私の好き嫌いヒストリー
今現在、どうしても食べられないというものがほとんどない私ですが、思い出す限り、小学生くらいまではキノコ類と肉の脂身がどうしても食べられませんでした。
ですがこれも「なんでも食べなさい教」の教えに従い克服しました。
でも、もっともっと思い出そうとすると、保育園の給食で食べられなかったものがもっともっとありそうです。
食が細かったこともあり、泣きながら給食を食べたことをぼんやり覚えています。
毎日「がんばってなんでも食べなさい」と食べることを強要されたので、多分「嫌い」という感情を消して食べられるようになったのだと思います。
嫌いを消すためには好きもなくなる
なんでも食べられることは本当に便利です。
誰かと食事を摂るときも困りませんし、気を遣わせずに済みます。
食材の好みがなければ、毎日の買い物もお買い得品で済ませばいいので経済的です。
なので、自分がなんでも食べられることをとても肯定的にとらえていました。
ですが、30過ぎくらいだったと思いますが、美容室の「プロフィール帳」のようなアンケートを書くことがあった時に【好きな食べ物は?】の質問に…
「あれ?私の好きな食べ物ってなに?」と、自分の好きな食べ物が思い浮かばないことに気づきました。
嫌いなものも特に思い浮かばず、料理名でも食材名でも、好きな食べ物が浮かばないのです。
よく考えると「今食べたいもの」もパッと思い浮かばない。
びっくりです。帰りに何か食べて帰ろうと思っても、料理を「値段・コスパ」「カロリー・栄養素」くらいでしか考えてなくて、食べたい、の気持ちがなかったのです。
好きと嫌いは背中合わせだった
「嫌い」を克服するために頑張った結果は、すべての食品に対して「平坦な感情」でした。
今なら小さいころに戻って「無理して食べないでいいよ」と言ってあげたい。
なんでも食べることを周りの大人は褒めてくれたし、給食でも会食でも、誰かと食べる時に困らなくて便利だけど、大事な「好きなもの」まで失ってしまいました。
以前は、嫌いなものがある人に対して、大人なのに食べられないなんてなー…と少し否定的に見ていましたが、今はうらやましさもあります。
好き嫌いで悩んでいる人全員に言いたいですが、好き嫌いも大切にしてほしいです。
こんなことに気づいてからは、「何が好きだったか探し」をしています。
栄養に関しての知識が増えてしまった今、手放しで「これが好き!」といえるものを思い出せるのかわかりませんが、「嫌い」を手放し後悔している話でした。
お読みいただきありがとうございました。