働き世代が多く納めている税金『所得税』とは?
お金の勉強って、学校ではやらないので「○○税」なんて耳にするとふわふわしますよね。
社会人の平均読書時間は、1日に6分しかありませんからダラダラしてスマホゲームに課金していると、家計はいつまでたっても苦しいという連鎖が続きます。
今回は、現状を打破してお金の知識を学習するために『所得税』について紹介していきます。
所得税とは?
所得税は、会社からもらう給料や、自分で商売をして稼いだお金などにかかる税金です。
手に入れた1年分のお金(収入)から、必要経費などにあたる額を差し引いた残りの金額が、所得税の額を計算するもとになる「所得」になります。
所得には10種類あり、それぞれ計算式が違うのですが、わかりやすい例として、事業所得をもとに紹介していきます。
◆所得の種類
①給与所得
②不動産所得
③事業所得(事業を営むことで得た所得であり、主に本業から生じる所得)
④配当所得
⑤退職所得
⑥利子所得
⑦譲渡所得
⑧山林所得
⑨一時所得
⑩雑所得
◆納税額が決定されるまでの流れ
①収入-費用=事業所得
②事業所得-所得控除(基礎控除・生命保険控除・社会保険料控除・扶養控除など)=課税所得
③課税所得×所得税率-税額控除(ふるさと納税・住宅ローンなど)-予定納税額-源泉徴収額
④納税額決定
所得税の納付期限
所得税は、毎年1月1日から12月31日の1年間の所得を基準に課税する方法がとられています。
所得税は、3月15日(土日祝日の場合は翌日月曜日)までに納める必要があります。※特例を除く
3月15日当日に確定申告書を郵送する場合には、特定記録郵便にして、「どこどこの郵便局に送った」という証明をもらってゆうちょ銀行で所得税金額を納めることになります。
所得税はどの世代がメインに納めているの?
所得税は、消費税や相続税と違い、主に働く世代(現役世代)が負担しているという特徴があります。
所得税の税収は、直近で18.7兆円(令和3年度予算額)となっており、各種の減税や、分離課税分の落ち込みなどにより、ピーク時(平成3年度)の26.7兆円と比較すると、約8兆円減少しています。
会社員の場合
会社員の場合は、基本的には勤務先が源泉徴収と年末調整を行いますので、個人で税額を計算して申告する必要はありません。
しかし、個人事業主、複数の所得がある人などは、確定申告による所得税の申告と納税が必要です。
個人事業主の場合
源泉徴収の対象になっている所得を除き、所得税は個人が申告して納税する必要があります。
個人事業主のように自分で経費を計算しなければならない場合には、確定申告で課税所得を算出し、納税額を決めなければなりません。
税金の使い道トップ5
第1位 社会保障関係費33.1%(31兆9,738億円)
社会保障費は私たちの生活を守るためのもので、医療、年金、介護、生活保護などの財源となります。
・病院3割負担
・年金
・失業保険
第2位 国債費 24.4%(23兆6,121億円)
国債というのは、国が発行する債券のことで、過去に国がつくった借金の返済費用です。
第3位 地方交付税交付金等 15.8%(15兆2,811億円)
地方交付税は、本来地方の収入になるべきですが、国が一旦徴収して地方自治体に再分配しています。
都市部と田舎では税収に開きがあり、その格差を埋める必要があります。
全国的にサービスに差がないのは、地方交付税のおかげです。
第4位 公共事業関係費 6.2%(5兆9,737億円)
主な使い道は、町の整備や住宅支援、道路の整備、災害対策などです。
空港や港、公園などの整備にかかる費用もここに含まれます。
第5位 文教及び科学振興 5.5%(5兆3,580億円)
学校教育や科学技術の発展のためのもの。
教科書の配布や国公立大学法人への援助、公立小中学校の先生の給与支払いなどに使われます。
最後に
今回は、お金の知識を学習するために『所得税』について紹介しました。
所得税は、会社からもらう給料や、自分で商売をして稼いだお金などにかかる税金のことです。
所得税は、消費税や相続税と違い、主に働く世代(現役世代)が負担しているのです。
わたしたち働き世代が多く納めている税金なので、使い道も含めて知っておかなければいけないことですよね。
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