茶道を習う ①流派の選び方
もうすぐ4月、新年度。新しいことを始めたい季節です。茶道を習ってみたいと思っているけど、どのように教室を決めればいいか迷っている人もいると思うので、私の経験を紹介したいと思います。今の先生で5人目です。「①流派の決め方、②教室の決め方」の2回に分けてお伝えしていきます。
流派の決め方
1.流派による違い
華道ほどではないですが、茶道も流派がいくつかあります。千利休のひ孫の代が始めた流派が3つあり、“三千家”と言われています。それ以外にも、千利休の弟子が始めた武家流の流派などがあります。
ちなみに三千家は、表千家、裏千家、武者小路千家、それ以外の主な流派は藪内流、宗和流、遠州流、石州流、松尾流、などです。
茶道を極めているわけではない私から見ると、流派間で大きな違いはありません。もちろん違いはありますが、茶道を習っている人でも、所作をよく見ていないと見逃すくらいの違いがほとんどです。
私は、大学時代に茶道を始め、表千家を選びました。理由は、私の大学にあった茶道部は表千家のみだったからです。社会人になって忙しくなり、茶道から遠ざかっていましたが、同僚に誘われて茶道を再度始めました。その時も表千家。理由は、働いていたビルに、カルチャーセンターがあり、そこでも習えるのが表千家のみだったからです。
私のように流派にこだわることなく、身近に習えるところで決める人が多いような気がします。
2.目的
時は流れ、今、私は、裏千家で習っています。理由は、同じように茶道を習っている母と一緒にお茶を飲みたいと思ったからです。母は裏千家で習っていて、田舎に住んでいるせいか、他の流派の抹茶の味が飲みなれないそうです。それで、私が表千家から裏千家に変えました。
流派による大きな違いはないと書きましたが、細かな違いがあり、流派を変えると苦労をします。茶道は頭で考えるより、体で覚えることが多いので、最初に習った流派の所作がついつい出てしまうので、後から習った裏千家の所作は、頭で考えながらお稽古をすることが多い気がします。
私の経験から言えることは、もし一緒に茶道をしてみたいと思う人がいるのであれば、その人と同じ流派にするとよいと思います。私の場合は、母でした。
3.ライフプラン
また、私が先生を変えてきた理由の一つは引っ越しです。引っ越しをする可能性があるのであれば、どこにいっても習える、主流の流派、表千家か裏千家にするのが無難だと思います。三千家以外の流派、藪内流、宗和流、遠州流、松尾流なども、ポリシーがある感じで素敵だなと思いますが、全国どこでもあるわけではありません。ちなみに茶道人口の半分は裏千家と言われていますし、裏千家は、海外にも道場はあります。
まとめ
長くなりましたが、流派の選び方をまとめると
1.流派による大きな違いはない
2.一緒に茶道をしたい人がいるなら、その人と同じ流派にする
3.ライフプランを考えて、引越しする可能性があるなら、どこでも習えるメジャーな流派を選んだ方が無難(裏千家、表千家)
ちなみに私が母と一緒にお茶を飲みたいと思ったのは、知人のおばさんが、「大好きなイチゴ大福と娘の点てた抹茶で過ごす時間が至福の時間」とおっしゃっていたのが印象的だったことがきっかけです。私も母とそんな時間を過ごしてみたいと思えました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次は、教室の選び方を書きたいと思います。
流派による違いも、いつか書きたいと思います。
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