六月
本でもゲームでもない記事です。映画やアニメが多め。お気に入りの映画は『再会の街で』など。
本に関する記事です。 最近読んで面白かった本は『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』
ゲームに関する記事です。主に遊ぶのはPS5とswitchです。最近は『ゼンレスゾーンゼロ』を始めました。
■ ルックバック Amazonプライムで、ルックバックを鑑賞。 映画ですが、ボリュームは1時間と短めです。その長さはちょうど良く、もう一度観たいな、と思えました。 背中がキーポイントになっている映画ですが、背中を見て格好良いと感じられるのは、いいですよね。 漫画を通して藤野と京本がお互いの背中に憧れや嫉妬を持っている様が感じられます。 面と向かって直接ではなく、互いが創作した漫画を通して互いを知って憧れるような。 作者の方も誰かの漫画を読んだり、作品を見たりして、彼女た
ネットで検索すると「大雪海のカイナ つまらない」と出てきたりする。いまいちなのか…?と案じましたが、観てみると、とても面白い作品でした。 アニメが11話と映画1本で綺麗にまとまりエンディングを迎えます。 『大雪海のカイナ』は、ファンタジーアニメ。 とくに気に入ったのが、その世界観と設定です。 ■ 雪海に閉ざされた星 舞台は地球かどうかも不明な星。 ただ、地表が雪海(ゆきうみ)と呼ばれる泡みたいなもので埋め尽くされています。そのシャボン玉みたいな泡は、水でもなく雪でもなく
三体2(上)を読み始めて、200ページまではゆっくりとしたペースで読み進めていましたが、そこを超えると面白さが増してきました。 その辺で面壁者に対し、三体人が破壁者をあてがいますが、まるで少年漫画のようなノリで、面白くなってきたなと。 面壁者は4人。 読んでいて面白いのは、やはり主人公格のルオ・ジー(羅輯)でした。 彼は思想家のような感じで、最初は対三体人へのやる気がゼロ。面壁者権限を使って羨ましいぐらいの悠々自適な生活をしているものの、読んでいる自分としては、ルオ・ジーは
入門書的な〇〇学といった本は結構好きで、気まぐれに手に取ったりします。 先日、松村圭一郎さんの『旋回する人類学』を読了しました。 ポップな表紙もあり、人類学について分かりやすい本だろうと読み始めたものの、思っていたよりも骨太でした。 人類学とは何ぞや?と言うと、何かと何かを比較して人類について定義していく学問らしい。 例えば、文明社会化した人類とまだ未発達の部族社会のような人類を比べ、その違いを調べたりする。 または、現代社会と古い狩猟社会の違いとか。 約150年前からス
ゲームクリエイター桜井さんの『桜井政博のゲーム作るには』が終わってしまいました。 全部で260回の大ボリュームですが、1回分は5分程度、サクサクと観れます。ただ、短くても内容は濃く、テーマに沿ったトークがギュっと詰まってる。 無駄を剥ぎ、簡潔にまとめ、分かりやすく。どの動画にも桜井さんの仕事哲学が見えてきて、最高でした。 ★ ★ ★ どこで聞いたか忘れてしまいましたが、同じゲーム業界のどなたかが、桜井さんのことを話していました。 曰く「桜井さんはマシーンのように仕事をす
ゲームクリエイターで小島監督の愛称で知られる小島秀夫さんの新しいラジオ番組が始まっていました。 その名もKOJI10(こじじゅう) 既に第二回目がアップされていて、テーマは「最高の書籍紹介」 これは聴きたいと、すぐに再生し拝聴しました。 ラジオで紹介された最高の書籍 紹介されていた書籍はサイモン・モックラー著の『極夜の灰』で、著者もタイトルも、初めて聞いた小説でした。 ミステリーであり、冒険小説でもあり、極上の一冊と仰っていたので、これは読みたい本がまた増えてしまいまし
秋にしては暑い日が続いていましたが、やっと涼しくなってきました。 つい先日まで扇風機を使っていたものの、このままいけば今週からは使わずにしまっても良さそう? 秋始まったタイミングで読み終わった2冊の本の感想です。 ・ペンギンの憂鬱/アンドレイ・クルコフ ウクライナの小説家アンドレイ・クルコフが書かれた『ペンギンの憂鬱』 登場人物は、文筆業をしている男、廃業した動物園から買ったペンギン、ある知り合いから預けられた小さな女の子、友人の姪、の3人+1羽。 この4人が擬似家族
ある丘に小さな本屋があり、老人が一人で営んでいます。 ワンルームぐらいの大きさの本屋で、置いてあるのは古い本ばかり。表紙や角の部分なんかも紙がボロボロになっている本が多く見られました。 そんな本屋の前で、コミックを眺めている少年がいます。 彼はどうやら貧しいようで、本を買うお金は無いようです。老人は「一冊好きなものを持って行っていい」と言います。 プレゼントではなく、貸してやるから読み終わったら返しに来なさい、という意味でした。 少年は一冊選んで、近くの公園でさっそく読み始
