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心の色は何色だろう

赤は不思議な色。
情熱や生命力を表すポジティブな印象もあれば、赤信号のように注意を促したり、赤っ恥、真っ赤な嘘のようにネガティブなシーンにも登場します。
縄文の昔より、果実が熟したサインであり、血の色でもある赤は、人類にとって重要な色なんだと思います。


そうそう、赤い梅、紅梅に出会いました。
澄んだ青い空に、花の赤が春を呼びます。

紅梅といえば尾形光琳の国宝『紅白梅図屏風』。
熱海のMOA美術館で2月2日から見れるそうですよ!
たのしみですね。

紅白は、嬉しい!めでたい!お祝いしよう!の色。
お誕生日のショートケーキや大晦日の歌合戦。
日の丸、舟和のすあま、縁起だるまも紅白です。

なぜ紅白がめでたい色なのかは諸説あるみたいですが、一説には慶事で白いお餅と赤飯を振る舞う風習からではないかといわれています。
お餅も、赤飯もおいしいものですが、つくるとなると大変手間がかかります。
作り手には、相手のために「ようし一肌脱いでやろう!」という心意気が必要不可欠です。


先日、長野の友人の家に泊めてもらったとき、友人のお父様が手打ち蕎麦を振る舞ってくださりました。
地粉をふるい、水を少しずつ足して馴染ませつつ、生地がまとまって来たら体重をかけて何度もこねる。
白い粉がだんだん蕎麦色になって、本物の蕎麦になる様子がとっても興味深かったです。


蕎麦は赤くはないけれど、蕎麦を打つ心に愛情のあたたかな色を感じました。

誰かのために、わざわざ一手間も二手間もかけて食べ物をつくる。
なんて尊い行為なんだ!と思います。
赤飯も蕎麦もチョコレートもお店で買えるけど、家族や友人、恋人のために作られたものは別格のおいしさです。


作る機会も、食べる機会も貴重な思い出。
一回一回、噛み締めていきたいです。

では、またね。
ごきげんよう。





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