考察: プラス思考ってなんなん?
「プラス思考になると○○になる」といった話は多い。
ぼくは苦悩は思い込みと期待からだと考えているが、この「プラス思考は○○なる」という期待は要注意なのだ。
ナポレオン.ヒルの話を鵜呑みにして頑張った人も多いはずだ。結果はそれである。
ぼくは、プラス思考に疑問を持つのと同じように、マイナス思考というのにも疑問を持っている。そういった思い込みや期待は苦悩の始まりなのだ。
誰でも知っている「もっとも生き残るのは、賢いや強いではなく、もっとも適応するものだ」という話の方が生きていくには有益だ。
要するに「変化する」ということだ。
プラスとかマイナスとか訳のわからない抽象的な話はどのようにでも捉えることができる。
また、カラ元気やハッタリは長続きはしないのだ。
「自分の課題は何なのか」と問うてみるといい。それはプラスとかマイナスが関与するものなのだろうか。
料理を作ることが課題であるなら、調味料は入れ過ぎも少な過ぎもダメだ。適量なのだ。
子育てであれば、過保護も放棄も問題だ。適切なのだ。
ぼくの課題は継続だ。やりすぎも怠けすぎも必要ない。日々更新が自分の課題を克服するのだ。
世の中には、もっともらしい、おかしな話が蔓延している。一度、整理してみてはどうだろうか。
残り時間は少ない。さらに減る。
課題も努力も絞り込むことだ。プラスにしたら収拾がつかなくなる。マイナスにしたら生きてはいけない。
何かを成したいのなら、そんなことよりも「継続」に全てを注ぎ込むことだ。
そうすれば、必要なことも不必要なことも自動的にわかる。
プラスやマイナスなどすぐ乗り越えられる。すると、自分という現実が見えてくる。
早くプラス思考という幻想を克服してほしいと思うことはしばしばある。何の成果も示していないからだ。