小さな一歩に震えるけど、進みたい【前編】
鬱病で、社会に出られない年数が長くなりそうな今の私。
Wordの検定1級を受けること以外に、今年の目標にしていることがあった。
それは、
サポステで”複数人での活動”(講座を受ける、作業するなど)に参加すること。
これが、「ふーん」「やったらいいじゃん」なんて思われることかもしれないが、
PCと私の一対一の時間とは、状況が大違いで。
普通に社会に出ていたら、何かの研修を受けるとか、会議とか、
そんなことは問題なくできることかもしれない。
その状況は、
今の私にとって、
かなりのハードルで。
複数のひとがいる中に自分もいて、座って静かに話を聞いたり、作業をしている中で、
自分が正常でいられるか、周りに迷惑をかけずに時間を過ごせるか。
結構な課題なのだ。
前から、こんなに不安だったわけではない。
だって、鬱病12年のなかでも、免許更新のときに普通にたくさんの見知らぬひとと一緒に並んで目の検査や写真撮影をしたり、講義を受けたりできていたから。
今、もし免許更新の時期がきたら、すごく怖い。
今の状態では。
何故だろう。
それは自分でもわからない。
最後の、3つ目の職場を退職してから、なんだか不安が強くなった気がしてならない。
障害年金を申請したり、障害者手帳を取得したり。
そうやって、なんとか生活をしている。
実家暮らしをさせてもらっているけれど、父も再雇用による安い収入で、母も病んでいて働けず。妹も実家暮らし、8時間パート。私の障害年金も家計を支えるものになっている。
家にいる期間が長くなったことも、集団の中に入るのが怖い状況を作っているのか?
年数ばかりが経っていく中の漠然とした不安が、年齢相応の経験をしていないコンプレックスが、周りの目に対しての不安を大きくしているのか?
サポステに通いPC練習をしている私だが、自己肯定感をあげるため、”試験”という特殊な環境で過ごす経験をするために、Wordの2級の検定を昨年受けた。合格した。
検定会場は小さな高校の一室で、隣で普通に授業をしている声がする中、参加者が私ともうひとりの高校生しかいないという状況だったこともあって、無事に自分の力は出せた。
というか、その雰囲気に、助けられてしまった。
静かで緊張感がある、複数のひととともに受ける雰囲気だったら、どうなったかわからない。
だから、それを経験しないと、わからない。
自分が、果たして大丈夫なのかどうか。
昨年、サポステで”年賀状の宛名書き”の作業をやってみた。
申し込んだのは軽い気持ちだったが、私のほかに3人の参加者がいた。
そうだ、複数人との作業だ、、、、、、
と、ちゃんと手が震えた。
進めるのが、私と関係性のある明るい職員Oさんだったため、慣れてきたらなんとかなったがそれでも、初めの手の震えは、参加した全2回のうちどちらも経験した。
また、このときは各々の作業を黙々とするものだったからいいが、共同作業や、個々に意見を聞く場があったらおろおろしてしまうことは確実。
誰かと共同で作業を進めることの難しさは、5年ほど前に勤めた最後の職場でも感じていた。
そんな私。
今月、サポステのとある講座への参加をお勧めされた。
年賀状ではないが、封筒の宛名書きについてのもの。
セミナーで、外部からの講師が来られてその方の話を聞きながら書く練習をするもの。
自分と関係性のない方のお話を聞く。
参加者は8人ほどらしい。
その方は、書道をされていて、それをもとにしたアート作品なども手掛ける方なので、そういう話をするならアートずきの私としては興味は深々なのだが今回はあくまでも、宛名書きのコツを聞いて練習したりするもの。
8分の1の参加者になる。
1時間半。
座って話を聞く。
自分なりに練習する。
その活動に集中する。
もし、何かその方が声をかけて歩かれる方だったらどうしようとか、いろいろ考えたが、、、、、、
この講座の話を私にもちかけてくれたのは、以前からお世話になっているYさん。
前までPCの担当をしていて、私の雑談や愚痴なども聞いてくれ、サポステ職員の中でいちばんなんでも話せるひとだ。
そしてこの講座担当は、あの年賀状ボランティアのときのOさん。
そのOさんが「pizzaさんにどうだろうか?」と、Yさんに声をかけてくれたそうだ。
複数人での講座などの活動で、自分が参加できそうなものがあったら都度教えてほしいということを、私はYさんに話していた。
”私が参加できそうなもの”の塩梅は、Yさんはだいたい分かっていてくれる。
今回、初めて外部からの講師がくる講座であること、他の参加者が8人いることなど、不安な要素はあった。
また、サポステで定期開催しているシリーズの講座に参加したことがないので、どういう雰囲気なのかも未知だった。
ただ、この講師の方のことをネットで調べたら、先述の通り私のすきな『書く』『描く』ことを生業にしている方で、その人物に興味をもった。
現在、Yさんはキャリアカウンセリングを担当してくれているが、思い切って、参加を決めて、カウンセリングの場で申込書を記入して、切り取った。
決めたとき、その手が震えてきたのを、Yさんは見逃さなかった。
そんなYさんがいること、Oさんとも関係性がある&私のことを考えてくれたこと。
そして、そのYさんかOさんどちらかがこの講座のときに部屋にいてくれる体制にもしてくれた、、、ことで、経験してみようと思えた。
(ありがたい)
正直、Wordの検定1級を受けるためにがんばっている期間だし、タイピングについていま癖を直して乗り越える結構な難関にいるので、1時間半をWord以外のことに費やすかも考えた。
でも、
この内容(自分に興味があり就活色の強すぎないもの)の講座で、ふたりの職員の方がすすめてくれるという機会も、逃せないなと思った。
PCは、家でも練習できる。
一個経験して、乗り越えられたら、また自信がつく。
かなり思い切って、参加を決めた。
その日まで、とにかくメンタル、体の調子、、、、、、
と思っていたら、
身体の痛みはひどいし、
精神的にも結構、家族のことで狂いそうになっていた。
その日までが結構散々な日々だった。
でも、当日はちゃんと、ひとりでバスに乗って、いつも通りサポステに行けた。
当日のことは後編にまとめたいので、一旦記事をシメたいと思う。
サポステのポスターが定期的に変わり、アンバサダーをそこで知ることになるのだが今回は
「なんで⁈」
と思ったのでちょっとあげておく。
進もうとする勇気をわかってくれるひとに感謝しながら、もう少し胸を張って生きられますように。