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中医学から見るPMS(生理前症候群)の理解と対策

生理前症候群(PMS)は、月経周期の後半に女性が経験する身体的・精神的な症状の集合体で、多くの女性にとって月経前の数日から数週間にわたり、さまざまな不快な症状が現れます。西洋医学ではホルモンの変調がこの不調を起こすと考えられています。日々の漢方相談の中でもPMSのご相談は少なくありません。疲労、だるさ、眠さ、イライラ、不安、痛みなど、症状は様々ですが、出血の準備段階で消耗が激しかったり、日々のストレスや負担がホルモンバランスを崩れさせ、メンタルを不調にさせている場合が多いのが特徴です。

中医学では、PMSの原因や治療について、血が足りない血虚、気が足りない気虚、血が巡っていない血瘀、気が回っていない気滞、そしてそれらを調整する肝の不調によって起こると考えます。


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