第3話|さようならSpotify、iTunesたち。お金が絡むと面倒事が一気にありえんくらい増える
これ
の続きになります。
お金が絡むと面倒事が一気にありえんくらい増える
僕はお金が悪だと言っているわけでは全くありません。
ただそのままに、「面倒ごとが増える(それもめっちゃ大量に)なぁ……」ということです。
Spotifyで再生数1,000回未満のは0円!?ムカつく!!
千回以上再生されたとしても、そもそも単価低すぎ!!クソ!!
配信サービスがありすぎるせいで再生数が分散してる、ちくしょう!!
売れてるのは結局巨大資本のマネーパワーだけのしょうもない奴らだ!!
曲が多すぎて俺のが埋もれてる!なんでもっと聴かないんだよ!!
ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
とかあらゆることを考えている(囚われている)間、
「音楽が好き! 作曲すごく楽しい!」
という僕が音楽を始めた当初の純粋な気持ちはどこにもなかったのです。
自分の作品の金銭的な価値ばかり気にして。
このことに気がついた時、本当にゾッとしました。
お金に執着することの恐ろしさをここからもっと見ていきます。
YouTubeコンテンツIDに囚われて創作が制限される
コンテンツIDがどうとかそれによるループ音源がどうとか、考えるのが面倒になりました。
結構初期の頃に書いたもの
なのですが、
ずっとこれに制約を受けていました。いつかはコンテンツIDに登録するために、と。
「いつか」というのは、Distrokid(他の配信サービスもそうかも?)では楽曲をそれに登録するタイミングを自分で選べるのですね。で、僕は結構楽曲が伸びてきたら登録すればいいや、と考えていました。
でも、そこを意識していると、そこばかり気にしていると、よいひらめきを得たとしても「このループ音源を使ったらコンテンツIDに登録できないな……」とか考えてしまい創作にものすごい悪影響が及ぶようになってしまったのです。
まっっっっっっったく本質的じゃありません。
作りたいから作る。好きなものを自由に表現する。できる!楽しい!!
のが僕にとっての音楽だったのに、
金にするために、インターネットで伸ばすために作る
にいつしか変わってしまっていました。
楽曲のダウンロード販売で考えたこと
唯一提供していた楽曲ダウンロード販売のiTunesをやめるにあたって、StoresとかBASEとか、外部販売サイトを利用することを考えました。
それらを利用することででnoteのホーム画面に「ストア」のタブを設けることができる、
つまりは「なんかそれっぽい展開をすることができる」と思って。
しかしこれも結局は第一回
に書いた「マジであらゆるものを分散させない方がいい」というポリシーというかリアルなマーケティング経験というか、それに反する為やめることにしました。
また、「note内で売る」ということも考えました。
この記事のアイキャッチ画像はそれ用に作ったものです。
しかしそれもやめることにしました。
なぜなら、
価格設定はどうしよう。一律で同じ? 作品ごとにわける?
心無い人(というか犯罪)がファイルを無断アップロードしたらやべぇ
ファイルを流通させる時の手間がすごい(利用規約の作成など)
「売れる曲」つまり「金になる曲」を作ろうとしてしまう
Audio Stockとかで売る?→いや、素材にはしたくない。大切な作品だから。
将来的に別の方法で楽曲を販売したくなった時、既存のものはどうするのか?
微々たる収入にしかならないのでは。だったらYouTube再生数へ回すべきか。
JASRACやNextoneなどはどうしよう
CDに入れて音源を物理販売することもできるな→いや、買い手が少ない
NFTにしてOpenSeaで流通させるのもいいな→いや、買い手が少なすぎる
そもそも買いたい人いるのか? YouTubeで聴いてもらえれば十分では?
うわああああああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁ
となってしまったからです。
仮に売るとしても、
僕の曲をYouTubeの広告なしで聴きたい人
ビットレート48kHz, WAV(無圧縮音源)で聴きたい人向け
のためだけにファイルを用意することになるわけです。ようはマーケットがめっっちゃ小さい。
加えて
YouTubeプレミアム, YT Musicを契約している人は上記[1]には該当しない
ビットレートを気にしてくれるそんなガチ勢は果たしているだろうか……?
なわけで、ほぼ限りなく売るメリットがないな、と。
で、YouTubeすげぇ! となったのでした。
*執筆中に思いついたので追記
その後考えたこととして
それぞれスキの数が300を超えたらnoteでダウンロード販売を開始
する、と基準を決めることにしました。
これなら本当に需要があることを分かった上で供給することができます。
第3話はここまで。