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あなたの回答を求む! | 卑怯なのは誰か?どちらが倫理的か?

 予想以上にたくさんの方に参加していただいています。

 2023年10月22日までの応募にさせていただきます。


(1) 哲学問題


AさんはBさんに言いました。

「Cさんにひどいことをされました。Bさん、お願いです。私と一緒に、Cさんに復讐するのを手伝ってください」

Bさんは答えました。
「私はCさんのことを知りません。だからお断りします」

Aさんは言いました。
「Bさん、私のことを信じられないのですか?」

Bさんは答えました。
「いいえ、そんなことはありません。私はAさんのことを信じています」

Aさんは言いました。
「だったら、私にひどいことをしたCさんに復讐するのを手伝ってください」

Bさんは答えました。
「わかりました。お手伝いしましょう」

かくして、AさんとBさんは力を合わせて、Cさんを叩きのめしました。

しばらくしてから、BさんはAさんに言いました。

「Aさん、私はDさんにひどいことをされました。だから、一緒に復讐するのを手伝ってください」

Aさんは言いました。
「Dさんのことはなにも知りません。だから、お断りします」

Bさんは言いました。
「この前、あなたを信じて、一緒にCさんを叩きのめすお手伝いをしました。だから、今度は私の復讐のお手伝いをしてください」

Aさんは言いました。
「それとこれとは話が違います。私は知らない人のことには関わりたくありません」

AさんはBさんのDさんへの復讐には、決して加担しようとはしませんでした。

結局Bさんは、たった1人でDを叩きのめしました。


(2) 事実確認


Aさんの復讐した回数は、「1回」。
Bさんの復讐した回数は、「2回」。



(3) 前提条件2つ


前提


「復讐」はいかなる理由であれ、「悪」だと仮定します。この前提に関しては、「正しい」こととして認めてください

AさんがCさんから受けた仕打ちとBさんがDさんから受けた仕打ちは、同程度の仕打ちだったと仮定します。


(4) 論点・視点



AさんとBさんとの相互関係・信頼関係からの考察(当事者の視点)。

第三者から見た視点。


(5) 叩き台として


私がBさんだったら、Aさんを「裏切り者」とののしるだろう。

しかし、AさんもBさんも知らない第三者から見れば、やってはいけない復讐を2度もおかしてしまったのはBさんである。


(6) おわりに


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山根あきら | 妄想哲学者
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