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On Reading / 愛読書について

 I have read many books since I was born, and I learned a lot from them. But, in nine cases out of ten, I almost forget the content of the books that I have finished reading. Some people might think that reading a book without memorizing what is written is no more than a waste of time and effort, however, I don't think so. There is some reason why. 

 No matter how good memory you have, you might not memorize all that you have read. But the book you enjoyed reading will probably leave some sentences or words in your mind. In other words, it might safely be said that something you have remembered is necessary for what you are now, and the other sentences or words are not necessary for what you are now. Even if you forget most of the content of the book you've read, what is necessary will remain in your heart. You might want to reread it some day all the more because you forget the detail of it. 

 Let's remember your favorite book. Can you recite it? Apart from short poetry or haiku poems and the like, you will not be able to recite a whole book even if you love it from the bottom of your heart. But that is no matter, for what is necessary for you still remains in your heart. And if you want to reread your favorite book, all you have to do is to renew acquaintances with it because your favorite book will always be waiting for you without complaining of your inattention nor your neglect. 


Postscript

I wrote this essay with no help of AI or any dictionary. As I hastily wrote this, there might be some grammatical errors in it. 
Please point out my mistakes. 
Thank you for reading.


 生まれて来てからたくさんの本を読んできて、多くのことを学びました。けれども、十中八九は読み終わるとほとんど内容を忘れてしまいます。書かれていることを覚えずに本を読むことは時間と労力の無駄でしかないという人もいるでしょうけど、私はそうは思いません。なんとなくではありますが、こんなふうに考えています。

 たとえどんなに記憶力がよかったとしても、すべての内容を覚えているとは限らない。けれども楽しんで読んだ本の文や言葉は、高い確率で心の中にいくつか残るものでしょう。言い換えると、次のように言って差しつかえないと思います。今読んであなたの記憶に残るものは、今のあなたにとって必要なものであり、それ以外のところは今のあなたには必要ないものだと。たとえ内容のほとんどを忘れてしまったとしても、必要なものは心の中にとどまりつづける。いつか読み直してみたいと思うのは、細かなことを忘れているからでしょう。

 愛読書のことを思い出してください。暗唱出来ますか?短い詩や俳句のようなものを除けば、心の底からどんなに愛している本であったとしても、まるまる1冊分の暗唱なんて出来ないでしょう。けれど、それでいいんです。あなたに必要なことは心に残っているのですから。そして、もし再読を望むのであれば、旧交を温めればよいだけのこと。あなたの愛読書は、あなたの誤解や長い期間の「ご無沙汰」をとがめることなく、ずっとあなたを待ち続けているのですから。


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