システマ テンションの中のリラックス
今週のトレーニングは、テンションの中のリラックス、テンションがある中でもからだの内側の自由を見つけてリラックスの回路で動く、というのをやりました。
最近、自分の中でよくわからないなぁと思っていたことがバチッとつながっていった感があり、気づきが多かったです。
最近よくわからないなぁと思っていたこととは、
・リラックスと脱力の違い
・リラックスとパワーの関係
・4大運動をどういう意識でやればいいのか
でした。この全てがつながって、自分なりの指針ができたように感じます。
やったこと(屋内)
・床に仰向けで寝る。テンションを使っていいので思いっきり片腕を伸ばす。これ以上伸びない所で、内側の自由を探してリラックスする。伸び続けるのはやめない。同じように、足、腰、お腹など色々な部位でテンションの中のリラックス(内側の自由)を感じる。慣れたらその状態で部位を動かす。
※この時点では、テンションの中のリラックスが分からず…。
・多人数ワーク。床で自由に動きながら他の人をプッシュ。プッシュされた所を感じて別の人に動きを運ぶ。他の人の表情を見られるくらいの広い認識やリラックスの状態を保つ。からだで感じる。
→状態ができていればシンプルに反応できる。
・ペアワーク。片方が床に寝る。もう片方は色々な部位をプッシュ。寝ている側は、プッシュされた所から相手全体を感じてからだで動く。
※痛みと、自分の状態を切り分ける。相手の背中とか外側から空間自体を動かすようなイメージ
やったこと(屋外)
・ペアワーク。一緒に歩く。片方が相手の肩などどこかを持ち、相手を感じながら歩く。
→肉体としてのからだではなく、その人自身に触れていくようなイメージ。相手の意図まで感じられる状態なら、急な方向転換をされてもびっくりしたリアクションをせずにスムーズについていける。
・ペア相手にどこか目標に向かって歩いてもらう。腕を無理やり引っ張って連れ戻すのではなく、自分を良い状態にして引っ張ることで、相手は向こうに行こうという意思自体が削がれる。
※ある程度からだに力を入れる必要があり、最初は引っ張る力がテンションになってしまう。でも、その状態から内側の自由を見つけて状態が整うと、相手の意思も変化する。この時、リラックスと脱力の違いが何となくわかった。
・相手のお腹にストライクを打つ。打つ側は、相手に緊張があれば状態作りをサポート。受ける側は、ストライクや恐怖に巻き込まれない。外側に意識を持ち、からだ全部がフルな状態で受けると「自分は大丈夫だ」と思えるので必要以上に痛くない。
→受ける側は、ストライクの拳を見るのではなく、打ってくる人自体を見る。姿勢でいえば、肩や胸などが閉じていないか。状態でいえば、オープンで落ち着いた自分でいるか。
※他の人がストライクを受けるのを見ると、恐怖による緊張や人の変化が本当によくわかる。ストライクを打たれた直後にお腹を触られた時に、自分の状態が落ち着いて整うのを感じた。その状態で受けると、足を通して地面までストンと衝撃が落ちていく感覚があり、そのまま相手をプッシュした手に充実感があった。この状態を保ちたい。
・4大運動。きつい中で、内側の自由を見つける。一番テンションがかかる位置で止まり、そこから広がる感覚。これが普段ストレスがかかる場面の疑似体験であり、広がる感覚が持てれば状態が変わり、反応もシンプルになる。4大運動後の状態で、もう一度腕を掴んでもらったら、何もしなくてもからだの内側に流れるものを感じられた。
※テンションの中のリラックスの意味にここで気づく。
などなど。
冒頭の疑問に戻ると、
・リラックスと脱力の違い
→からだ中にパワーがみなぎってくる感じが本当のリラックス。私は普段からだの力が抜けすぎており、それはへろへろな脱力。
・リラックスとパワーの関係
→上と同じで、リラックスは温泉につかるような「はぁ~」という心地よさではなく、からだ全体の充実感がある状態であり、それがパワーにつながる。
・4大運動をどういう意識でやればいいのか
→一番負荷のかかるような場面で、どれだけ自分の内側や状態を自由に広げられていられるかを意識してやっていこうと思った。そこで呼吸が大事になってくる。呼吸すれば広がる、からだの内側が通る。
これまでの自分は、きついけどきつくないフリをしていただけだなと感じた。これは単なるやせ我慢であり、意識しないフリをして意識しまくりという一番疲れるパターン。日常生活でもやりがち。本当に自由で、からだが見つかっている状態の時はそんなフリをする必要がない。心配もいらない。
テンションかリラックスか、の2つだけで考えていた節があったので、テンションの中のリラックスというのは、私の中では新しい視点でした。実際、仕事とかでもずっと「ほげぇ~っ」とリラックスしていられる場面なんてないですもんね(笑)。負荷がかかる場面で、どれだけ本来の自分であり続けて、心身が自由にいられるかですね。
本当に良い状態というのは、強がりではなく、心の底から落ち着いた自分になるんだなと。そんなことを考えました。