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あれもこれも!
植物と人間の歴史。
はるか昔からのお付き合いといったら、ご先祖様を何世代遡ればいいんでしょうか?
電気も車もインターネットも無い時代、今よりもっとずっと身近な存在だったんだろうなぁ。
今日は、水辺で一際目立つ、あのお方です。
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何か、わかりますか?
蒲(ガマ)です。
おぉ、これが。
うまい棒みたいな見た目ですね。
この蒲、結構昔からのお付き合い。
出雲神話では、因幡白兎が火傷した際、蒲の花粉が薬になりました。
平安時代から、徐々に人々の暮らしに溶け込んできます。
まずは、蒲鉾の登場。
蒲鉾の初期は、串に魚のすり身を付けたものだったそうで蒲の穂に似てるから蒲鉾と名付けられたそうです。
どちらかというと今のチクワに近いのかな?
鎌倉時代になると、蒲団(フトン)。
当時は、蒲の細長い葉っぱを編んだ座布団を蒲団といったそうです。
室町時代になると、うなぎ。
うなぎをブツ切りにして串焼きにした蒲の穂焼きが登場。
塩や酢味噌で食べたそうです。
江戸時代になると、お馴染みうなぎの蒲焼。
うなぎを割いて串焼きだから、形は蒲の穂からは遠くなっちゃったけれど、随分色は近づきました。
あの甘じょっぱいいタレ、焼ける香りは、江戸時代の人もお好みだったかなぁ?
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あれも蒲、これも蒲。
いつも人間の生活と共にあった、蒲。
令和の現代でも、「蒲」の漢字から先祖の暮らしを垣間見ることができるんですね。
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ちなみに、今年の土用の丑の日は7/24と8/5です。
うなぎチャンス!
では、またね。
ごきげんよう。
【参考資料】
・野田市役所/ニッポン放送/うなぎ屋いけじ/ 大五うなぎ工房/エムール睡眠・生活研究所/日本かまぼこ協会