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【不登校の兆し】脳科学 澤口俊之先生の教育相談①
【普通級に通うことに決めた理由】
ASDの長男が幼稚園年長の時、就学相談でWISC検査を受けました。結果として、全IQは89で、特にワーキングメモリーと処理速度が低いことが分かり、何かしらの支援が必要と診断されました。しかし、最終的に普通級への在籍を決めたのには、いくつかの理由があります。
まず、住んでいる学区内の小学校には、特別支援学級が設置されていませんでした。
そこで、近隣の小学校にある特別支援学級を見学しました。しかし、そこでの状況がかなりカオスで、本人がすごく嫌がる様子を見せ「こんなところ絶対に行きたくない」と言ったのです。(先生は容認しているようでしたが、高学年の子が数名、好き勝手やっている様子に私も驚きました。)
夫とも相談し、「まず普通級で様子を見て、無理であれば特別支援学級に転校すればいい」との意見に私も同意し、普通級でスタートすることに決めました。
【小学校入学後の状況】
入学後すぐに担任の先生と面談を行い、療育の先生が用意してくれた長男の特性や対応方法をまとめた資料をお渡ししました。また、学校で何か問題が起こった場合は、すぐに連絡をいただけるようお願いしました。
長男が小学校に入学して最初の2ヶ月間は、特に学校に行きたくないと駄々をこねることもなく、順調でした。「学校どうだった?」と聞くと、「まあまあ」と答えていました。この時期は、5月の運動会に向けた練習や、子どもたちが学校生活に慣れるためのレクリエーションを取り入れた授業が多く、比較的負担が軽かったのかもしれません。
しかし、運動会が終わって6月に入ると、急に「お勉強モード」に切り替わりました。毎日5時間びっしり授業があり、さらに、ひらがなや算数の足し算のプリントが2枚宿題として出されるようになりました。
疲れて帰ってきた長男は、家に着くとまず図鑑を読んだりおもちゃで遊んだりして、自分の世界にこもるようになりました。宿題をやるよう促しても、逃げたり、逆ギレしたりで、全く手をつけようとしません。そのうち寝る時間がきてしまい、「じゃあ明日の朝にやれる?」と聞いても拒否。「宿題やらないで行ってみたら?」と言うと、「そんなことできるわけないじゃん!」とまた怒り出してしまいます。
宿題をやらずに学校に行く度胸はないものの、どうしても宿題をやりたくない長男。そんな八方塞がりの状況が続く中、仕事から帰宅した夫が、宿題をしない長男を一喝し、無理やり取り組ませる…という日々が続いていました。
【学校の行き渋りと不登校への危機感】
7月に入ると、ついに長男が「学校に行きたくない」と言い始めました。理由を聞いても、長男は自分の思いをうまく言語化できず、ただただ黙って泣くばかりでした。
夫は「一度休ませると癖がつく」と言い、仕事前にもかかわらず、強く抵抗する長男を無理やり学校へ連れて行きました。担任の先生とも電話で話をしました。「授業中はぼーっとしていることが多いですが、クラスメイトが面白いことを言うと一緒に笑う姿も見られます。取り掛かりは遅いものの、少しサポートすれば大丈夫です」とのことでした。学校では荒れたりする様子は特に見られないとのことだったので、「もう少しで夏休みだし、短縮日課も始まるから頑張ろう!」と励ましながら、休みに入るまでの数日間、なんとか通わせました。親も子もへとへとでした。
療育の先生に相談したところ、長男は学校で過剰適応気味なのではないかと言われました。過剰適応とは、自分のやりたいことや都合を過剰に我慢して、周囲に合わせて無理に頑張りすぎる状態のことだそうです。このような状態は、本人にとって大きなストレスとなり、場合によってはうつ状態になることもあるとのことです。先生からは、「時々休暇をとらせて、様子を見守りましょう」とアドバイスをいただきました。
夏休みに入り、学校に行く行かないの攻防戦から一時的に解放され、ほっと一息つけました。
しかし、二学期からどうなるのかという不安が頭を離れません。時々休暇を取らせても根本的な解決にはならないのではないか、かと言って無理やり学校に行かせることは本人の精神状態の悪化を招くだろうし、
夫が言うように、一度休ませたらそのまま不登校になってしまうのではないかという危機感がありました。現状をどうにかできないかと考え、二学期から近隣の特別支援学級がある小学校への転校も検討しましたが、長男が見学時に強く嫌がっていたことを思い出し、迷いが増すばかりで、思考がまとまらずにいました。
【人間性脳科学研究所との出会い】
そんな中、過去に読んだものも含め、発達障がいに関する書籍を手当たり次第読み漁りました。その中で出会ったのが、澤口俊之先生の著書『発達障害の改善と予防』でした。「発達障がいは改善できる」という澤口先生の力強い言葉に、大変感銘を受けました。これまで発達障がいの対応は、環境調整や支援、サポートに重点が置かれることが多かったのですが、澤口先生は「発達障がいは脳の歪みであり、脳機能を向上させる取り組みを行えば改善できる」と説いていたのです。
また、本の巻末に記載されていた澤口先生が所長を務める人間性脳科学研究所のURLリンクにもアクセスしてみました。
すると以下のようなことが書かれていました。
Zoomを使った遠隔での教育相談を「手遅れになって改善が困難になるかもしれないお子さん」や「以前から問い合わせを頂いている保護者様」に絞って細々ですが始めています。
…(略)…
教育相談では、「支援」ではなく、あくまでも「改善」を目指しています。そのため、今現在の症状の改善だけではなく、将来的に「優秀な社会人」として社会に貢献できる人材になれるように、脳の発達状態に応じた科学的な改善法をお子様毎に考案・提示します。もちろん、必要・ご要望に応じて介入的フォローアップもしますが、適切な改善法によって「健常児」かそれ以上に成長することが普通なので、あえてフォローアップをする必要がないことが多いです。
※「支援」と「改善」は方向性・方法論が根本的に異なり、矛盾・対立することがあるので、その点は留意して下さい。ただ、改善こそがお子様のみならず保護者様の現状・将来に最良であることは自明だと思います。
暗闇の中に一筋の光が差し込んだように感じました。何とか今のこの状況を打破するために、澤口先生に今の長男の様子を診てもらい、指導を受けたいと強く思いました。
『発達障害の改善と予防』には、発達障害の積極的な改善には4〜6歳の就学前が最も適していると書かれています。小学校に入学すると改善が徐々に難しくなるとも述べられています。これは脳の発達と深く関係しているそうです。
しかし、この本には9歳で教育相談を受け、改善が見られた事例も紹介されています。
長男はこのとき既に7歳でしたが、「もし教育相談を受けられたら、きっと彼の人生にとって大きなプラスになる」と感じ、人間性脳科学研究所に教育相談の希望メールを送りました。
〈つづく…〉
🍀おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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