成功のピラミッド:実践編2
2. 精神的基盤:成功を支える心の柱
成功のピラミッド一段目の「土台」がしっかりと築けたなら、次に取り組むべきは二段目の精神的基盤です。この段階は、目標に向かう途中で訪れる壁や困難に耐え、前進し続けるための心の強さを養うプロセスです。
1. 自制心:感情をコントロールする力
成功を追い求める中で、感情の波に飲まれることはよくあります。しかし、自制心を持つことで、衝動に流されず冷静に行動を選択できるようになります。
人は信頼を得たり技能を身につけるためには、毎日の努力と継続が欠かせない長く険しい道のりを乗り越えなければなりません。しかし、それを失うのは一瞬です。たった一度の過ちや気の緩みでそれまでの努力を全て失ってしまいます。
以下の動画を見てください。
マイナーリーグのある場面です。バッターが審判の判定に納得がいかず、何かクレームを言い退場を言い渡されています。それでも、気持ちがおさまりきらないバッターはこともあろうか審判にバットを投げつけてしまいました。
それによりこのバッターは50試合の出場停止となり、信頼も失ってしまいます。
おそらくこのバッターはプロ選手になるために、小さい頃から人一倍の練習を重ね、毎日努力を重ね栄光を手にしたのだと思います。しかし、このたった一回自分の気持ちをコントロールできなかっただけで大きなものを失ってしまいました。
自制心とは、「成功に欠かせない感情のコントロール」です。
2. 注意力:成功へのヒントを見逃さない力
注意力とは、周囲の状況を正確に把握し、適切な行動を選ぶための力です。
アメリカの英雄リンカーンは、注意力を身につけていました。彼は「私はこれまでに会ったすべての人から何かを学んできた。こういうことをしてはいけないな、という悪い見本がほとんどだったけれど」と言っています。
以下の動画を見てください。
コービーは若い頃から明確な目標がありました。注意深く何度も何度もジョーダンの映像をチェックするとともに自分の動きにも注意を重ねました。
そして、最初はコピーだったかもしれませんが、いつの間にか唯一無二のオリジナルになったのです。
これは、選手のみならずビジネスやコーチについても同じことが言えます。このビジネスの世界では、すでに儲かる仕組みは出尽くされていると言われます。新規のビジネスで成功を掴むには、「うまくいっている人の仕事を徹底してマネること」と言われます。
我々コーチングの世界でも同じです。
私は故・佐藤久夫先生にこう言われました。
「たくさんのコーチの良いところをたくさん見て、かいつまんで、45歳までに私のバスケットボールはこれです。と言えるオリジナルを作ることができたらいい。」
それぐらいバスケットボールは難しい。だから、バスケットボール界の名将と言われる人達は年輩の方々が多いのだと。
私もその言葉を大切に国内・国外あらゆる場所に勉強に行き、今、自分の中で自信を持ってこれだと言えるものを持つことができました。その内容についても、今後このnoteの中で触れていければと思っています。
注意力とは、「成功へのヒントを見逃さない力」です。
3. 行動力:決断して行動を起こす勇気
どんなに優れた計画を立てても、行動しなければ何も始まりません。行動力とは、失敗を恐れずに決断して行動を起こす勇気のことです。
以下の動画を見てください。
NBA開催の国歌斉唱の一場面です。
NBAといえば何万人という観客がアリーナに訪れ、アメリカ国内のみならず世界中が注目します。そこで国家を斉唱するというのは、ものすごい緊張に包まれるのは容易に想像できると思います。
当時13歳だったナタリー・ギルバートはその緊張に耐えられず、途中で歌詞を忘れてしまいました。今にも泣きそうな表情で、おろおろと立ち尽くすのみ。
その大ピンチに気づき、さっと駆けよったのがブレイザーズ・ヘッドコーチのモーリス・チークス。チークスは、優しく肩を抱き寄せて隣で一緒に歌い出した。
