「人の気持ちがわからない」は改善する【アスペルガー・アダルトチルドレン・カサンドラにお悩みの方】
こんにちは。えめです。
「ひどいことを言う」
「人の気持ちがわからない」
こんな話に悩んだことはありますか?
私はめちゃあります。
「えめって笑ってひどいこと言うよね」
中学でこのように教えてもらってから、
何人かの人が同じように
「ひどいこと言ってるよ」と
教えてくれました。
最初は、
「どうしてそうなるんだろう?」
と、かなりの期間悩んできましたが、
最終的に、
「えめ、コミュニケーション治ったね」
と友人から評価されるほど改善しました。
今回の内容は、
特別な障害を持った人の
特別な症状ように見えるかもしれません。
でも、みんな気づいてないだけで、
よく見れば意外とありふれた症状です。
今回の内容は7割は私の経験からの分析です。
(3割は再現性や客観性のために、本や他人を見て分析したデータを補完に使ってます。)
私は、
いろんな観察や分析をしていて、
同じ「ひどいことを言う」にも
パターンがあることに気がつきました。
そこで今回はこのテーマ。
ASDとアダルトチルドレンの鑑別
今回本編は、
「人の気持ちがわからない」
というキーワードが気になる方向けです。
あくまで考察ですが、
お役に立てれば幸いです。
※いつもは失礼なので、
「ASDは」みたいに障害や特性だけで人を表現しないようにしていますが、
定義とか鑑別の内容であること、
文章がわかりにくくなってしまうこと、
等の理由で今回は略させていただいてます。
何卒ご了承くださいませ。
人の気持ちがわからない
ASDとアダルトチルドレン
ASDとアダルトチルドレン
この両者、共通点として
「人の気持ちがわからない発言をする」
という特徴があります。
鑑別するために、
なぜわからないのか?に注目しました。
視点1
そもそも本当に相手の気持ちをわかってないのか?
まずはアダルトチルドレンから考察。
①欲と衝動に勝てないタイプ
一部のアダルトチルドレンの特徴として、
衝動が抑えられないタイプがあります。
こどもの部分の欲求を満たしたくて
(甘えたいとか、プライドとか)
相手が不快に思うのはわかってるんだけど、
頭で言ったらどうなるかの計算をする前に
つい嫌なこと言ってしまう。
発言時は、ややニヤニヤしている事も。
あるいはやたら必死な事も。
発言後、マズイ空気が出ると、
凹むか逃走するか正当化するかetc…
何かとアセアセしたリアクションが出ます。
つまり、
発言後に「相手の嫌な気持ちを理解できる」
=なんとなくわかってるんだけどコントロールできない
アダルトチルドレンのついやってしまう、
ちょっとこどもっぽい面です。
鑑別:
発言後にアセアセしたリアクション
→アダルトチルドレン
対策:
相手からの「嫌だった」フィードバックは必要
普段、周囲と尊重・承認・理解のある関わりが相互にあれば数年で落ち着く
自覚あればカウンセリングも一応有効
②毒親の影響タイプ
アダルトチルドレンの両親が
毒親(マイルド含む)であることは、
アダルトチルドレンの「あるある」です。
毒親の発言で日本語を覚えてきているので、
「優しい」コミュニケーション環境をあまり知らない。
親のマネをして
人を傷つける発言をしてしまうタイプ。
このタイプは、発言後、
相手の反応を見て困惑しながらも、
悪かったことは自覚します。
「カルチャーショック」が、
困惑の説明に相応しいかなと思います。
このタイプも、
発言後「相手の嫌な気持ちは察する」
=知らなくてわかってなかった
なんとなくの理解はできる
鑑別:
発言後にカルチャーショック感
→アダルトチルドレン
対策:
周囲の優しいコミュニケーション環境を知り、
親と距離を置く時間があれば落ち着く。
カウンセリングはかなり有効。
③同じことをされても傷つかないタイプ
アダルトチルドレンには、
世間の大体の人が傷つくような内容を言われてもあんまり傷つかないタイプがいます。
感情に麻酔をかけているタイプです。
「嫌なことを言われて傷つく自分」
という存在を
意識しないことにしちゃってます。
自分が傷つかないので、
人が傷つくと思っていない。
あるいは忘れてしまっている。
発言後のリアクションは、
「え?」って感じです。
先ほどのカルチャーショックが、
「え、うそ、まじか、ごめん」
みたいなリアクションだとすると、
麻酔かけちゃってるタイプは、
「え?なんで?」
って感じです。
麻酔タイプは、
相手の気持ちがわかりません。
わかろうとすると、
自分のパンドラの箱とも向き合わなければいけません。
※印象はひどい人ではありません。
このタイプは「なんで?」を相手に当てません。
誰かのために自分に麻酔かけるくらいなので、基本人に優しいです。
こちら、ASDに近いリアクションになるので、鑑別はASDと一緒にしたいと思います。
なのでまた後で。
対策:
一回、悩んだり、体調不良などで、麻痺させてる自分を自覚する必要がある。
感情の名前を覚えるのは有効。
自覚後はカウンセリング非常に有効。
パンドラの箱が怖いので無理は禁物。
視点2
わからないに至った経緯は?
ASDは発言後、
「え?今なんかあった?」
みたいなリアクションをするか、
「なんかコミュニケーションがうまくいかなかったのはわかった」
と嫌になって会話から退場するか、
「なんでそうなった?」
と誤解されたようなリアクションを取る、
みたいなパターンがあるように思えます。
視点1で言えば、
相手の気持ちはわかってない。
他者からすると、その後傷ついた理由を説明しても手応えがなさそうな気配がある。
なぜか?
