【レコード】Come as You Are&Sliver/Nirvana【21•22/34枚】
こんにちは。
少し間空いて、僕の所有レコードを巡る冒険、第21・22弾をまとめてお届けします。
レコードはこの2枚です。
『Come as You Are』
『Sliver』
です。
1つ目の方が代表的で有名だと思います。僕も大好きですけど、この2枚どっちも語りかけ系・叫び系の対極的で好きです。
「君らしさ」って何?
『Come as You Are』は「君らしくいなよ」とよく訳される。
この曲のイメージは青年から成人になって、一つの壁にぶつかったような感覚を受ける。
泥に塗れても、漂白剤に浸かっても、自分のしたいことをそのままに居たらいいというメッセージばこの曲に出会った時に胸に刺さって、勢いそのままに貫通したほど。
じゃあ僕らしさって何?という問題が出てくる。
僕の思うまま表現すると恐らく周囲を傷つけてしまう。だから自分自身に首輪をつけて、繋いでおく必要がある。
そんな番犬のような側面の僕は去勢するべきなのか。そんなことを考えて20代を過ごした。
30代になった今もその番犬は牙が抜け落ちて去勢されたかというとそんなことはない。
抑えても、違う思想をインストールしても、自分の中に居続ける番犬のようなものが、自分らしさなのかもしれない。
そのエネルギーの発散先をコントロールさえすれば武器になるだろうか。
よし!パワーもあるけどコントロールを高めよう。
幼少期の原体験
先述の曲に対して『Sliver』は明らかに幼少期。その衝動が詰め込まれている。
I kicked and screamed Said, “Please, don’t go!”
(だから僕は蹴って叫び声を上げた。お願い!行かないでよ!」)
Grandma, take me home!
(おばあちゃん、うちに連れて帰ってよ)
I wanna be alone!
(1人にしてよ)
歌詞の連呼が僕の幼少期にもあった感覚とシンクロする部分がある。
ちなみに僕は両親の下でずっと育ててもらって恵まれていると思っているし、カートとは状況違う。
だけど、僕が親や親戚に何故か感じていた距離感や想いにも近いと思っているからか。僕の中の心の叫びをカートが代弁してくれている気持ちになる。
これには日本人もアメリカ人も国籍は関係なく、人間の不安定な幼少期の原体験で、刻み込まれた記憶。
その記憶から湧いて来る衝動的な感情を、昔のこととして折り合いをつけられなくもないが、それはある種、過去の自分と今の自分を切り離して他人化するようで僕はあまり好まない。
それが僕らしくないところでもあるし、衝動的な人間であり続ける所以かもしれない。
人それぞれの生き方と人それぞれの悩みがある。
それぞれの生き方で自分らしく生きられる世の中へ。