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エッセイ | 春は憂鬱な季節である🆕👂️‼️
新鮮味をまったく感じないメディアの報道には飽きた。
おまけに春はとても憂鬱な季節である。
冬籠もりしていた変態たちが、町に闊歩し始める。
寒さが緩みはじめて、徐々に日が長くなると、心が弾んでよいはずなのに、3月と4月は、生活がガラッとかわる季節でもあり、せわしない。
根が暗い者にとっては、まわりが明るくしているからといって、それに同調することは、とても疲れることなのだ。
できれば、ずっとモノトーンな冬が続くことさえ、願ってしまう。
どんよりとした空、雪に覆われて、生命感に乏しい大地。凍った池。凍える野良猫たち。
同調したくなる風物が、春には何事もなかったかのように、能天気な人々によって破壊される。
春はなんとも嫌な季節だ。
慣れた人との別れ。
年度がかわれば、
偶然出会う人と、「形式的に」とはいえ、仲良くしなければならない「圧」が強い。
春なんて、なにもいいことがないね。
桜の散る季節。
春が過ぎたら、茹だるような暑さの夏が待っている。
今の時期は、いつも「このままなにも変わらないで!」と願いつつ、その願いとは、真逆なことが、のちに確実に起こってしまうことを想起させる、ほんとうに嫌な時期である。
わたしは絶賛スランプ中である。
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![山根あきら | 妄想哲学者](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/174416477/profile_fcefecdb1e85490884f33fa4d8bca9d0.png?width=600&crop=1:1,smart)