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72 受験生を支える親のための最後の5つのヒント Part 3~ストレスとうまく付き合い、パフォーマンスを最大化する方法~

受験期は、子どもにとって 「未知への挑戦」 です。不安やストレスを感じるのは 脳の正常な反応 ですが、それを成長のエネルギーに変える方法を知っていれば、受験を乗り越える大きな力になります。

今回は、受験生がストレスと上手に付き合いながら 「本来の力を発揮するための環境を作る」 ために、親ができる5つのヒントをお伝えします。

11. 不確実性の中で探索を繰り返す


受験勉強では 「分からないこと」 に直面することが多く、これが不安やストレスの原因になりがちです。しかし、脳の 背外側前頭前野(RLPFC) は 「未知のことを探索し、解決策を見つける」 役割を持ち、挑戦を繰り返すことで強化されます。

つまり、「分からないことに直面すること自体が、脳を成長させる機会」 なのです。逆に、不確実性を避けていると、脳は「挑戦しない」ことを選びやすくなります。

親ができること

✅ 「今は分からなくても、学ぶほどできるようになるよ」と声をかける
✅ 小さな挑戦を積み重ねる(例:少し難しい問題にトライさせる)
✅ 「分からなかったけど、解けるようになったこと」に注目する

➡ 「分からないこと」は脳が成長するチャンス!「できること」にフォーカスする声かけを意識しましょう。

12. たくさん笑う


笑うことは、脳のストレス反応を緩和する 「ベータエンドルフィン」 の分泌を促します。また、笑うと 息を吐く時間が長くなる ため、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られます。

さらに、笑いはストレスの原因に注意を向けさせず、「面白いこと」 に意識を向けることで、ストレスの慢性化を防ぐ効果もあります。

親ができること

✅ 一緒に笑う機会を増やす(おもしろい動画を見る、軽い冗談を言う)
✅ 「笑うこと=脳にとって良いこと」と伝える
✅ 緊張したときに意識的に笑ってみる(作り笑顔でも効果あり!)

➡ 「笑うこと」は最高のストレス対策!親が楽しそうにしているだけで、子どもも安心します。

13. 好きなことに没頭する


人間は 「興味のないこと」 には長く集中できませんが、「好きなこと」 には何時間でも没頭できます。これは、好きなことをしているときに 「βエンドルフィン」 が分泌され、脳が 「もっとやりたい!」 というモードに入るからです。

さらに、βエンドルフィンが報酬系の働きを助けることで、学習へのモチベーションも高まりやすくなる ため、勉強にも応用できます。

親ができること

✅ 勉強の前に「好きなことに没頭する時間」を設ける
✅ 遊びから勉強へスムーズに移行する流れを作る(アイスブレイク効果)
✅ 子どもが楽しんでいることを肯定し、学習のエネルギーにつなげる

➡ 遊びはムダではなく、「学びのスイッチ」を入れる時間!遊んでから勉強する流れを意識しましょう。

14. セロトニンを誘導する


セロトニン は、脳のホメオスタシス(恒常性)を保ち、ストレスを軽減する神経伝達物質です。セロトニンの分泌を促すには、「一定のリズム運動」 が効果的です。例えば、

✅ ウォーキングや軽いジョギング
✅ 音楽に合わせて体を揺らす
✅ ガムを噛む(咀嚼運動)

また、セロトニンは 「朝の光」 を浴びることで分泌が促され、夜には 「メラトニン(睡眠ホルモン)」 に変化し、深い眠りをサポートします。

親ができること

✅ 朝の光を浴びる習慣を作る(カーテンを開ける、散歩する)
✅ 勉強の合間にリズム運動を取り入れる(ガムを噛む、軽く動く)
✅ 朝食をしっかり取る(たんぱく質を意識)

➡ セロトニンは「脳の安定剤」!朝の光とリズム運動を取り入れて、ストレスを軽減しましょう。

15. 副交感神経を優位にする


受験期は 交感神経(オンモード) が過剰に働きやすく、それがストレスの原因になります。意識的に 副交感神経(オフモード) を優位にすることで、心を落ち着かせ、集中力を高めることができます。

特に 「呼吸法」 は、副交感神経を活性化させる効果的な方法です。吸うときに交感神経が働き、吐くときに副交感神経が働くため、「軽く吸って、長く吐く」 ことを意識すると、リラックスしやすくなります。

親ができること

✅ 「食事の時間」をリラックスの時間にする
✅ 子どもが緊張しすぎたときに「深呼吸」を促す(特に長く吐くことを意識)
✅ 泣くこともストレス発散のひとつと伝える
✅ 朝日や夕日を浴びる習慣を作る

➡ 「オン」と「オフ」を切り替えることで、パフォーマンスは最大化!呼吸法を活用し、リラックスの時間を大切にしましょう。

まとめ


受験生が本来の力を発揮するためには、ストレスをコントロールし、「オンとオフを切り替える習慣」を身につけることが重要 です。

親ができるのは、「頑張れ!」とプレッシャーをかけることではなく、「頑張れる環境を整えてあげること」 です。

この5つのヒントを活かして、受験期を「成長のチャンス」に変えられるように、親子でサポートし合いましょう!

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