コーヒー日記⑤
自然享受権
フィンランドでは、自然享受権という慣習法をあるようです。
これは、土地の所有者に損害を与えない限り、誰もが他人の土地へ立ち入りや自然の恵みを受けることを認めるもの。
つまり、所有し、独占するのではなくて、共有し、与えるということ。
とても良い慣習だと思います。
慣習法ですから、人々の意識次第で、日本でも可能なことです。
私も様々な活動を通して、そういう場所を作っていきたい。
そんなことを思っています。
コーヒーを飲んで、”目的”から離れる時間をもつ
コーヒーを飲んで、ほっと一息つく。
その行為に、明確な”目的”はありません。
もちろん、目的をもった行動は大切です。
感染症対策として、不要不急の外出はしない。
会社の利益を上げるための行動。
イイネをたくさんもらうために、綺麗な写真を載せる。
それぞれ、明確な目的があります。
そして、その目的には、終わりがありません。
会社の利益やイイネの数を想像すれば、目的の終わりのなさ、そこに潜む不気味さが分かる思います。
そんな、”目的”に支配された社会だからこそ、”目的”から離れてみる。
カフェインを摂取するため、健康のためにコーヒーを飲む。
そのような目的をもった飲み方ではなくて、ただただ、コーヒーを楽しむ。
そんな時間が、あってもいいと思います。
ネガティブケイパビリティ
わたしは、理学療法士としての経験、読書経験、コーヒーにのめり込んだ経験から、「スローのススメ」として、日々の生活の中で「スロー」を意識することの大切さを記事にしています。
ネガティブケイパビリティは、いわば決断に関する「スロー」といっていいと思います。
先日、山口周さんのVoicyで、不登校児に対する、親としてのネガティブケイパビリティの大切さについて話されているのを拝聴しました。
自分自身のことであれば、様々な決断や日々の生活に対して、「スロー」を意識することができていますが、わたしもきっと子供のことになると、冷静さを欠いてしまうかもしれません。
でも、子供に関する決断にこそ、ネガティブケイパビリティが、とても大切だと思います。
だって、わたしのようなオジサンよりもはるかに、様々な選択肢や可能性があるのですから。
わたしたちが子供にできることは、「優しく見守る」。短兵急にこちらから結論を出さず、子供の決断を待つ。
言うほど簡単ではないけれど、その意識は忘れないようにしたいです。
質的な”意味”を考える
リーダーに限らず、働く人全体が、それぞれの仕事に対して、「質的な意味」を考えることは大切かと思います。
「質的な意味」と、働く「目的」とは異なります。
お金を稼ぐために働く。
有名になるために働く。
これは、「目的」です。
では、働くうえでの「質的な意味」とはどういうことか。
それは、一言でいえば、内発的動機のことでしょう。もうちょっと補足すると、その仕事によって、自分なりに納得のいくよりよい未来が描けること、だと思っています。
格安航空会社のピーチ・アビエーションは、自らの会社の存在意義を、「戦争をなくすこと」だといっています。
より手軽に、身近に多くの国に行き来できるようになり、実際にその文化を体験することが、そうしたビジョンに繋がるのだと。
仕事内容それ自体は、他の格安航空会社と同じで、その目的は、「安全にお客様を様々な場所に移動させる」ことなのでしょう。
でも、その仕事の「質的な意味」が明確になると、どうでしょう。
明らかに、内発的に湧き上がる何かが、感じられるのではないでしょうか。
わたしも、そんな「質的な意味」を考え続けながら、日々の生活、仕事を、頑張っていこうと思います。
”個性がない”はあり得ない
文章を書くという行為。
わたしが書いている文章は、そのほとんどが、既に誰かが考えていることでしょう。
それじゃあ、わたしの文章に個性はないのか。
それはあり得ない。
だって、わたしの脳は、わたししかもっていないのだから。
つまり、誰かと同じ考えを文章にする、出力するにしても、必ずわたしの脳を経由しています。
わたしの脳によるフィルターがかかっているのだから、誰かの文章をコピー&ペーストしない限り、どうしたって個性は出てきてしまうのではないか。
そのような考えは、全ての物書き好きにとって、心の支えになると思います。
これからも、平凡だけど個性が出てしまう文章を、書き続けていこうと思います。
少しでも参考になりましたら、サポートして頂ければ幸いです。