ザワザワしていた数万人の観客もsの状況に気づき、アリーナ全体で大合唱。チークの勇気ある行動と会場の後押しもあり、ナタリーも自分を取り戻して最後まで歌い切る。会場中がチークスの紳士的行動に感動して拍手喝采の、素晴らしい感動のシーンでした。
チークスはNBAのコーチであり、歌手ではないので世界中が注目するそのシーンで一緒に歌うということは本当に勇気のいることだったと思います。チークスはこの出来事について、「自分でもどうして、こうしたのかわからない。ただ、彼女をひとりぼっちにさせたくなかっただけだよ」と語っています。
行動力とは、決断して行動を起こす勇気のことです。
4. 集中力:決意を秘めて目標に集中する力
集中力は、決断力を意味し、粘り、不屈の精神、忍耐力を意味します。それは、誘惑に抵抗して信じる道を歩み続け、決意を秘めて目標に集中する力とも言えます。
以下の動画を見てください。
言葉にするまでもなく、集中力とはこういうことなのだとわかります。
本当の意味で業績をあげるには長い時間がかかりますが、あきらめてはいけません。挫折することも何度もあります。やり直したり、やり方を変えたりしなければならないこともありますが、投げ出さず、信じる道を歩み続けた先には必ず成功が待っています。
私が教師になって初めて赴任した学校は、ど田舎のテレビにも取り上げられる不良学校でした。公式戦最初のスコアは忘れもしない14対89のボロ負け。そこから必死に頑張り4年後に初めて創部以来初の地区大会優勝。そして、自分のチームが全国大会に出場できるまで20年という長い時間がかかりました。
環境のせいにしたり、土地のせいにしたり、選手のせいにしたり、途中で諦めるのに十分な要素はいくつもありました。
しかし、あきらめることなく懸命に頑張ってきたことが、今になって身を結び、現在プロコーチとして活動することができています。「田舎の公立校の不良学校で1回戦負けだった自分が」です。
そして、この20年間、私を支えてくれたのはこの「成功のピラミッド」でした。だからこそ、皆さんに最初に届けたいテーマとして選びました。
夢に向かうと、辛い時もありますが、必ずこの「成功のピラミッド」があなたを支える力になってくれると信じていますし、私もあなたを支える一人になれたら嬉しいと思っています。(一緒に頑張っている人がいるということが、何より私の支えです!)
集中力とは、決意を秘めて目標に集中する力です。
まとめ:二段目が成功を支える「心の柱」になる
成功のピラミッド二段目は、表面的なスキルや知識ではなく、私たちの内面にある**「心の柱」**を鍛える段階です。
自制心は、感情や誘惑に振り回されず、自分の選んだ道を冷静に進む力。
注意力は、日常の中に埋もれた成功のヒントを拾い上げる力。
行動力は、失敗を恐れずに一歩を踏み出す勇気。
集中力は、目の前の目標に全力で挑む力。
これらは特別な才能ではなく、小さな意識の積み重ねで誰もが身につけられるものですが、とても大切な精神的規範です。この「心の柱」がなければ、いくら土台がしっかりしていても、その上に積み上げるものが揺らいでしまいます。
あなたの人生にもある「小さなピラミッド」
あなたの中にも、すでに小さなピラミッドが築かれています。
例えば、日々の仕事や家事、学び、スポーツなど、どれもあなたが自分の心の柱を育ててきた証です。その積み重ねが、未来の「成功」へと繋がる階段を作り出しています。
もし今、「自分にはまだ足りない」と感じる部分があっても大丈夫です。一歩ずつ、一段ずつ、諦めずに進んでいくことで必ず自分が求める「人生の成功」に近づいていきます。
次回に向けて
「成功」は決して一人で成し遂げるものではありません。そのため、次回は三段目である「チームを作るための要素」について解説します。仲間との協力がどのようにあなたの成功を後押しするのか、実際のエピソードも交えて深く掘り下げていきます。
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