①自分の存在を認識し忘れた
ASDの特徴に、
「運動協調障害」や「興味の幅の狭さ」
があります。
運動協調障害に関しては、
手でなにかをしようとしても、
グローブとか軍手をはめているみたいに感じる
羽ばたくような動きをして走り回ってみないと自分の身体がどこでどんな動きをしているかわからない
みたいな話があります。
つまり、幼い頃、
「自分の身体が今ここに存在してる」
という感覚がわかりにくい状態であった。
私の息子がまだ赤ちゃんの頃、
座っていて自分の足が下にあることに気づき、
息子が足を動かすと、
「なんだこれぇー!!」(足発見!!)
みたいなリアクションをしていたことがありました。
こんな風に、人は、
身体を動かして、
動いた様子を見て、
自分の身体を把握していって、
「自分の存在」を把握していきます。
ですが、
思い通りに動いてる感のない身体では、
自分が物質的にどのように存在しているのかを把握するのも一苦労でしょう。
しかも、
興味の幅が狭いという特徴が合わされば
…つまり自分に興味ない子だったら?
おそらく、
自分以外の存在に興味津々で
「自分がここに存在すると認識する」という
発達過程をし忘れちゃうこともあるでしょう。
自分がここに存在すると認識し忘れると、
まるでドラマや映画のカメラマンのような存在になります。
役者は揃っている。
舞台はあって、カメラは役者を見ている。
役者もカメラを見ることはあるが、
カメラを見ているのであって私を見ているのではない。
この物語にカメラマンという人は存在しない。
あるいは、存在したとしても、
カメラマンに臨場感はあっても心情描写はない。
こんな世界観だと、
自分の感情に鈍くなりそうですよね。
自分の感情に鈍いと、
人の感情を事前に予想するのも難しくなる。
自分の感情がわからないので、
相手の感情もどのように辛いのかわからない
そして、
自分が何を発言したか、
どんな風に発言したか、
カメラマン状態だと自分を客観視するのも難しそう。
そんなこんなで、
自分が何をしたのか把握できず、
発言後、状況把握ができない状態になります。
鑑別:
発言後、
状況はわかるが、なぜそんな感情になるのかわからない
→自分を麻痺させて自分の感情の発達に遅れが出てしまったアダルトチルドレン
発言後、
なにが起こったか状況把握できない
→神経の偏りで発達に影響したASD
対策:
アバターを使った世界観有効
自分を客観視できるツール有効
主観・客観の切り替えの練習有効
役割・責任感の話有効
ロールプレイング有効
周囲の温かい関わりでの社会勉強有効
感情の名前を覚える訓練有効
②そもそも相手の感情を理解する脳の部分に違う所見があるタイプ
感情を理解する脳の場所というのが、
私はあまり詳しくないのですが…
サイコパスインサイドという本によると、
サイコパスは脳の一部が機能しておらず、
ちょっと反社会的な行動をしてしまうことがあるそうです。
それと同じで、脳の一部が機能しておらず、
相手の気持ちがわからないということも
あり得る話でしょう。
そこまで明確な診断を受けた方にお会いしたことがないので、どんな反応をするとかがわかりませんが…
とりあえずわかるのは、
相手の気持ちがわかるわからないの話に関して
鑑別:
自分の認識などめちゃ頑張って発達に取り組んで改善ある
→神経の偏りで発達に影響したASD
発達にアプローチしてもあまり変わらない
→先天性のもの
ASDとアダルトチルドレン鑑別結論
ASDは幼少期の困難が理解されず、
周囲と上手く関係性を作れなかったりすると
アダルトチルドレンを合併することがあります。
また、ASDの親もASDで、
感情的なやり取りが少なかった場合なども、
アダルトチルドレン合併につながります。
けれど、
人の気持ちがわからないと言われてしまう話に限れば、
人の気持ちがわかる段階まで発達するのに難が多かっただけで、
ASDは生まれつき人の気持ちがわからないひどい人ではないんだと思います。
特に、カメラマン視点なら、
自分と人とのやり取りではわからないことが多くても、
人と人のやり取りにおいては「人の気持ち」は見えているんじゃないかなと思います。
しれっと見渡すその視線は、人のたくさんの機微を観察してるように見えます。
多分、ASDは主役が苦手なんだと思う。
鑑別結論に話を戻します。
鑑別結論:
ASDとアダルトチルドレンは合併することがある(だがすべてではない)
リアクションで
アダルトチルドレン要素とASD要素の
見分け可能
まとめ
ASD自体はさほどひどいこと言わないんです。
ズレた感じはあっても。
ひどいことを言うのはどちらかと言うと、
アダルトチルドレンの部分。
一説によると、
日本人の半数はアダルトチルドレン要素あります。
成人するころの発達課題をクリアするのが難しい状況なので…
なので、ひどいことを言う人は、
けっこうたくさんいるので自分を責めなくて大丈夫。
ただ、
なぜひどいことを言うのかわからないまま
コミュニケーションがギスギスするのは
本人にとっても、周りにとっても、
社会のこどもたちの将来にとっても、
よくない。
ひどいことを言うのは、
改善するのはかなり大変ではあります。
苦悩し、吐きたいくらい辛いこともあるかも。
けど、発達を見直せば、
改善の糸口はあります。
アダルトチルドレンとASDに共通するのは、
孤独感。
苦手なことまで頑張らなくていいけど、
一緒にいる人とは穏やかに過ごせたほうが
楽だと思う。
だから、みんなで理解していきませんか?
長文最後まで読んでいただきありがとうございました🍀
本文に関係ないことでもいいので、
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