札幌を旅した時、泊まった所の真横に小さな本屋がありました。 ドアを開けて店内全てが見渡せるぐらいの大きさで、音楽はたしか流れておらず、カウンターには店員さんがひとり。 私が入ったときは、二人連れのお客さんが本棚を眺めていました。 旅行中であまり荷物を増やしたくなかったので、買うつもりはあまり無く、暇を持て余して寄ってみた本屋です。 それでも「絶対に買わないぞ!」と強い決意を持っているわけでもないので、気に入ったものがあれば買ってしまうか、ぐらいの緩さはありました。 大きな
小説『熱源』を読み進めていると、歴史上の有名人物がチラホラと登場してきました。 二葉亭四迷や大久保利通、金田一京助などなど。 金田一京助が出てくるのは、物語もかなり後半の方なんですが、やっとこのあたりで「もしかして最初から出ているヤヨマネクフやブロニスワフも実在の人物をモデルにしているのかな?」と思い、その名前で検索してみると、どちらも実在の人物でした。 史実をもとにしていて、実在の人物が出てくる小説とは知っていたものの、全員がそうであるとは把握しておらずでした。 てっきり
川越宗一さんの『熱源』を読み始めた。 第162回の直木賞であり、第20回本屋大賞もランクインしているのもあり、読む前から期待高まる一冊でした。 北海道にいるアイヌ民族のシーンから始まります。 登場人物の名前が〈ヤヨマネクフ〉や〈キサラスイ〉と聞き慣れない羅列。長く覚えづらさはあったものの、名前も覚え感情も移入してきたところで1章が終了。 その次、ガラッと変わり、今度はロシアが舞台の第2章。 主役はポーランド人で、こちらもまた〈ブロニスワフ・ピウスツキ〉と名前が長い。 1章の
コーヒーを飲むと腹が痛くなることがあります。 モノによるのですが、BOSS系のコーヒーは大丈夫で、最近は甘くないイタリアーノをよく飲みます。 ただ、売ってないことも多いイタリアーノなので、その場合はクラフトボスラテを選びます。これは大抵どこにでもあるので、飲む頻度はこちらの方が多い。 たまに他のメーカーも飲んでみようかなと、軽い気持ちで手を出して失敗することもしばしば。 そんな大好きではないものの、人並みには好きなコーヒー。 味よりも、香りの方が好みで、特にコーヒーを挽いた
吸血鬼×スチームパンクの『血と霧』 といっても、明確に吸血鬼という言葉は一度も出てきません。 血をカクテルのように接種することはありますが、普通に食事もするし、血を吸うために他人を襲うようなこともありません。 ただ、よくある吸血鬼の物語以上に血が重要な設定となっていて、その設定の面白さに、グッと惹かれました。 血によって階級や能力も決まり、血液の明度・彩度・色相で能力が判明するのが面白味のある設定です。 自身に流れる血はどのレベルか?それによって人生が決まってしまう世界。
避暑地図書館で見つけた『十歳までに読んだ本』 作家や俳優、映画監督の方々70名が、子供の頃に読んだ本について書かれています。 目次を眺め、最初に読んだのは、女優の杏さん。 『ハイジ』を紹介されていました。 以前、ラジオBOOK BARを聴いていて、その時から読書好きとして知るようになった杏さんですが、文章も歌も上手な方です。 小学校の頃、先生の朗読に感動した杏さん。同じ子供文学シリーズから何か読もうと思い立ち、選んだのがハイジだったらしいです。 選んだ方法が「どれにしよう
夏休み真っ盛りのこの時期。 夏休みの宿題から遠ざかって久しいですが、本屋に行くと夏のフェアが毎年行われているので、読書感想文のことを思い出します。 自分も当時、そのフェアの中から選んで買ったことがありました。 選んだのは『十五少年漂流記』 選んだ理由は覚えてませんが、冒険モノで漂流記、そして少年達ということに惹かれたのかもしれません。 普段、読書はほとんどしない少年だった自分でも、それなりに楽しんで詠み終えれましたが、感想文には苦戦しました。 何をどう書いていいのか? た
Netflixのドラマから入った三体。 ドラマも全部見終わり、非常に面白かった。 こうなってくると原作小説にも手を出したくなってくる。 本の読み時=興味が高まっている時、だと思います。 勢いのまま文庫本を買い求め、読み始めました。 『三体』の名を知ったのは2019年頃。 当時、最初の1ページを立ち読みしてみると、中国読みの漢字が多い。そして、内容も長編ハードSFの1作目との触れ込み。 面白みを感じるまで時間がかかりそう…と勝手に気圧されていました。 実際、読み始めてみる